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の商品レビュー

4.1

54件のお客様レビュー

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2022/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吉本ばななでしか摂取できない栄養素がある。確実に。 なぜ最近離れていたのか… 最終的に不倫の話になってしまったのは残念。 内容というより表現が麻薬的。 2ページ目から「色の濃いはちみつのようにとろりとした楽しい感じ。」と出できて撃ち抜かれてしまった。 アムリタだったかで出てきた「グレープフルーツのシャーベットみたいな輝きを持って近づいてくるのを感じる。」的な表現、いまだに衝撃だもんな。また読みたい。 毎回メンタルが落ち込んでいるときの回復薬になってる。マリカの永い夜、もまた読みたいな。

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2021/11/09

異国が出てくるから、というのは関係なく、ばななさんのおはなしは海外に旅をしているような時間の流れを感じさせてくれる。 舞台はタヒチと日本にあるタヒチレストラン『虹』。 そう、また来るといいわよ。縁がある土地って、どんどん好きになっていくからね。私も主人がいなくなっ...

異国が出てくるから、というのは関係なく、ばななさんのおはなしは海外に旅をしているような時間の流れを感じさせてくれる。 舞台はタヒチと日本にあるタヒチレストラン『虹』。 そう、また来るといいわよ。縁がある土地って、どんどん好きになっていくからね。私も主人がいなくなってもやっぱりまだ来てしまうもの。 こういう時にふと現れてなんとなく人生に光を与えてくれる存在を、私は天使のようだと思う。よく知らない人なのに縁があってなぜかちょっとだけの時間を深く共有する存在と、たまに出会うことがある。そういう人たちは、何かしら、その時の生き方に関わるヒントを持っている。 人は旅先ではしょっちゅう子供に戻ってしまう。 肉体的な疲れでもなく、現実的な疲れでもなく、余裕のある疲れ方をすると独特の感覚が芽生える。それは、世界が今まで思っていたものとまるで違って見えるということだった。すると子供に戻ってあらためて体験するしかなくなる。

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2021/03/11

20ページくらい読んだら一度読んでる事に気づいた。 ばななさんの作品はレストランと南の島が多数登場するので頭の中でごっちゃになってしまう。 読めば面白いけれど、『虹』は結構スピリチュアルな面が押し出されていてちょっともやる。 自分の生き方に自信を...

20ページくらい読んだら一度読んでる事に気づいた。 ばななさんの作品はレストランと南の島が多数登場するので頭の中でごっちゃになってしまう。 読めば面白いけれど、『虹』は結構スピリチュアルな面が押し出されていてちょっともやる。 自分の生き方に自信を持つのは大いに良い事なんですが、作品にしてたっぷりの自信をみせつけられるとちょっと辟易とする。 ラストも、え、このタイミングで受け入れるの?都合よすぎって思ってしまった。 ばななさんの文章は好きだし、そうそう、そうだよねって思うことも多いんですが、ばななさんみたいな人がそばに居たらきっと友達にはならないだろう。 この作品で一番印象に残っているのはレモン色の鮫だし、きっとその事をばななさんは喜んでくれると思う。 タヒチ行ってみたい✨原マスミさんのカバーイラストがほんとに素敵だし、それ以外にも作品が載っていてとても良いです。

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2018/10/30

読み終わってすぐにまた読み返したくなりました。そして読み返しました。 飲食店に勤務している主人公は、よしもとばなな氏の他の作品と同様、ちょっぴり変わったバックグラウンドを持っていて、それでもって物事を観察するやり方が少しばかり人と異なる。そんな彼女の目を通して語られる色々な描写...

読み終わってすぐにまた読み返したくなりました。そして読み返しました。 飲食店に勤務している主人公は、よしもとばなな氏の他の作品と同様、ちょっぴり変わったバックグラウンドを持っていて、それでもって物事を観察するやり方が少しばかり人と異なる。そんな彼女の目を通して語られる色々な描写が、雑事で疲れ切っている私の心にしんみりと沁みました。 主人公の、少しだけのろまなんだけど、それを悪しとせずにポジティブに変換していく力に、いくばくかの勇気をもらいました。現実はこんな風にはキレイにならないかもしれないけど、私もこうして自分の決断に胸を張れたらと思いました。

