詩的私的ジャック の商品レビュー
年明けの一冊目は、何を読むか悩むものですが、やはり文章もプロットも美しく、愛すべき犀川先生を満喫することができるこちらで。
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S&Mシリーズ4作目。 今作は今までと少し違うテイスト多めかも。 でも面白い! 今作は特段、天才は出てこない。 なので、S&Mの知的な会話が存分に楽しめる… かと思いきや、 犀川助教授が出張で不在となる期間が発生。 今までのシリーズではここまで 別行動する期間が長いのは無かった...
S&Mシリーズ4作目。 今作は今までと少し違うテイスト多めかも。 でも面白い! 今作は特段、天才は出てこない。 なので、S&Mの知的な会話が存分に楽しめる… かと思いきや、 犀川助教授が出張で不在となる期間が発生。 今までのシリーズではここまで 別行動する期間が長いのは無かったかも。 また萌絵が大人になりつつある、 というのが物語のあちこちでアピールされてる。 犀川が何度もそれを感じる場面もある。 萌絵が犀川のことを 別の見方から知りたいと思うようにもなる。 萌絵の友人がいろいろ出てきたのも新しい。 今まではちょっと出るくらいだったのに、 今作では物語全般を通して出てくる。 今まではただ2人の会話と 2人の共通の人間とのやりとりでしか、 2人のことを把握できなかった。 それが今作では それぞれの友人との会話、 2人が揃っていないところでの振る舞いから、 2人の普段を知ることになる。 また天才が少なかったからか いつもより会話や表現が易しい感じも。 言葉の大切さや男女の違いなどが、 凡人にも分かるレベルで語られてる。 今作で一番印象的なのは 夢と希望のくだりも良いけど 「酸化するというよりは、錆びるといった方が ずいぶんロマンチックだろう?」 のシーン。 錆びるって全くロマンチックに思えないのに こう言われるとマシかも… と納得させられてしまう不思議。
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シリーズ通して感じているのが、淡々とした文体なのに無機質にならず心理描写が繊細だなということ。 今作は特に重点を置いて心理描写がなされているように感じた。 国枝さんずっと存在感はあるのにキャラクター性があまり見えてこなかったので今作で少し人柄が分かって嬉しい。 犯行動機、ちょっと...
シリーズ通して感じているのが、淡々とした文体なのに無機質にならず心理描写が繊細だなということ。 今作は特に重点を置いて心理描写がなされているように感じた。 国枝さんずっと存在感はあるのにキャラクター性があまり見えてこなかったので今作で少し人柄が分かって嬉しい。 犯行動機、ちょっと分かるなぁ。
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今日読み終わった。 犯人が作中で目立たなすぎてインパクトに欠けると思いつつも、このシリーズはこれで良いんだとも思う。 「真っ白にしたい」という想いはどんな思考回路か、作中で明かされないし、明かされたとしても分からないものである。 つくづくこのシリーズの面白さは、犀川と萌絵の思考...
今日読み終わった。 犯人が作中で目立たなすぎてインパクトに欠けると思いつつも、このシリーズはこれで良いんだとも思う。 「真っ白にしたい」という想いはどんな思考回路か、作中で明かされないし、明かされたとしても分からないものである。 つくづくこのシリーズの面白さは、犀川と萌絵の思考のトレースが面白いのだと感じる。
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今回も面白かった! 犯人の心理状態は想像を絶する。 夢と希望の違いは?に対する犀川先生の答えが秀逸、
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
妻の殺人を隠す為に考えたトリックもすごかったが、その妻と弟まで殺す計画に瞬時に変更し実行するのが恐怖でした。ほぼ完全犯罪を防いだ萌絵の行動が凄かった
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今回は今までのシリーズ3作品より犀川先生の名言が多いような気がした。「夢と希望の違い」に対する犀川先生の答えがお気に入り。 事件や密室の仕組みもよかったですが、犀川先生と萌絵の掛け合いなども面白く読めた。 「S&Mシリーズ」はミステリー要素もありつつ、それぞれの人間模様に...
今回は今までのシリーズ3作品より犀川先生の名言が多いような気がした。「夢と希望の違い」に対する犀川先生の答えがお気に入り。 事件や密室の仕組みもよかったですが、犀川先生と萌絵の掛け合いなども面白く読めた。 「S&Mシリーズ」はミステリー要素もありつつ、それぞれの人間模様にも魅力が詰まっていて、他にはない面白さがあると思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2023/1/25読了(再読) 初読は'99年。ナンバーの振られた連続殺人で、実は途中で犯人による意図的なナンバーの入替えがあって、それが錯誤の元になる、というパターンがあることを後年、更に更に色々なミステリを読むことで知るのだが、本作もこのパターン。しかも、密室についても、HowよりもWhyに重点が置かれ、謎が明かされた時に、「密室が必要だった」理由が、きちんと説明されている。非常に緻密に構成された作品だったのだと、改めて感じた。――以上、小生意気な論評でした。
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S&Mシリーズを読み始めて4作目。個人的にはすべてがFになるのインパクトと笑わない数学者の読後感には勝てなかった本作。しかし犀川先生が出張から帰ってきた時の安心感とあっさり解決してしまう爽快感がとてもとても良かった。あと普段は電子タバコだが、このシリーズを読んでいるとつい...
S&Mシリーズを読み始めて4作目。個人的にはすべてがFになるのインパクトと笑わない数学者の読後感には勝てなかった本作。しかし犀川先生が出張から帰ってきた時の安心感とあっさり解決してしまう爽快感がとてもとても良かった。あと普段は電子タバコだが、このシリーズを読んでいるとついつい紙タバコを吸いたくなる笑
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