詩的私的ジャック の商品レビュー
S&Mシリーズ第4弾 詩的私的ジャック タイトルから全く中身が想像できませんでした まさか萌絵が解決してしまうのかと思いきや そこは犀川先生が、、、 改めてこのシリーズがどハマりしてまして なんでだろうと整理してるんですが ・誰が(who done it) ・どうやって...
S&Mシリーズ第4弾 詩的私的ジャック タイトルから全く中身が想像できませんでした まさか萌絵が解決してしまうのかと思いきや そこは犀川先生が、、、 改めてこのシリーズがどハマりしてまして なんでだろうと整理してるんですが ・誰が(who done it) ・どうやって (How ・何を(what --------- ・なぜ(why ここの線引きが凄いはっきりして なぜかとか興味もないし、理解しようとも思ってないし、(本人)犯人も言語化正しくできるのかすらわからないでしょというこの構図がしっくり きているのだと感じてます しっくりくるというのは、読者に考えさせる(問いてる)なので、読んだ後もあれって結局って余韻が残るので、心地よい頭の疲れと思考が連続するんだなと(昇華してます) 登場人物の成長(萌絵がどんどん冴えまくってくるところ)と冷静な犀川。そして、国枝さんとかまわりの警察とか本当にバランスがよく。ひとつひとつ言葉が考えさせられます いくつか 夢と希望の違いって。。。 物理的に実現できそうなことを夢という言葉は 私は使わないと(国枝) 男前すぎるでしょw 学ぶのは、平等になるためだ (犀川先生、、、) 他人に説明して、理解してもらえるなら、人殺したりしないよ 犀川先生の言葉の重さが素晴らしいんだよな 森博嗣さんの言葉選びと頭脳の凄さよ 続いて第5弾「封印再度」へ ※全くタイトルから想像つきませんねw (who inside)
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犀川助教授が冷静な判断で事件の犯人を突き止めていく過程と真相を語る様は、かなり読み応えたっぷりで素晴らしかったです。 西之園さんも独自で事件を調べたり行動していく姿が良く、2人の関係がどうなるのか楽しみです。
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9章の萌絵のプロポーズ、読んでいてニヤニヤしてしまいました。探偵ものの異性バディが恋仲になることは許せないタチでしたが犀川&萌絵のやり取りにニヤニヤしてしまう…。最後の会話もよかった。 あと、解説でも書かれていたけど途中の国枝女史と萌絵の会話が今作の中で1番印象的で好きなシーン。
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自分のアイデンティティは、素直な思考によって不可逆的に柔軟になっていく この本の中でとても引っかかりのあるフレーズだった 不可逆な柔軟は、全然柔軟ではないように思えたから しかし、自分のアイデンティティはという主語とイコールとした時に なんだか人間味があって、妙に納得して ...
自分のアイデンティティは、素直な思考によって不可逆的に柔軟になっていく この本の中でとても引っかかりのあるフレーズだった 不可逆な柔軟は、全然柔軟ではないように思えたから しかし、自分のアイデンティティはという主語とイコールとした時に なんだか人間味があって、妙に納得して 読み終えた時に飲み込めた気がした 犯人のアイデンティティは不可逆で柔軟に当てはまると思たから S&Mシリーズは 萌絵と犀川のやりとりに少女漫画のような 乙女心(?)をくすぐるようなやり取りがあると思う 「今日は、仕事はしない。全部、君の話を聞く時間だよ」 いいなぁ、犀川先生 私ならこのフレーズにグッときてしまうけどな笑 萌絵のリアクションが書かれていないところが小説の良いところ 星3.5
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タイトル通り、私的で私的な物語だった。 難しい表現多めだったけど面白かった。 夢と希望の違いはなんなのでしょうか。 しばらく考えようと思います。
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シリーズ4作品目! 今回の事件はミステリ要素は少し控えめだが、人間描写が綺麗だった。 天才博士が出てこないのは初めての作品だった事もあり、事件の動悸や謎としては今まででは一番奇抜ではないように感じた。その為読みやすかった! 森博嗣先生の作品は全体的に家族構成や恋愛対象が特殊に絡んでくるものが多いなという印象。 段々進展していく、犀川と萌のやり取りも面白いので続きが気になる!
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s&mシリーズ第四作目の今作だがあいも変わらず面白かった。 密室にした理由に納得のいく理由が提示され、森先生の引き出しの多さに脱帽
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今作はミステリとしては控えめな面白さという印象でしたが、常人には理解できない理由で事件を起こすこれまでの犯人とは違い、「ノートを真っ白にしたい」というの分からなくもない動機だったので(「女性を」といったジェンダーの話ではなく、全ての事象において自分の理解の範疇に納めて起きたいとい...
今作はミステリとしては控えめな面白さという印象でしたが、常人には理解できない理由で事件を起こすこれまでの犯人とは違い、「ノートを真っ白にしたい」というの分からなくもない動機だったので(「女性を」といったジェンダーの話ではなく、全ての事象において自分の理解の範疇に納めて起きたいという感情)、心情は一番受け止めやすかったかも知れません。それでも殺人に結びつけるのは、やはり異常だとは思いましたが。 とはいえ、犀川先生と萌絵の2人の関係性を掘り下げる作品としては、これまで以上に心情を深掘りしたエピソードが多く、非常に魅力的な作品でした。あそこまでぶちまけられたにも関わらずはぐらかす犀川先生は流石に鬼だと思いましたが(笑)。萌絵の大学院進学の話も出てきて、ますます目が話せませんね。
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S&Mシリーズの4作目である本作。本作の印象として、前回までのシリーズとは打って変わって主人公である犀川が不在の中、もう1人の主人公である西之園が事件に巻き込まれていくことがとても印象的でした。 本作はまず、大学教員が密室のログハウスで女子生徒の遺体を発見することから始...
S&Mシリーズの4作目である本作。本作の印象として、前回までのシリーズとは打って変わって主人公である犀川が不在の中、もう1人の主人公である西之園が事件に巻き込まれていくことがとても印象的でした。 本作はまず、大学教員が密室のログハウスで女子生徒の遺体を発見することから始まります。その遺体は絞殺された痕跡とともに、衣類が脱がされ、ナイフによる切り傷で作られたメッセージが残されています。そして、事件が連鎖していく中で1人のミュージャンに疑惑の目が向いていきます。果たして、殺人犯はどのようにして、密室を作り、なぜこういう犯行に至ったのか…というストーリー。 事件のトリックと推理の導き方に関しては、森さんの特徴とも言える、理系工学に基づいたトリックであり、かつ論理の筋道も思考過程を踏まえながら主人公が話してくれるので、知的好奇心がそそられるようで相変わらず面白いなと思いました。 また、少しずつ主人公の関係性にも変化が見えてきて、シリーズも深まってきたなぁと個人的には思いました。
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年明けの一冊目は、何を読むか悩むものですが、やはり文章もプロットも美しく、愛すべき犀川先生を満喫することができるこちらで。
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