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家畜人ヤプー(第1巻) の商品レビュー

3.7

58件のお客様レビュー

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麟一郎と恋人クララが…

麟一郎と恋人クララが迷い込んだのは、白人至上主義、黄色人を奴隷以下とみなす世界だった!言葉遊びと歴史パロディと巧みに盛り込んだ長編奇書

文庫OFF

ものすごいです。構成…

ものすごいです。構成力の突飛さをお楽しみあれ。

文庫OFF

これぞまさしく奇書。…

これぞまさしく奇書。ストーリーよりも膨大な薀蓄に圧倒されてしまいました。

文庫OFF

2023/10/17

なんだこの小説は! 未来世界のSF小説なんだけど理系に疎い自分にはそれっぽい解説をつらつらと並べられるとなるほどそういう事もありうるなぁと思わされてしまう。 ただ麟一郎が哀れで彼の行先が心配でたまらなくなる。 一体この先どうなってしまうんだろう。 物語に引き込まれつつ第二巻へと進...

なんだこの小説は! 未来世界のSF小説なんだけど理系に疎い自分にはそれっぽい解説をつらつらと並べられるとなるほどそういう事もありうるなぁと思わされてしまう。 ただ麟一郎が哀れで彼の行先が心配でたまらなくなる。 一体この先どうなってしまうんだろう。 物語に引き込まれつつ第二巻へと進みます。 ただ自分なら肉便器にされるのだけは勘弁してほしい。

Posted byブクログ

2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これはびっくり。TikTok?で激ヤバ本(語弊)と紹介されてて、あらすじ読んで、ふーんちょっと読んでみたいかも〜と思っていた矢先に読める機会があったので…設定がきちんとされすぎていて、途中で辞書?みたいなページがめちゃめちゃ入る。読書初心者にはなかなか時間かかる、読むのに ふう、となる 本でした 再編集?されていたみたいで、あとがきで知ったんですけどこの作者さん、結構得体の知れない人物らしく、それにもびっくり どういう原理、理屈で未来人、またはそれを取り巻く環境が成り立っているのか現代の環境を踏まえながら説明しつつ、なるほどそれならできなくもないかーとなる絶妙なポイントで成り立っている(気がする)想像力が貧困なのでこんなに細かく説明してくれてても えっ…つまりどうなってる?と思いながら読みました 瀬部氏、どうなるやらと思いますがすでに人外な施術は終わってしまったのであとはもう未来人に馴染んだクララに家具として扱われるのでしょう…わたしも黄色人種なので気が抜けない←? 初めてこういう本を読んだ なんでもありやなぁ面白かったです

Posted byブクログ

2021/03/25

3月20日、BOOKOFFで人を待ちながら次に読みたい本を物色?!していた所、地震警報が鳴り響き、あっという間に立っていられない程の揺れに、思わずしゃがみこんだ。 そんな私の脳天を直撃してきた本が、家畜人ヤプーであった。 いつかは手を出そうな予感がしていたこの作品に縁を感じて購入...

3月20日、BOOKOFFで人を待ちながら次に読みたい本を物色?!していた所、地震警報が鳴り響き、あっという間に立っていられない程の揺れに、思わずしゃがみこんだ。 そんな私の脳天を直撃してきた本が、家畜人ヤプーであった。 いつかは手を出そうな予感がしていたこの作品に縁を感じて購入。 いやいやいや.....。そういう趣味嗜好は無いけれど、何という世界観なのか?? この時代にこんなものが書けるとは...。 婚約していた、クララと麟一郎の二人がポーリーンに出会うことにより、運命を変えられてしまう。 麟一郎が、人間の気持ちをクララに対する愛情を持ったままヤプーに改造されていく様が、不憫で可哀想で、自分がヤプー側の気持ちになっているのかと気づき何か凹んでしまった。 しかし、久しぶりに後味の悪さを思う存分感じた作品だった。

Posted byブクログ

2019/07/07

マゾヒズムここに極まれりといった感じですね。 人体改造ネタはもちろんのこと、「アマテラスの正体が実は……」といった日本神話を解体するような、右翼団体をブチギレさせたアイディアも秀逸です。

Posted byブクログ

2018/01/28

日本人は人間ではなく類人、ヤプーである。2千年後の未来では白”神”至上主義の社会が構成されており、黒人は半人間の奴隷、日本人は家畜として扱われている。 稀代のSF&SM小説1巻を読了。よくぞこれだけ緻密な世界観を妄想し描ききったものだと素直に尊敬する。それは日常生活から、日本の...

