功名が辻 新装版(四) の商品レビュー
ヒロイン千代のスマートな考えが、現代社会にも通じるものなので、 歴史物の小説にとどまらない、 自己啓発書の要素も含まれた作品です。
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文体は簡潔であっという間に読めるけれど、話の裏にたくさんの資料からくる裏づけを感じさせられる。さすが司馬遼太郎氏
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才覚のないことを判っていたのが一豊の良いところだったのに、目的が達成されるとそういう謙虚さが失われていったんですね。彼が犯した過ちのせいでかえって千代の偉大さが目立ったりして。。せっかくここまで来たのにちょっと最後がもったいなかった。自分を過剰評価したらいけませんー。 でもこの4...
才覚のないことを判っていたのが一豊の良いところだったのに、目的が達成されるとそういう謙虚さが失われていったんですね。彼が犯した過ちのせいでかえって千代の偉大さが目立ったりして。。せっかくここまで来たのにちょっと最後がもったいなかった。自分を過剰評価したらいけませんー。 でもこの4巻全部すごいおもしろかった。オススメです。
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土佐24万石の主になった山内家。 旧領主の臣下に手を焼き、 (現代から見れば)思わぬ失政を 行ってしまうことになりますが、 血なまぐさく、どろどろした部分はこの部分だけ。 現実には、苦悩や怨念が募るような 場面も多々あったのでしょうが、 あくまでさわやかな4巻です。 利発...
土佐24万石の主になった山内家。 旧領主の臣下に手を焼き、 (現代から見れば)思わぬ失政を 行ってしまうことになりますが、 血なまぐさく、どろどろした部分はこの部分だけ。 現実には、苦悩や怨念が募るような 場面も多々あったのでしょうが、 あくまでさわやかな4巻です。 利発さを無邪気さで隠すだけの才覚があった千代。 鷹揚、一途、思い切りの良さ、人の話を良く聞く、 といった、 目立つ才覚や天下をとるだけの度量はなくとも、 大将の器であった一豊。 どちらが欠けても 山内家土佐24万石はならなかったのでしょう。 英雄譚も痛快ですが、 アンチ・ヒーローなこういう話も、 また希望がわきますね。
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