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星降り山荘の殺人 の商品レビュー

3.6

208件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    6

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2010/12/18

埼玉県秩父郡渡河里岳。雪に閉ざされた山荘。交通は遮断され、電気も電話も通じていない世界。 そこへ、不動産会社の社長、作家、UFO研究家、女子大生、ひとクセもふたクセもある7名の人物たち、そしてわれらが名探偵・星園詩郎とワトスン役の杉下和夫がやってくる。 突如発生する連続殺人。巧妙...

埼玉県秩父郡渡河里岳。雪に閉ざされた山荘。交通は遮断され、電気も電話も通じていない世界。 そこへ、不動産会社の社長、作家、UFO研究家、女子大生、ひとクセもふたクセもある7名の人物たち、そしてわれらが名探偵・星園詩郎とワトスン役の杉下和夫がやってくる。 突如発生する連続殺人。巧妙に張りめぐらされた伏線。華麗なるロジック。冴えわたる詩郎の推理! 著者のことば…… 「吹雪の山荘物に挑戦してみました。と云っても足跡なき密室や超絶技巧の不可能トリックなどは出てきません。本作品は純粋なフーダニット(犯人探し)の物語なのであります。 あくまでも基本に忠実に、そしてフェアプレイの精神で取り組みました。容疑者が少ないのも、できるだけ多くの読者に成功のカタルシスを味わって頂くための配慮だったりもします。本格の鬼を自認するミステリーファンから若葉マークつきのミステリー初心者まで、誰が読んでも楽しめる、そんな一品に仕上がったと自負しております」 はたしてみなさんは、犯人を指摘することができるだろうか!? ちなみに私は……

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2010/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

UFO評論家、スターウォッチャー、人気作家…様々な登場人物、そして、雪に閉ざされた山荘で起こる殺人…。 犯人は果たして誰なのか? 主人公だとか脇役だとかの役決めがあるようなないようなこの小説。 「読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理」(裏表紙あらすじより)。 読み終わった私。 「ずるいーーーーーっ!!」(笑)が先ず出た第一声。 嘘はついていない、嘘は。 慌てて読み返して、「ヤラレタ!」と第二声。 解説の西澤保彦さんも(同じところでひっかかられたわけではないかもしれないが)「見事に騙されてしまった」らしい。 「騙されてしまった」ご自身を「馬鹿というべきなのか、それとも幸せ者というべきなのか」と述べられてらっしゃるが、私は楽しめたということで「幸せ者」ということにしておく。 登場人物たちが嫌味過ぎない程度、いい具合に癖があり、良かった。 みんながみんな善人じゃあ面白くない。 悪人だったとしても、ただ悪いところをぐちゃぐちゃに書いてあっても、うっとうしい。 自分で“登場人物たちが魅力的な作品は楽しく読める”と勝手にちっちゃい法則を作っているのですが、それに当てはまった作品。 「本格の鬼」を自認するミステリファンから若葉マークつきのミステリ初心者まで-誰が読んでも楽しめる、そんな一品に仕上がったと自負しております-西澤さんの解説によると、親本にて倉知さんはこのように「ことば」を添えられていたそうだ。 まだ若葉マークに毛が生えた程度かな?という私は楽しんで読むことができた。

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2019/01/16

スターウォッチャーという意味が分からない職業の星園が推理をすすめていくという流れだが、各章に筆者の注釈が入ってくるのがわずらわしくてたまらない。それを本書のメイントリックに使うなど、つまらなさがはなはだしい一作。

Posted byブクログ

2010/11/06

これは途中で犯人が読めてしまったのが残念でした…。 読者をミスリードするためであろう各章ごとの説明文が逆に読者に懐疑を抱かせると思いました。 この手のクローズドサークルものは、どの小説も展開がワンパターンになってしまうから、読者は最後にぜったいどんでん返しを期待する、というか...

これは途中で犯人が読めてしまったのが残念でした…。 読者をミスリードするためであろう各章ごとの説明文が逆に読者に懐疑を抱かせると思いました。 この手のクローズドサークルものは、どの小説も展開がワンパターンになってしまうから、読者は最後にぜったいどんでん返しを期待する、というか作者側もそこに重点を置いたミステリにせざるをえないわけで、だからこそ読者も読みながら裏を読んでしまうんだろうなって思いました。 でもテンポ良く読み進められたので面白かった。

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2010/10/15

★★★☆☆ クローズドサークルものが読みたくて手にした。「読めた!」と思っても最後まで騙されたトリックはなかなか。文章が軽いせいか、恐怖感はイマイチ。それから、登場人物のキャラクターや台詞が浅い印象。そこらへんは『本格』だから仕方ないのか? 前半はスローで、何度も寝てしまった。

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2010/10/09

雪に閉ざされた山荘。 ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。 交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起こる殺人事件・・・。 果たして犯人は誰なのか!? 気にはなっていた有名な作品。 倉知さんの...

