もてない男 の商品レビュー
ただ単に「こういう男はもてない!」という実例を挙げるみたいな薄っぺらい下世話な内容ではなく、古くは平安時代から平成の現在にいたるまでの恋愛観や結婚観の変遷などを、「源氏物語」や森鴎外の「青年」、高橋留美子の「めぞん一刻」といった小説や漫画などを参考に分かり易く解説している。(当然...
ただ単に「こういう男はもてない!」という実例を挙げるみたいな薄っぺらい下世話な内容ではなく、古くは平安時代から平成の現在にいたるまでの恋愛観や結婚観の変遷などを、「源氏物語」や森鴎外の「青年」、高橋留美子の「めぞん一刻」といった小説や漫画などを参考に分かり易く解説している。(当然、「コレコレこうすればもてる!」といった記述は皆無)どういった事柄について解説しているか紹介すると、1.童貞であることの不安〜童貞論 2.「おかず」は必要か?〜自慰論 3.女は押しの一手?〜恋愛論 4.てめえらばっかりいい思いしやがって!〜嫉妬・孤独論 5.妾の存在意義〜愛人論 6.強姦する男、誘惑する女〜強姦・誘惑論 7.恋愛なんかやめておけ?〜反恋愛論 というように章立てされている。で、各章の最後にガイドブックが紹介されている。まぁ要は、この本自体が他の本を紹介する為のガイドブック的なモノなのだ。
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これオモロイよ〜。 世の男性諸君、是非読んでみて欲しい。 何がオモロイって、まず、この本の冒頭で、「もてない男」っていうのは、「好きな女性から相手にしてもらえないという男」って定義されてる。 だから、この本は、好きな女性に相手にしてもらえない原因とかについて研究してんの...
これオモロイよ〜。 世の男性諸君、是非読んでみて欲しい。 何がオモロイって、まず、この本の冒頭で、「もてない男」っていうのは、「好きな女性から相手にしてもらえないという男」って定義されてる。 だから、この本は、好きな女性に相手にしてもらえない原因とかについて研究してんのかなぁと思ったのです。 ところが、どっこい! 内容は、「もてなくて何が悪いんだ!」という著者の叫び、というか、私怨が渦巻くものになっているのです(私怨で書いていることはあとがきで著者自身が認めている。)。 そう、著者は、「誰からももてない男」だったのです。 まぁ、著者がもてようがどうしようが別にいいんだけど(この本を出した後、著者は結婚したらしい。おめでとうございます。)、とにかく、「もてない男」に勇気を与える(?)本になっています。 僕はなんだかよくわからないけど、元気になりました。途中何度も大笑いしました。 おすすめです。
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もてなかったことへの「私怨」がここまで書かせることになるんですねぇ。びっくり。やはりこういう性格だから女性は近づかないんでしょう。
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ははは・・・。作者自身がもてない経験から書いている部分がおかしい。過去の文学作品や、漫画、映画などからのいろんな引用がすばらしい。内容が濃く読み応えある1冊。文学好きにはおすすめ。でも内容は下世話だよん♪
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東大院卒・大学講師の著者が「もてたーい!」という一心で書き上げたルサンチマンただよう大傑作。特に最後の章の「我々はあらゆるメディアに洗脳され『恋愛至上主義』を植え付けられているのだ」という説に目からウロコが落ちました。姫野カオルコと同じく“恋愛”という論点から「“普通”って何?」...
東大院卒・大学講師の著者が「もてたーい!」という一心で書き上げたルサンチマンただよう大傑作。特に最後の章の「我々はあらゆるメディアに洗脳され『恋愛至上主義』を植え付けられているのだ」という説に目からウロコが落ちました。姫野カオルコと同じく“恋愛”という論点から「“普通”って何?」という疑問を説いている書でもある、と私は思います。
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