アンネの日記 増補新訂版 の商品レビュー
義務読書 これをするナチスドイツと同盟国だったのが日本。チウネが頑張ったとて罪は消えない。 思春期の素直な内面、戦争に対する市民の認識、匿われる人たちの暮らしぶり、匿う人たちの活動。いろいろなことが読み取れるテクストで、そこにいるかのように思えてくる。 生き残った人によるアンネに...
義務読書 これをするナチスドイツと同盟国だったのが日本。チウネが頑張ったとて罪は消えない。 思春期の素直な内面、戦争に対する市民の認識、匿われる人たちの暮らしぶり、匿う人たちの活動。いろいろなことが読み取れるテクストで、そこにいるかのように思えてくる。 生き残った人によるアンネに対する外からの記述はまた別の文献にあるから、それと合わせると、たぶん存在感が増して、泣いてしまう。
Posted by
10代の少女が、これだけのものを書いたことに驚きを禁じ得ません。彼女の才能を、命を、心から惜しみます。
Posted by
アムステルダム旅行の際、アンネフランクの家に行くことになり予習のため読了。アンネが2年間にわたる隠れ家での暮らしの中、日々色々なことを考えていたこと、制限がある苦しい状況下青春を謳歌していたことがひしひしと伝わった。最後に突然日記が途絶えたところでは胸が苦しくなった。
Posted by
思春期の少女の瑞々しい文章。 特に翻訳者の深町眞理子さんが素晴らしく、アンネ・フランク本人の心情に一番近い日本語を用意して、少女らしさ、喜怒哀楽が本の中で躍動するような筆致になっている。 小説ではなく日記。 読み手によっては単調に感じるかもしれないが、戦争や差別の歴史を読み取る...
思春期の少女の瑞々しい文章。 特に翻訳者の深町眞理子さんが素晴らしく、アンネ・フランク本人の心情に一番近い日本語を用意して、少女らしさ、喜怒哀楽が本の中で躍動するような筆致になっている。 小説ではなく日記。 読み手によっては単調に感じるかもしれないが、戦争や差別の歴史を読み取る意味は確かにある。
Posted by
最後の方になるにつれて、戦況がたびたび良くなっていって、戦後のことや未来の生活について胸を膨らませていくアンネが虚しい。読む前からこの少女はすでに亡くなってしまっているとわかっているからこそ、終わりが目に見えていてなお同情というか、思わず感情移入してしまう。 ただのフィクションな...
最後の方になるにつれて、戦況がたびたび良くなっていって、戦後のことや未来の生活について胸を膨らませていくアンネが虚しい。読む前からこの少女はすでに亡くなってしまっているとわかっているからこそ、終わりが目に見えていてなお同情というか、思わず感情移入してしまう。 ただのフィクションなんじゃなくて、今から90年くらい前に実際に生きていた人が書いていた日記という事実が生々しく、途中で日記が途絶えているのも「この人収容所に連れていかれちゃったんだ…」「あんなに活発な子だったのに、もう生きていないんだ…(誰様?)」という思いが読んだ後もずっと残る。 皮肉が多いこと、そして議論多めなのが、いかにもヨーロッパ人だなと思った。
Posted by
小説では無いということは頭の片隅にずっと置きながら読みました。 もし自分なら、と考えると本当に気が滅入る。 最後の終わり方は唐突で、あっけないのが、逆に辛くなる。
Posted by
アンネ・フランク。架空の人物への手紙という体裁で書かれた日記。14歳前後のアンネの隠れ家における共同生活を綴ったものであり、思春期の親や周りの大人への反骨心や淡い恋にも触れている。また戦争や女性の自立についても14歳どころか大人でも太刀打ちできないほど自分の思想や意志を確立してお...
アンネ・フランク。架空の人物への手紙という体裁で書かれた日記。14歳前後のアンネの隠れ家における共同生活を綴ったものであり、思春期の親や周りの大人への反骨心や淡い恋にも触れている。また戦争や女性の自立についても14歳どころか大人でも太刀打ちできないほど自分の思想や意志を確立しており、感服する。読まず嫌いせず、もっと早く読むべきだったと感じた。
Posted by
アンネの日記を国語の教材として用い、1年かけて精読する中学校があると知り、私も読み始めました。13歳から15歳のアンネが書いた日記ですが、彼女の成長していく様子が読み取れて感服します。自分の思春期と比べるとアンネが物凄く大人に思えますが、共感する部分もあります。より多くの中学校で...
アンネの日記を国語の教材として用い、1年かけて精読する中学校があると知り、私も読み始めました。13歳から15歳のアンネが書いた日記ですが、彼女の成長していく様子が読み取れて感服します。自分の思春期と比べるとアンネが物凄く大人に思えますが、共感する部分もあります。より多くの中学校でアンネの日記を扱って欲しいです。それほどに良かったです。
Posted by
おそらく世界で1番有名な個人のかつ、一般の人の日記。 14歳前後の多感な時期の悶々とした気持ちが真っ直ぐに描かれている。 壮絶な最後は当たり前だが描かれておらず、このような罪のない人と巻き込まれた時代だったことがよりよくわかる。 アウシュビッツを訪れたり、アムステルダムを訪れたり...
おそらく世界で1番有名な個人のかつ、一般の人の日記。 14歳前後の多感な時期の悶々とした気持ちが真っ直ぐに描かれている。 壮絶な最後は当たり前だが描かれておらず、このような罪のない人と巻き込まれた時代だったことがよりよくわかる。 アウシュビッツを訪れたり、アムステルダムを訪れたりした中でようやく読み終えることが出来た。
Posted by
今まで、アンネの日記に対して、手が出しにくいところがありました。食わず嫌いならぬ読まず嫌いです。 だけど、呼んでみたら人の悪口ばっかりで、日記らしさがすごかったです。人の悪口ばっかりで人名もたくさん出てくるので、あんまり内容は覚えてないんだけど(覚えてないの笑)、あ、アンネもち...
今まで、アンネの日記に対して、手が出しにくいところがありました。食わず嫌いならぬ読まず嫌いです。 だけど、呼んでみたら人の悪口ばっかりで、日記らしさがすごかったです。人の悪口ばっかりで人名もたくさん出てくるので、あんまり内容は覚えてないんだけど(覚えてないの笑)、あ、アンネもちゃんと年相応の子供だぁと思いました。これどういうふうに終わるんだろって思っていたら、小説じゃないからそれはそうだけど、唐突な終わり、、、しかも、最後から二回目の日記に、戦争の状況が好転したっていうことが記されて、すごい嬉しそうに綴ってあったのがますます悲しいです。 今年わたしも小学校卒業してとてもワクワクしてるけど、そんな気分の時に絶望のどん底に落とされたアンネの気持ちが、よくわかる気がします。とにかく、同じことが起こらないように。今起きてるウクライナ侵攻やガザ地区でのことも、はやく終わってほしいです……。
Posted by