雪に閉ざされた山荘。 ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。 交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起こる殺人事件・・・。 果たして犯人は誰なのか!? 気にはなっていた有名な作品。 倉知さんの作品にはほとんど馴染みがないのですが、というかミステリーランドの『ほうかご探偵隊』しか読んでない? この作品は13年前の作品。いかにも新本格って雰囲気で楽しませていただきました。 が、各章の頭にあった「○○は犯人ではない」とか「○○が重要である」とかの文章が邪魔だったかなぁ。 やりすぎ?逆に深読みしてしまったりして。 まあ、これがあってもなくてもキレイに騙されたでしょうけどね。 本当、気持ちいいくらいキレイに騙されました。 お前かぁっ!って言いたくなったくらいです。 あの「謎解き」。巧すぎです。 よく名前を目にする作品なだけはありました。

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2010/09/19

クローズド・サークル。 雪に閉ざされた場所で殺人が起こり、外部の助けを期待出来ない状況で人が亡くなっていくという話。 最後に色々なものがひっくり返るということを期待して推理小説を読むのだけど、本作品のようなひっくり返し方は初めてだったので素直に驚きでした。こういうのは叙述トリッ...

クローズド・サークル。 雪に閉ざされた場所で殺人が起こり、外部の助けを期待出来ない状況で人が亡くなっていくという話。 最後に色々なものがひっくり返るということを期待して推理小説を読むのだけど、本作品のようなひっくり返し方は初めてだったので素直に驚きでした。こういうのは叙述トリックに入るのかな? 文章自体が軽めであることも手伝ってか、閉鎖空間での殺人なのにあまり緊張感がありません。ただ、その為、登場人物たちの推論が展開される場面も割と読みやすいんじゃないですかね。ちょっと長いかも知れないけれど。 また、推理小説を読むと「どいつもこいつもあやしい」んですけど、本作品は誰もあやしいと感じませんでした。 そして結末。 爽やかな終わり方をします。 殺人トリック、としてはもう一つですが、謎解き推理小説に馴染みの無い方には入門としてお勧めです。

Posted byブクログ

2024/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本を手に取りまず最初にすることは 背表紙に書いてある本の紹介を読む事だ。 そこに書いてあるのは 「あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理」 とある。 後でわかることだが、 なんとこれもまた読者を引っ掛けるためのトリックだった。 場面が変わるごとにその場面でどういうことが起こるのがを 簡単に説明がされてある。 いきなり最初から 「まず本編の主人公が登場する。  主人公は語り手でありいわばワトソン役  つまり全ての情報を読者と共有する立場であり  事件の犯人ではありえない」 なんてわざわざ説明していただける。 探偵(?)の登場から キャラ付けも丁寧にされたり、 いかにも推理小説という登場人物たちや ところどころに状況が図示されたり、 吹雪でとざされた山荘という場設定。 ※※※ここからネタバレ※※※ 何もかもが「探偵=犯人」 というトリックを成立させるためのものだった。 確かにそれが分かったときにはひっくり返った。 細かい論理は確かに面白かったが そんなことは全て吹っ飛ぶおどろきがあった・・・が、 これは「アリ」なのか? 章の頭の説明部分はぎりぎり許そう。 しかし、背表紙の「フェア」は嘘じゃないか。 この小説はある意味詐欺的なものといえよう。 しかし、推理小説を犯人探しのゲームと考えるなら この小説は全身全霊をかけて 一点の迷いもなく読者を騙しにかかったものであるといえよう。 そういう意味では潔いとも言えるかもしれない。

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2010/07/24

かなりおもしろい ミステリー好きな人もそうでない人にも読みやすく、しかも終盤のどんでん返しと仕掛けにおどろくはず

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2010/07/14

推理するための伏線がいっぱいあり、私には結構難しくて犯人が最後の最後までわからなかった。 全体的にはなかなかの衝撃でした。 でも犯人の動機だけが腑に落ちなかったので★一つ減。

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