日本人は人間ではなく類人、ヤプーである。2千年後の未来では白”神”至上主義の社会が構成されており、黒人は半人間の奴隷、日本人は家畜として扱われている。 稀代のSF&SM小説1巻を読了。よくぞこれだけ緻密な世界観を妄想し描ききったものだと素直に尊敬する。それは日常生活から、日本の神話にまで及ぶ家畜史観。誰もが嫌悪感を露わにするだろう名作の続きが気になる。

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2017/12/08

二千年後の世界では日本人の末裔は家畜人になっているって・・・貴志祐介著『新世界より』のバケネズミを思わせる。人(家畜人ヤプーでは白人のこと)を神と崇めるところも似ている様な。1956年から『奇譚クラブ』に連載がはじまる。長編SF・SM小説という括りらしい。摩訶不思議なおはなしであ...

二千年後の世界では日本人の末裔は家畜人になっているって・・・貴志祐介著『新世界より』のバケネズミを思わせる。人(家畜人ヤプーでは白人のこと)を神と崇めるところも似ている様な。1956年から『奇譚クラブ』に連載がはじまる。長編SF・SM小説という括りらしい。摩訶不思議なおはなしであった。幻冬舎アウトロー文庫版では5巻で完結。

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2017/10/23

結婚を控えたドイツ人女性のクララと日本人男性の麟一郎のカップルは、ある日ドイツの山中で未来人の墜落現場を目撃してしまう。帝国EHS(イース)から来たと名乗るその未来人は、アクシデントにより身体が硬直してしまった麟一郎を治すため、二人をイースに連れていく事を申し出る。あらゆる技術が...

結婚を控えたドイツ人女性のクララと日本人男性の麟一郎のカップルは、ある日ドイツの山中で未来人の墜落現場を目撃してしまう。帝国EHS(イース)から来たと名乗るその未来人は、アクシデントにより身体が硬直してしまった麟一郎を治すため、二人をイースに連れていく事を申し出る。あらゆる技術が発展したその国は、アングロサクソン系の白人を頂点に、黒人の半人間の奴隷、そして様々な肉体改造を施され字義通りの肉便器や性玩具に身を変えられてしまったヤプーと呼ばれる日本人により形成された完全なる格差社会であった。また、徹底的な女権主義国家でもあり、権力は全て女性が握っていた。そうとも知らず麟一郎と二人、イースに行く事に同意したクララ。初めは麟一郎の容態を気にかけていた彼女だったが、次第に権力と暴力の甘美なる魅力に陶酔していく。知ってはいたけど内容はかなりえげつない。だいぶ人を選ぶので要注意!ヤプーと言われる日本人があらゆる肉体改造を受ける様子や、白黒黄色人種からなる格差社会の様子など、イース文明を科学的文献を参考にしている体でつまびらかにしている。私達が日々家畜に行っている事と、かつて奴隷や穢多非人と呼ばれる人々に対して平気で行っていた(現在も一部行っている)行為の残虐性を思えば、本作で描かれた世界もあながちあり得なくないのかもしれない。どーーーっしても拭えなかった疑問は一つだけ。「ヤプーの加工にそれだけの労力をかける意味はあるのか?!もっと楽な方法あるだろ!」ただ暇で裕福な人間が行い得る悪行の例は歴史の貴族を見れば枚挙にいとまがないので、こちらもあながちあり得なくもないのか…。

Posted byブクログ