笑わない数学者 の商品レビュー
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S&Mシリーズ第三作。天才数学者が住む三ツ星館で起こるオリオン像の消失と殺人事件に犀川先生と西之園萌絵のコンビが挑むというストーリー。消失のトリックは「何となくこんな風だろうなぁ。」と予想し、それは当たったが、それを踏まえて殺人事件の犯人とトリックが解明されるという構成が面白かった。また、最後の天王寺博士の「君の方程式の解は、今や不定だ。」という台詞が印象深かった。
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S&Mシリーズ第3作目。天才数学者、天才建築家、天才作家がいるなんかすごい一族内で起こるいざこざに巻き込まれた話。 トリックに関しては、最初の方に館の図が出てきた時点で察していました。昔見たドラマに同じようなトリックがあったので、、、。 一方で終わり方はいい感じでした。3人の天才の内生者が2人、死者が1人で誰が誰なのかは不定であるという読者に委ねられる形でした。 最後に老人と話していた少女は西之園萌絵かなと思いました。中盤で唐突に出てきた、萌絵が塾に通わさせられた話がこの塾に向かう少女に繋がっていると感じたからです。 徐々に周りから固められていく犀川助教授と西之園萌絵の関係に注目していきたいです。
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アメリカ出張のお供に、S&Mシリーズを全巻Kindleにて購入。本シリーズを久しぶりに読みましたが、本作はシンプルでテンポの良いお話だったのかなと思います。 主人公たちが今回立ち向かう謎は消失トリック。天才数学者から与えられた謎を解き明かそうとする中で、遺産相続をめぐり...
アメリカ出張のお供に、S&Mシリーズを全巻Kindleにて購入。本シリーズを久しぶりに読みましたが、本作はシンプルでテンポの良いお話だったのかなと思います。 主人公たちが今回立ち向かう謎は消失トリック。天才数学者から与えられた謎を解き明かそうとする中で、遺産相続をめぐり、殺人事件が起こってしまうというストーリー。 刊行された当時からすると結構、斬新な印象を受けるトリックだったのかなとも思いますが、現代のさまざまなミステリーのことを考えると、割とトリック自体は珍しくはないように感じました。
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三つ星館の謎を考えていると頭の中に浮かんだのは「ダンガンロンパ」だった。だからなんとなくトリックは思い浮かんではいた。犯人もかなり絞りやすくわかりやすかったけれど、多くの読者が興奮して語っているように、今回はその「わかりやすい」と感じること自体がすでにトリックで読後の何とも言えな...
三つ星館の謎を考えていると頭の中に浮かんだのは「ダンガンロンパ」だった。だからなんとなくトリックは思い浮かんではいた。犯人もかなり絞りやすくわかりやすかったけれど、多くの読者が興奮して語っているように、今回はその「わかりやすい」と感じること自体がすでにトリックで読後の何とも言えない後味にしてやられた感があった。 単純…いや素朴。もう一度読み返して伏線を拾い、最後の謎について考えてみたい。
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シリーズ3作目。「定義するものが存在する」というテーマに沿ったトリックと犯人像に鳥肌立ちまくり。ラストの展開には呆然としました。余韻がすごすぎ。私たちが見ていたのは、本当に博士自身だったのだろうか…。公園にいたのが本物の博士…?? 「君が決めるんだ」 このシリーズは、本当に...
シリーズ3作目。「定義するものが存在する」というテーマに沿ったトリックと犯人像に鳥肌立ちまくり。ラストの展開には呆然としました。余韻がすごすぎ。私たちが見ていたのは、本当に博士自身だったのだろうか…。公園にいたのが本物の博士…?? 「君が決めるんだ」 このシリーズは、本当に「天才」という存在の書き方が上手いですね。真賀田四季ほどとは言わないですが、天王寺博士が醸し出す「理解できない領域にいる天才像」にゾクゾクしっぱなしでした。今後の作品でいったいどんな魅力的な天才が登場するのか、楽しみに読んでいきたいと思います。
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館が回ることは何となくそうだろうなとは思った。あとはバイクの音が聞こえたことにして外部の人に容疑を向けようとしてた昇が怪しいことは分かっていたけど、襲撃者が現れたことで除外してしまった。トリックも最後まで分からなかったし、結局宗太郎と片山基正と天王寺翔蔵は誰が誰なのか分からないのが面白い。
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S&Mシリーズ3作目。 相変わらず面白い。 何度読んでも面白い。 今作は1作目のように天才が出てくる。 天才数学者との会話がまた知的で楽しい。 共通しているのは 1作目の天才真賀田博士も 今作の天才天王寺博士も 会話の無駄を徹底的に省く。 天王寺博士の「不定だ」発言連発が爽...
S&Mシリーズ3作目。 相変わらず面白い。 何度読んでも面白い。 今作は1作目のように天才が出てくる。 天才数学者との会話がまた知的で楽しい。 共通しているのは 1作目の天才真賀田博士も 今作の天才天王寺博士も 会話の無駄を徹底的に省く。 天王寺博士の「不定だ」発言連発が爽快。 今作はS&Mの最後のやりとりも良い。 完全にラブストーリー。 事件のトリックより何より 萌絵からの難題に気づいて、 一番真剣に取り組む犀川がまた好きになった。 でも実は犀川助教授のクリスマスに対する考え方が 一番印象的。 私の中で犀川と言ったら、これというくらい。 「十二月二十五日だから、1、2、2、5の数を 全部足すとちょうど10になる、 というくらいの印象しかない。」 まず足してみようと思わない… と、初めて読んだときの衝撃が忘れられない。
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S&Mシリーズ第3作 3作内で一番シチュエーションが好み。 "天才数学者"もめちゃくちゃ好み。 犀川先生と天王寺翔蔵の問答が心地よい。
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すべてがFになる、で、主人公2人のキャラクターが合わずもやもやしたのですが、でも、世間的にこんなに評判の良い作者の作品、それであきらめたら勿体ないと思い、2冊目にトライ。 んん~・・・!!! こういう設定とトリックだったら、もっと読みやすく納得感や驚きのある話を読んだことがある...
すべてがFになる、で、主人公2人のキャラクターが合わずもやもやしたのですが、でも、世間的にこんなに評判の良い作者の作品、それであきらめたら勿体ないと思い、2冊目にトライ。 んん~・・・!!! こういう設定とトリックだったら、もっと読みやすく納得感や驚きのある話を読んだことがあるーーー 突飛な設定は嫌いじゃないんですけど、引っかかるものはしょうがない。 私がもっと理系脳だったら、クスっと笑えたり、面白かったりするのだろうか。
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後半のスピード感と止まらない感じがやっぱり大好き。トリックもなんとなく想像できたのでスッキリはした。難解だけど^ ^ 3.7
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