星降り山荘の殺人 の商品レビュー

倉知淳(著者)

2012/10/12

　なるほどなぁ……。
　だまされるとわかっていても、なお、だまされた（笑）

　だますのって緻密とか計算もあるんだろうけどイキオイが大事なのだと思いました。

2012/09/04

■きっとあなたも騙される！

雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件…。果たして犯人は誰なのか!?あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理。

2012/07/21

　本編の語り手視点および、各章の前に提示される「読者への挑戦」めいた表現は、まさに『自分ではパロディー作家だと思っています』という著者の言葉どおり。

　ミステリのネタバレは防ぐため、表現技法についてのみ評価します。
　星３の理由は、『優をつけるほどでもないが、不可でもない』ため。文体は安定して読み進めることができる。キャラクターの造形も、語り手の個性ともども悪くないレベル。
　暇つぶし読書には程よいものかと。
　一方で「飛びぬけて絶賛すべきはここ！」というところも見つけ切れませんでした。ですが、これは読者側の『ミステリ読み』としての熟練度の問題かも知れません。

2012/07/12

　雪に閉ざされ、寒そうな記述が続く中、第一・第二の殺人が起こっていきます。そしてミステリーサークルまで…。
　閉じ込められた人達は、途中で何度も集まってはアリバイや現場の検証をしていきます。もちろん犯人はこの中にいて、もしかしたらと思われる人物も現れます。でもね～あのどんでん返しには驚きです。犯行動機には説得力が足りないと感じたけれど、完全に騙されました。

　見取り図に踊らされたり、いかにも怪しげな行動をする人やわがままを通そうとする困ったちゃんも出てくるストーリーは面白かった。
　また、個性的な人たちの中で、主人公・和夫が普通の若者なので安心してました。

2017/06/03

何と言っても、結末の鮮やかさに尽きる。
物語の最初から全ては始まっていたのだと最後に気づかされました。
爽快感すら感じる程のトリックに脱帽です。

2012/07/01

フェアを売りにしているらしい、ミステリ。

の割に叙述でしたよね？笑

いやまぁ、嘘は言ってないからフェアといえばフェアだけど。

最後の辺はやや苦しいものがあると思うな。

経営の苦しくなったキャンプ場の山荘が舞台。
不動産開発社長とその部下、作家とその秘書、ＵＦＯ研究家、女子大生２人組。そしてスターウォッチャー星園詩郎と、社内でのトラブルで星園のマネージャー見習いにさせられた杉下和夫。
雪により閉ざされた空間となった、山荘で起こる殺人事件。果たして犯人は？

2012/10/22

爽快なまでに欺かれました。
探偵によって犯人が糾弾されても、「まだどんでん返しがあるんだよね？」と身構えるくらい、にわかには信じられない衝撃の真実。

様々な伏線を張るために必要だったのでしょうが、事件が起こるまでがやや長く、退屈に感じてしまった。
事件が起きてからはテンポの良い展開に、さくさくと読み進められた。

2012/06/12

久々にこういう作法に則ったパズラー読んだので面白かった！最初は電話の相手がワトソンってこと？とか疑いながらだったけど、毎回コメント出るうちにこれは信じていいものかと思ってきちゃったりもして。伏線の着眼点は概ねあってたけど、深く推理しなかったから最後まで楽しめました

2013/03/09

外界と隔離された山荘で起こる連続殺人を扱ったミステリー。
キャラクターが個性的なので、会話の部分は楽しいです。草吹先生が好き。特別奇抜なトリックは出てきません。クローズドサークルにしては簡素というか、やや物足りなさがあるかも。
最後の動機はちょっと笑ってしまったけど、あまりのしょうもなさに一気に萎えた。

2012/04/22

「どんでん返しがすごい小説」で紹介されていたので読んでみました。

もう最初から「どんでん返しがある」と分かっていた上で読んだので読み進めていくうちに犯人はもうこの人しかありえない、と気付いてしまいました。苦笑