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しょっぱいドライブ の商品レビュー

2.6

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    8

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2020/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地方に生まれ育った女性の内面と人間関係を描いた三編。 あけすけに語られる性と、自分のことなのにどこか他人事な人たち。友達の話を聞いているような感覚で読み、段々と情がわいてきてしまった。主人公の誰のことも理解できないけど、誰も理解を必要としていない気がする。

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2019/04/01

タイトルに惹かれて手にした。芥川賞受賞作だとはあとで知った。お金とかセックスとか、女の人ってこんなふうに思っているんだぁ、なんて思ったけど女の人って言ってもいろんな人がいるわけで結局のところよくわからない。男もそうだもんね。だから三編とも気負わず読めた。「しょっぱいドライブ」のミ...

タイトルに惹かれて手にした。芥川賞受賞作だとはあとで知った。お金とかセックスとか、女の人ってこんなふうに思っているんだぁ、なんて思ったけど女の人って言ってもいろんな人がいるわけで結局のところよくわからない。男もそうだもんね。だから三編とも気負わず読めた。「しょっぱいドライブ」のミホ、「富士額」のイヅミ、「タンポポと流星」のミチル、オイラの想像では三人とも可愛いとは言い難い。ていうか、たぶん不細工なほうだ。不細工だけど性格がいいかというと三人ともそんなことはなく、打算的で助平で小心でなんとも普通だ、そうだ、普通のおっさんみたい。元気を吸い取られそうな感じ。そういう意味ではリアリティあるのかな?オイラ的には女の人にはまだ幻想を見ていたいけど、実際はおならもするだろうし、鼻をほじることもあるだろうし……。ちょっとそんなところを見てしまった感じかな。だから面白いんだけど、女の人と男の間は何でも知ってるよりわからないところがあったほうがいいかもね。

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2018/12/05

何だか、これまでに出会ったことのないような作風だ。芥川賞を受賞した表題作を含む3篇を収録。芥川賞、というイメージからは少し遠いところにあるような、ゆるい味がある。 3篇とも女性が主人公だが、いずれもどこか抜けているような、ずれているような人生を送っている人々であり、共感するとこ...

何だか、これまでに出会ったことのないような作風だ。芥川賞を受賞した表題作を含む3篇を収録。芥川賞、というイメージからは少し遠いところにあるような、ゆるい味がある。 3篇とも女性が主人公だが、いずれもどこか抜けているような、ずれているような人生を送っている人々であり、共感するところはあまりないのだが、何となく先のことが気になって読んでいってしまう。 リアル感があるのだかないのだか、よくわからない宙ぶらりんな感じ、それを無意識のうちに楽しんでいる、といったところだろうか。

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2015/06/23

(2015/6/23読了) しょっぱいドライブ・富士額・タンポポと流星の三作品収録。それぞれに繋がりはない。 芥川賞受賞作?私には良さがわからない。 やはり芥川賞受賞作は合わないのかな?既読の大道さんの作品に比べても、面白くなかった。 「しょっぱいドライブ」は、読んでる時も読み終...

(2015/6/23読了) しょっぱいドライブ・富士額・タンポポと流星の三作品収録。それぞれに繋がりはない。 芥川賞受賞作?私には良さがわからない。 やはり芥川賞受賞作は合わないのかな?既読の大道さんの作品に比べても、面白くなかった。 「しょっぱいドライブ」は、読んでる時も読み終わっても、いや〜な気分。「富士額」はお相撲さん相手の話だったからか圧迫感があり(これも気分は良くないよね)、最後の「タンポポと流星」が他二作と比べたら面白かったかなぁ。同級生に毬子さんみたいな人がいたら、厄介だけどたまに会うなら面白いかも。 (内容・しょっぱいドライブ) お金か?セックスか?いや…わたし(34歳・独身)、九十九さん(60代・妻子持ち)。しょっぱい愛の物語。芥川賞受賞作。

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2016/03/30

60歳前半の九十九さんと、34の私が、近所をドライブデートをする。運転中主人公は過去に関係を持った劇団員の男遊さんのことばかりを考えている。現実と夢想の間を浮遊しているような感覚。女は意外とシビアなのだ。 ゆっくりと流れるような文体に、好感を持ちました。

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2014/02/09

語り口調はユーモアがあって好きだ 自分はさすがにここまで人を拒絶しないけど、ちょっと分かる 感動がない感じ これでいいと思わないけどでも離れられない感し ひどい自分を許してしまう、自分に甘い感じ

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2013/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芥川賞受賞作品。イマイチどころかイマニ、イマサンぐらいの内容。淡々とした風景の中で、おじいさんと30代女性の異色な組み合わせがアクセントなんだろうけど、読者として受け入れられなかった。。ひらがなばかりで読みにくかったのも一因か。

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2013/02/25

芥川賞受賞作品だって。 でも、結構読みやすかった~。 『しょっぱいドライブ』『富士額』『タンポポと流星』が収録されてます。 うーーん。3つとも、私とは正反対な無感動屋の淡々と生きてる女性が主人公。だからか、イマイチ共感できるとこがなくて、すーっと読んでみた。 特に『しょっぱい...

芥川賞受賞作品だって。 でも、結構読みやすかった~。 『しょっぱいドライブ』『富士額』『タンポポと流星』が収録されてます。 うーーん。3つとも、私とは正反対な無感動屋の淡々と生きてる女性が主人公。だからか、イマイチ共感できるとこがなくて、すーっと読んでみた。 特に『しょっぱいドライブ』。 今までお世話になりっぱなしのおじいちゃんと、性交までして、そして同居するまでを書いてる話は、なんか自分の考え方にはなく、理解に苦しんだ。 おじいちゃん、だからではなくて、今まで小さい時からお世話になってた人と、何十年も後になって性交までする関係になる。っというのが、私には理解できなかったのかもしれない。 3編とも、主人公の性格のように、話が淡々と進んでいくので、すこし物足りなかったな~。 このおんなの主人公たちは「何が幸せで生きてるんだろう」って思っちゃう。 だから、「しょっぱい」のかな~~?うーーん。

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2012/11/16

段々普通な生き方とずれていく様に「傷の舐めあい」とか、自我の弱さなど、感じていく部分は共感ができるところはあります。終わりには希望もあるため、ある意味小説の典型的な作品かもしれません。

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2012/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

九十九さんは亡くなった父と同じ世代で、 父や兄が九十九さんに金を借りたように、私も金を借りて、父や兄と同じように返していない。 それなのに九十九さんはのんきで、お人好しで、 一緒にいたくていたくなくて突き放したくて突き放せなくて、私は九十九さんと関係を持つ。 あー、あー、 芥川だね芥川系だね。 ほんとにしょーもないどーでもいいくらいしょっぱいドライブ。 しょっぱいってそっちの意味であってるよね? 人から見ると陰気で消極的な印象を与えるが、実は腹黒く計算高い頭でいろいろな思考をめぐらして。 おっ、たまには芥川系いいねぇ、って思うけど(何 でも疲労感におそわれる。 タンポポと流星が印象的)^o^(

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