1,800円以上の注文で送料無料

ななつのこ の商品レビュー

4.1

295件のお客様レビュー

  1. 5つ

    96

  2. 4つ

    118

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加納さん2冊目。相当凄い本だと思うが、完全には理解できておらず、少しモヤモヤ感が残りました。この物語は2つが並行している。それがいつの間にかミックスされる。①で今の「私」と手紙の相手「佐伯綾乃」とのやり取りで解決していく話しと、②では「ななつのこ」の童話の「はやて」と「あやめ」。②のノスタルジックな雰囲気がなんとも古風で純朴な2人だった。最後に①との共通の登場人物となるが、そこにも仕掛け。この高級感は凄まじいい!①で起きるミステリーの解決が鮮やかで、ステレオタイプだけでは語れない優雅さと気品を感じた。⑤↑

Posted byブクログ

2021/04/16

素敵な話 主人公が魅力的。 優しさ知性豊か、ユーモアに富む。 周りの人も個性的。 今の状況のなかで読めたことに感謝。

Posted byブクログ

2021/01/13

予想を超えた結末でした。 殺しであれば上質なミステリーと言えるのですが、殺しは出てきません。 ミステリーといってもほのぼのとした、どうして??? なので とても不思議な世界に入っていけます。 論理的に設計されたストーリーです。 (仕事柄、設計ということばをつかってみたかっただけ...

予想を超えた結末でした。 殺しであれば上質なミステリーと言えるのですが、殺しは出てきません。 ミステリーといってもほのぼのとした、どうして??? なので とても不思議な世界に入っていけます。 論理的に設計されたストーリーです。 (仕事柄、設計ということばをつかってみたかっただけ)

Posted byブクログ

2021/04/23

この作者の文庫新刊をほしい本のリストに入れているのだが、中古本屋にはまだ出て来ないので、代わりに100円の棚にあって★も良かったこの本から買ってみた。 短大生の駒子ちゃんが主人公。 表紙に惹かれて手にした「ななつのこ」という本に惚れ込んだ彼女が、作者の佐伯綾乃にファンレターを書...

この作者の文庫新刊をほしい本のリストに入れているのだが、中古本屋にはまだ出て来ないので、代わりに100円の棚にあって★も良かったこの本から買ってみた。 短大生の駒子ちゃんが主人公。 表紙に惹かれて手にした「ななつのこ」という本に惚れ込んだ彼女が、作者の佐伯綾乃にファンレターを書こうと思い立ち、身近に起こった事件を交えて手紙を送ったところ、その事件の”解決編”ともいうべき返事が返ってきて、そこから二人の間のやり取りが始まって…というお話。 7つの短編からなるが、それぞれの中に「ななつのこ」の話が出て来て、そこで謎解きが行われる一方、それと似通った駒子の日常での何となく腑に落ちない出来事についても綾乃による絵解きが届けられる。 何だか変わった作りで、最初の2つの話はちょっとこなれなかったのだが、3つ目の話がなかなか泣かせる話で、この辺りから興が乗ってきた。 4話目で瀬尾さんが登場して、茶目っ気がある5話目に続く。12,000年後のヴェガの話もいいよね。 駒子ちゃんがなんともいい塩梅の子で、思い出し笑いをしたり自分で思いついたことに一人で照れたりするところも、そこはかとなくほのぼのとする。 その一方、真雪ちゃんの抱える生き辛さに気付き寄り添うことが出来る心根を持っていて、まさに作中にあるように『ありふれているようで、本当は滅多に出会うことができない』女の子。 6話目の北原白秋の歌に対する解釈がまた見事で、最後の話で明かされる瀬尾さんの秘密も如何にもと思わせながらもうひと捻りひねりあって読ます。 はやて君の村の生活に加えて、プラネタリウムとかデパートの屋上とかアルバムの写真など、郷愁を誘う背景の色々も佳い雰囲気。

Posted byブクログ

2020/11/10

駒子のいる現実とななつのこが交わるところがぼんやり読んでいると曖昧になってきて、読みづらいところがあったけど、面白かった。推理本というよりは、駒子のふわっとした気性に包まれて、ホワホワした気分で読める本かも。 私もタンポポの色は真雪ちゃんと同じ感覚でした。都会に来ると西洋種が優位...

駒子のいる現実とななつのこが交わるところがぼんやり読んでいると曖昧になってきて、読みづらいところがあったけど、面白かった。推理本というよりは、駒子のふわっとした気性に包まれて、ホワホワした気分で読める本かも。 私もタンポポの色は真雪ちゃんと同じ感覚でした。都会に来ると西洋種が優位になるんですよね。

Posted byブクログ

2021/02/28

この人の他の作品が面白かったから読んでみたが短編集だと思っていたら最後にしっかりとまとめられていたりと、ちょっと不思議な話だと思いました。心が暖かくなったり、ちょっと悲しい気持ちになったりと、楽しく読めました。

Posted byブクログ

2020/10/08

序盤から犬の扱い方に嫌な気持ちになったけど、その後は問題なく読めた。 それぞれの謎解きも(いくつか出てくる)面白かった。この作者の他の本も読んでみたいと思う。

Posted byブクログ

2019/08/22

何年も前に読んだことがあったけれど、ちょこちょこと内容を忘れていた。 非常に読みやすく、物語が二重構造になっているところが面白い。 駒子のキャラクターがいい。力が抜けていて。

Posted byブクログ

2019/08/06

まるで童話かのようにパッケージされてるんだけど、描かれているものはシビア。 入れ子構造で飽きない。 人物も魅力的。 さらりと読めて意外に残る。 真雪ちゃんが好きだなー、名前も含めて。

Posted byブクログ

2019/06/14

優しくて温かくて読み返したくなる本です。七つの連作短編が作中作をうまく使って日常の謎に挑んでいます。しかも謎を解くのは文通相手の絵本の作者さん。このつくりがとにかく上手い!と思わされます。一つ一つの話の中に、ドキッとしたりズキンと心にささるような一文が入っているのが印象的でした。...

優しくて温かくて読み返したくなる本です。七つの連作短編が作中作をうまく使って日常の謎に挑んでいます。しかも謎を解くのは文通相手の絵本の作者さん。このつくりがとにかく上手い!と思わされます。一つ一つの話の中に、ドキッとしたりズキンと心にささるような一文が入っているのが印象的でした。最終的にすべてが繋がっていくところにも感動しました。続きが楽しみですが、まずは「ななつのこものがたり」を読もうと思います。

Posted byブクログ