倚りかからず の商品レビュー
「倚りかからず」は長く語りがちな作者がこれ以上なく憶いを凝縮した一編。「笑う能力」は年月を感じさせない、今でもくすりと笑える詩。
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『倚りかからず』茨木のり子 お客さん(おじいさん)から頂戴した詩集。 このなかの「笑う能力」という詩。 こんなのも詩なんだ!とおどろいて、むふふとほくそ笑んでしまった。 ところどころにおじいさんがひいた赤鉛筆の跡にもクスリとしてしまうのでした。
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「倚」の漢字が出てこない・・・。おおまかに椅子の「椅」と同じ意味らしい。 たぶん、椅子に座るのか、正座するのかで、頭の働きは全然変わる。時には正座して己を考えたい。
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自分を戒めたい時に読みます。 「マザーテレサの瞳」「倚りかからず」など 読むと背筋がピンとします。 マザーテレサの瞳を読んで I love youの言葉の重さを思い知らされました。
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もはや いかなる権威にも寄りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい じぶんの耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 寄りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ
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すこし寄りかかってもいいんじゃないかしら,と思うこともなきにしもあらずと感じましたが,でも寄りかからないその強さの裏側に弱さがあるような気がして私はそこがとても好きです。
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あたしは、この本に倚りかかり、ぎりぎりで、立てるようになります。 「私が一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」といったいわゆる代表作から、あらゆる傑作を網羅されている。根底にあるヒューマニズム、それを掬い取り、素直な眼力で見つめ、力強い筆致で穏やかに描く。彼女だからできた、...
あたしは、この本に倚りかかり、ぎりぎりで、立てるようになります。 「私が一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」といったいわゆる代表作から、あらゆる傑作を網羅されている。根底にあるヒューマニズム、それを掬い取り、素直な眼力で見つめ、力強い筆致で穏やかに描く。彼女だからできた、それ。もう2度と、その過程は経られないのだと、時計は腕を動かすことを忘れてしまったと、思うと、今の時代、彼女のような人ほど必要なのに、と、唇を噛み締めたくなります。2006年、2月17日に、亡くなられました。生前に遺書を書かれていて、そこに記されていることにもやはり、涙が止まらない。
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天声人語で「倚りかからず」が紹介されたとき、私はまだ17歳だった。こんなにも力強い詩を書いたのが、気丈に歳を重ねた一人の女性であることを知り、彼女の書いたものを探して読むようになった。知れば知るほど強く凛とした世界だと思った。それ以来どんどん詩の世界に興味を持つようになって、今に...
天声人語で「倚りかからず」が紹介されたとき、私はまだ17歳だった。こんなにも力強い詩を書いたのが、気丈に歳を重ねた一人の女性であることを知り、彼女の書いたものを探して読むようになった。知れば知るほど強く凛とした世界だと思った。それ以来どんどん詩の世界に興味を持つようになって、今にいたる。私の世界を広げてくれた大事な一冊。
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なんだか、自分がホント弱く生きているなぁということが思い知らされます。表題作も素晴らしいけれど、「マザーテレサの瞳」と「疎開児童も」が気に入った。
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【目的】 【引用】 【感じたこと】 『自分の感受性くらい』を21歳の頃に読み、すっかり彼女のファンになってしまった。 そしてこの『倚りかからず』も名作。手帳に常に携帯している。 【学んだこと】 寄りかかるのは椅子の背もたれだけと言い切れる人生を送ることを意識する。
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