しょっぱいドライブ の商品レビュー
なんとも緊張感のない、だらーっとした、怠惰な雰囲気の話が3作。 なんといいますか、授業中も外をの空を見て、 頭の中では他のことをなんとなく考えるような・・ そんなゆるゆるな雰囲気の漂う作品たちです。 でも、話の中身はそんなふやけた雰囲気で行うようなことじゃないこと ばかりな気が...
なんとも緊張感のない、だらーっとした、怠惰な雰囲気の話が3作。 なんといいますか、授業中も外をの空を見て、 頭の中では他のことをなんとなく考えるような・・ そんなゆるゆるな雰囲気の漂う作品たちです。 でも、話の中身はそんなふやけた雰囲気で行うようなことじゃないこと ばかりな気がするんですが。 福岡人の私としては、随所に見られる博多弁がなんとなく楽しかったです。 特に3作目のタンポポと流星が印象に残りました。 博多弁のなんか偉そうな雰囲気と本当に偉そうな人物と。 よくありそうな、なんだかよくわからない友人関係と。 よくいそうな職場のグループと・・・。 何度もいいますが、なんだかぬる~い雰囲気が印象の本でした。 表題作の「しょっぱいドライブ」は128回芥川賞作品らしいです。 128回ってもピンとこないのですが今年なんですね。 なんだか映画化もされるそうです。 ……… 「ふたりがいちばん楽」 素直な言葉が私の口から出た。 「ああっ?」 と毬子は大声で聞き返してきた。 二度は言わなかった。 ………
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芥川賞受賞作。 長嶋有のようなだらだら系の短編集。あまり好みではない。 amazonで酷評が多かった。
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わたしはあまり合わなかったです。 読んでみましたが、最後の短編読む前に断念しちゃった。 どうしてかなー。 なんか主人公のズルさが自分とは相反してたから? 私のズルさとは種類がちがいましたからね。 お金は駄目だよお金は。
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おじいちゃんと若い女の子のドライブを、ユーモア一切なしで暗澹と書ききっている。 どこにも行けないダメダメな生活。 なんでこれをわざわざ小説にしたのだと叫んでしまいそうなギリギリのところで、何で人は生きるんだと叫びたくなるような「人間」の本質みたいなところに触れている。 くるしい。...
おじいちゃんと若い女の子のドライブを、ユーモア一切なしで暗澹と書ききっている。 どこにも行けないダメダメな生活。 なんでこれをわざわざ小説にしたのだと叫んでしまいそうなギリギリのところで、何で人は生きるんだと叫びたくなるような「人間」の本質みたいなところに触れている。 くるしい。だけど、どこかぽんと抜け出るところがある。 読後感はまいったなあ。だけどいつだって、人はまいったなあなんていう、かわいげのある苦笑の中で生きている。 そうあるべきだ。
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「わたし」は30過ぎ、遊さんの追っかけで町まで出てきて劇団の手伝いなどしていた。60前後にもなる「九十九」さんとひょんなことでドライブを楽しんでいる。 お人好しの「九十九」さん、これと言ってとりえもない、それでいて「女子トイレの盗撮疑惑」まで挙がってしまう周囲からは気味の悪い人...
「わたし」は30過ぎ、遊さんの追っかけで町まで出てきて劇団の手伝いなどしていた。60前後にもなる「九十九」さんとひょんなことでドライブを楽しんでいる。 お人好しの「九十九」さん、これと言ってとりえもない、それでいて「女子トイレの盗撮疑惑」まで挙がってしまう周囲からは気味の悪い人間で通っているのだが、そこに何故かひかれてしまう。 評:作家の感性が存分に生かされた作品
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この人の描くしょっぱさ、あたし、わかるなぁ。 嫌いなようで、頼ってるんだ。 かっこ悪さを嫌悪していて、 生理的に受け付けられないとすら思ってるのに。 なのに、どこかで求めてるし、好きなんだ。 うわぁ。
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淡々としていて、ブラックな描写が、ちらり・・・。 登場人物が生き生きとしていて心地よいです。 ユーモラスな中にも、強いメッセージが込められていて、もう一回読みたくなります。
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5/22 うねうねと屈折した生い立ちなんだろうなあということが書いてあるんだけど不思議と気持ち悪くはなく。屈折してそうなのに自意識がひんまがってない爽やかさは何なんだろうと思った。文章が嫌いじゃないということか?どうでもいいことを書いているのにどうでもよくない。女々しい感じになっ...
5/22 うねうねと屈折した生い立ちなんだろうなあということが書いてあるんだけど不思議と気持ち悪くはなく。屈折してそうなのに自意識がひんまがってない爽やかさは何なんだろうと思った。文章が嫌いじゃないということか?どうでもいいことを書いているのにどうでもよくない。女々しい感じになっていないところが「買い」でした。
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芥川賞受賞作品らしく、難解かつしっとりとした雰囲気がしました。 若いをちょっと過ぎた女性と年配の男性との恋なのかどうかわからない関係は「センセイの鞄」ぽいのですが、それより邦画のような湿り気を帯びているように感じました。
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3作の短編集からなる本。3話に共通しているのは人の心の中にある妥協感、けだるさ。楽な方に進もうとする主人公。 本当にそれでいい?と言いたくなる。 人によって守りたいものは違います。 表紙のデザインは可愛いです!
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