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ゼウスガーデン衰亡史 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2026/02/19

SFと言ってもやっぱり描かれた時代のイメージが強く反映されるというか、ともかくバブル時代のまま2030年くらいまで進んでる感じ。ともかくデカい石像を作れとか、、まぁ今でもないわけでもないか。逆に多様性とか言ってもインバウンドは有名どころに集中して、見た目は違っても本質はそんなに変...

SFと言ってもやっぱり描かれた時代のイメージが強く反映されるというか、ともかくバブル時代のまま2030年くらいまで進んでる感じ。ともかくデカい石像を作れとか、、まぁ今でもないわけでもないか。逆に多様性とか言ってもインバウンドは有名どころに集中して、見た目は違っても本質はそんなに変わってないのかな。 などという大仰な感想はさておき、しかし物語はいちいち大袈裟に展開するのであって、なんかアホっぽく楽しめば良いんだけど、日本が総エンターテイメント空間と化した未来は今の日本と重なる部分もあり、しかし手が足りないという問題については全く解決策が出ていないのであった。バブル時代は人もモノも溢れていたのであろうか。 というわけで結局はマジレスな感想なのであった。

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2015/08/07

読むのが苦痛だった。。。感情移入できる人物もいないし、起こることは荒唐無稽だし、描写が歴史書っぽいし。。。

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2012/08/21

東京・下高井戸に造られた、 アミューズメントパークを巡る、 皮肉で壮大な偽歴史物語。 大人向けの快楽を追求したアトラクションは、兎に角振り切れている。 自分の顔がどんどん変形して、自殺や同性愛を体験できるアトラクションや、巧妙な心理作戦によって、最後は発狂するまで追い詰められる...

東京・下高井戸に造られた、 アミューズメントパークを巡る、 皮肉で壮大な偽歴史物語。 大人向けの快楽を追求したアトラクションは、兎に角振り切れている。 自分の顔がどんどん変形して、自殺や同性愛を体験できるアトラクションや、巧妙な心理作戦によって、最後は発狂するまで追い詰められるホラーアトラクション。 個性豊かでニヒル、あるいは芸術に取り憑かれたアトラクションデザイナーたちが生まれ、アトラクションを生み出し、スターになり、時代を彩る。 私利私欲にまみれた政治家たちが危うげにそれらを運営する。 その中にも、時折カリスマや覇者が現れ、パワーバランスが変化する。 まさに民主主義の成り立ちの経緯と、衰亡を、アミューズメントパークという、エンターテイメントでキッチュな舞台で描くという究極の皮肉。 そんな狂った世界で起きるエピソードは、あまりにもリアル。 今この瞬間にも社会や地域のコミュニティや、友人知人、TVのニュースの中などで、頻繁に目にするような、ごくありふれた出来事ばかり。 (それは、政治的なことから、恋愛に至ることまで)。 なのに、現実の日本とは似ても似つかない「日本」がこの本の中に存在する。 壮大で、イテリジェンスで、大真面目なブラックジョークを、延々と聞いたような気分。 ちょっと長い。

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2012/03/06

壮大な法螺話。500ページあるが、すいすい読める。アトラクション・イベントの紹介という形をとりながら、著者の奇想を次々と披瀝しつつ、「快楽」について哲学する。比較するのは適当でないかもしれないが、乱歩の『パノラマ島奇談』を思い出した。『ゼウスガーデン』の方がクールだが、『パノラマ...

壮大な法螺話。500ページあるが、すいすい読める。アトラクション・イベントの紹介という形をとりながら、著者の奇想を次々と披瀝しつつ、「快楽」について哲学する。比較するのは適当でないかもしれないが、乱歩の『パノラマ島奇談』を思い出した。『ゼウスガーデン』の方がクールだが、『パノラマ島』の方がねっとりして印象的だ。それぞれの作品が背景としている時代が違うからだろうが。

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2017/08/15

 20数年ぶりに再読した本。  ロス五輪が開催された年、華やぎとは縁のない下高井戸の地にうらぶれた遊技場がオープンした。メインアトラクションはペンキの剥げた錆だらけの回転木馬。他の施設も倒産した地方の遊園地の不要品ばかり。客は全く入らない。好景気に湧き、バブルへと世の中が絶頂...

 20数年ぶりに再読した本。  ロス五輪が開催された年、華やぎとは縁のない下高井戸の地にうらぶれた遊技場がオープンした。メインアトラクションはペンキの剥げた錆だらけの回転木馬。他の施設も倒産した地方の遊園地の不要品ばかり。客は全く入らない。好景気に湧き、バブルへと世の中が絶頂へ向かおうとしているときに、ひっそりと産声をあげたこの廃墟のような遊技場。しかし、この遊技場こそ、後に日本中を狂乱の渦に巻き込み、内乱へと導いたゼウスガーデンの前身だった。  子供の夢を形にした遊園地は数あれど、大人の欲望を実現させる遊園地はかつてなかった。プリンセスになりたいとか、ヒーローになりたい、なんて夢は長ずれば覚める。そんな夢をテーマにするのは三流だ。ジャンヌ・ダルクになりたいとか、チェーザレボルジアになりたいとかの夢をかなえることができる場所、それがゼウスガーデンだ。  ヒーロー体験もできれば、臨死体験もできる。疑似恋愛もできるし、疑似心中もできる。創造主になって数々の奇蹟を起こす体験もできれば、ゾンビになって人を食べることもできるし、ゾンビに食べられる体験もできる。際限のない人間の欲望をすべてを飲み込み巨大化するゼウスガーデン。  地方の弱小遊技場を次々とその配下におさめ版図拡大する。その予算規模はアフリカや中南米の小国の国家予算を凌駕し、遂には日本国からも自治権を獲得する。その中枢で各地方の運営方針を決定する機関が元老院だ。元老院は僭主の登場を拒否する。ゼウスガーデンはあくまで共和制下での発展を目指した。しかし肥大化した組織には必ず腐敗が蔓延る。各派閥の抗争、地域間の主導権争い。硬直化した元老院体制では事態を打開できない。そして遂に皇帝が誕生する。はたしてその栄枯盛衰の結末やいかに。  はまる人にはドツボにはまる圧巻の500ページ。

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2009/10/04

これは、是非みなさんに読んで欲しい本です。 小林恭二氏は小説の人ではないのですが、この一発だけでもう充分に小説のお仕事を果たしました。はい

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