白夜行 の商品レビュー
先日読んだ東野圭吾の「容疑者Xの献身」が面白かったので、間髪を容れずに今度は「白夜行」を読んでみた。 860ページ(文庫本)にも及ぶ大作。日々の生活の合間を縫って読むわけだけど、「何日で読破するか」が面白かったかどうか、ひとつのバロメーターとなる。 あまり褒めた読み方とは言えない...
先日読んだ東野圭吾の「容疑者Xの献身」が面白かったので、間髪を容れずに今度は「白夜行」を読んでみた。 860ページ(文庫本)にも及ぶ大作。日々の生活の合間を縫って読むわけだけど、「何日で読破するか」が面白かったかどうか、ひとつのバロメーターとなる。 あまり褒めた読み方とは言えないけれど、だいたい2冊乃至3冊を平行しながら読む癖があるので、期間が短ければ短いほどその作品にウエイトが置かれた証拠であり、虜になった証となる。 ここ最近、とは言ってももう1年ほど経過していると思うけれど、時間を忘れてあっという間に読みきった本として思い起こすのは奥田英朗の「サウスバウンド」と劇団ひとりの「陰日向に咲く」。 「サウスバウンド」に関しては1日、「陰日向に咲く」に関しては2、3時間程度で読んでしまった記憶が。 話が逸れてしまったけれど、この「白夜行」は結局3日間で読み終えた。ちょっとした合間、就寝前に読む860ページとてはまずますの時間だったと思う。 では、それだけ面白かったのかというと、その答えは否。どうやらドラマになったほど人気がある作品のようだけれど、僕にはその面白さを最後まで見つけることができなかった。 「その面白さを知りたい」という宝探し的な思いが結局3日間という日数にあらわれただけのこと。 単調な犯罪、どこかで読んだことのあるような犯罪手法。そして何よりも関係性やそこに至るバックグラウンドがまるで書かれていないので、単なる犯罪記録にしかなっていないように思う。 「こんなことが起こりました。あんなことも起こりました。あとは読者の想像にお任せします。」的。つまりは面白いかどうかは読者のイマジネーション次第。 確かにそういう意味では面白いと言えるのかもしれない。読者の数ほどストーリーが生まれるわけだから。でも、それって作家としての仕事を放棄していることにならないのかな。 最後に含みを持たせるのは良いと思うけれど、最初から最後まで背景がまるで見えないのはどうも頂けないような気がする。「とりあえず書いちゃいましたー、出しちゃいましたー」っぽい。 ま、実際にはそんなことないだろうから、実験的な意味合いのある作品だったのかも。ただ「白夜行」というタイトルは非常に素晴らしい。故に残念な気がしてならない。 これで東野圭吾氏の作品は1勝1敗。次はどの作品を読んでみようか。
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ドラマを見てから読んだ。 ドラマと視点が違って面白かった。どちらが先でも良いがドラマも本も両方見たほうがいいと思う。 セツナイ。
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この話は最初、前にテレビを見てしりました。分厚い本でしたが、内容が面白かったので、時間はかかりましたが、読み切ることができました。またドラマでは無い場面もあったので興味深かったです。犯罪を犯すことでしか生きられないところが悲しくて、最後も切ない話でした。
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殺人事件の容疑者を辿って行く刑事 釈然としない容疑者 容疑者に関りをもつ少年と少女の2人の関係 少年少女がのし上がって行く姿・それを追う人々
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久々の長編ミステリー、雪穂を絡めて様々な人間が織り成す生き様がスピード感あふれるタッチで描写されている。どんどん引き込まれていった。
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まさにページを捲る手が止まらなかった一冊。 移り変わっていく時代背景が懐かしい。 雪穂は亮司のことを愛していたのか? 以前この話がドラマ化されたときによく議論されていたことだが 個人的には間違いなくYesだと思う。
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ぶ厚い本、読んだった!ってのが一番の感想。 内容は、闇に向かって全力ダッシュ! 女だけが日の目を見て、なんかずるくない? でも、嫌いじゃないぜ、そういうの。 残念な最期だったけど退廃的じゃなかったような気がする。 330
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「大大どんでん返し」の本と、どこかで紹介されていたので読んだのですが な〜んだ全然どんでん返しじゃ無いじゃない! 犯人は途中から分かっちゃうし、動機もだいたいそんなところかな?と想像通り。 私の中で?もっと強烈な結末があるに違いない!?と思い込んで あまりにも妄想が膨らみすぎて...
「大大どんでん返し」の本と、どこかで紹介されていたので読んだのですが な〜んだ全然どんでん返しじゃ無いじゃない! 犯人は途中から分かっちゃうし、動機もだいたいそんなところかな?と想像通り。 私の中で?もっと強烈な結末があるに違いない!?と思い込んで あまりにも妄想が膨らみすぎてしまってました。 でもさすが圭吾さん。どんどん引き込まれ、 このブ厚い本を約1日で読んでしまいました。 今度はちゃんと落ち着いて、もう一度読んでみたいと思います。 *********************************************************** 1973年に起こった質屋殺しがプロローグ。最後に被害者と会った女がガス中毒死して、事件は迷宮入りする。物語の主人公は、質屋の息子と女の娘だ。当時小学生だった二人が成長し、社会で“活躍”するようになるまでを、世相とともに描ききる。2人の人生は順風満帆ではなく、次々忌まわしい事件が降りかかる……。当然ミステリーだから謎が隠されているわけだが、真相は途中で暗示されてしまう。しかし謎の存在などどうでもよくなるほどのスケールの大きさが読後に残る。(石飛徳樹)
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この本はドラマを見て読んだ本です。 ドラマもすごく楽しかったけど本もよかったです。 楽しかったというより、小さい頃からあんなに深い傷をおっているのに 辛かったのに主人公はとても強いと思った。 とても心に残る奥深い本でした。
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いつ死んでも構わないと思ったんだ。 俺は幸せだったから。 いつ死んでも構わないと思ったんだ。
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