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2014/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【本の内容】 レストラン「虹」。 海辺の故郷そっくりの素朴で丈夫な心で瑛子はフロア係に専心していた。 だが、母の急死で彼女の心は不調をきたし、思わぬ不幸を招く。 踏みつけにされる動植物への愛、身に迫る禁断の想い…。 瑛子は複雑な気持を抱え、念願のタヒチに旅立つ。 今、美しい島で瑛子に深く豊かな愛が蘇る。 確かな希望の訪れを描いた傑作長編。 [ 目次 ] [ POP ] 吉本ばななを好きな若い女の人は多いと思うけれど、私も例外ではない。 10代の頃、何度も読んでは文章に酔いしれ、本文を覚えてしまうほどだった。 きらきらとしたみずみずしい文章と胸をしめつけられるようなせつないストーリーに、いつも心奪われたのだった。 久々に彼女の作品を読んだら、さすがに今の私にその甘酸っぱい文章はくすぐったく感じられたのだけれど。 東京から逃げるようにタヒチへと来た私は、母が死んでから起きた出来事をゆっくりと思い返していた。 タヒチアンレストランでのフロアの仕事は天職だと思えたこと。 生まれ育った田舎でのつつましいくらし。 突然の母の死で精神が不安定になり、フロアの仕事を休んで、店のオーナーの自宅で家政婦になったこと。 そしてオーナーの私生活を目にすることで知ってしまった彼の喜びと悲しみ。 「死と喪失感、そして癒し」のモチーフは本書でも健在だ。 くすぐったく感じた文章も次第に心地よくなるほどのめりこみ、最後のドラマチックな展開には泣けてしまった。 やっぱり今でも、彼女の作品が好きなんだなあ、と再認識した一冊だった。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2013/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作ほどではないが、この作品もなかなか本格的な小説。タヒチと東京とがうまくリンクしているといえるだろう。ただ、男が想いを寄せる女に「どうしても一回だけ、どうしても頼む」なんて言うだろうか。少なくても私は絶対に言わない。原マスミの絵は、またしてもちょっとゴーギャン風の味付け。特に女性の脚がそれ風で上手。

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2022/04/18

タヒチに行って、キイロのサメを見てみたい!タヒチに行ったことがなくても、青い海や白い砂浜、黄色い太陽が目に浮かんでくる。 タヒチレストランのオーナーとアルバイトの恋は、とてもマジメでくすぐったい(^^)こんな恋もいいね!

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2013/07/28

ラストに向けて、なんだか感動。 まっすぐ恋に向かう主人公が輝いていて、そんな心にじんとしてしまった。

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2013/06/27

ばななさんの小説の主人公はどこか達観しているところがあって、「これこれこうだから恋が終わっても仕方ない」と割り切ってしまう女の子が多いのだが、今回きちんとご主人様との将来のために動き出すところで終わってくれて良かった。 ご主人様との恋愛だけではなく、様々な人の家族愛、加えて動植...

ばななさんの小説の主人公はどこか達観しているところがあって、「これこれこうだから恋が終わっても仕方ない」と割り切ってしまう女の子が多いのだが、今回きちんとご主人様との将来のために動き出すところで終わってくれて良かった。 ご主人様との恋愛だけではなく、様々な人の家族愛、加えて動植物への愛も描かれていて、じんときた。 私はばななさんのこういう恋愛至上主義じゃないところも好き。

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2013/03/02

『夢のようだ、まるで虹を見ているようだと私は思った。 いろいろなことがあったけれど、またこういうきれいなものをみている…生きている限り、また苦しいこともあるだろう、でもまた必ずこういうものが目の前に現れてくるのだ。必ず。』 タヒチアンレストランで働く瑛子は、複雑な心を抱えたま...

『夢のようだ、まるで虹を見ているようだと私は思った。 いろいろなことがあったけれど、またこういうきれいなものをみている…生きている限り、また苦しいこともあるだろう、でもまた必ずこういうものが目の前に現れてくるのだ。必ず。』 タヒチアンレストランで働く瑛子は、複雑な心を抱えたままタヒチに飛び立つ。彼女の抱えた悩みの回想とタチヒで癒されながら愛を取り戻す姿を交互に描いた物語。 旅行小説シリーズ、タヒチ版 情景がきれい いきたいなあ。 動物の純粋な愛と期待。あのまなざしは一度うけたら忘れられないよ。きゅーってなる。この人もそれを知っている人だ。

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