もてない男 の商品レビュー
面白かった! 恋の悩みに取り込んでる自分に、ここには答えが用意されていた! わけではなく、もてない男、持たざる者たちの声がここにはあった。 恋愛なぞするべきでない、とまでは言わないが、どうやら恋愛とはとんでもなくやっかいなものなのである。 だから悩むわけだが、それが恋なのでし...
面白かった! 恋の悩みに取り込んでる自分に、ここには答えが用意されていた! わけではなく、もてない男、持たざる者たちの声がここにはあった。 恋愛なぞするべきでない、とまでは言わないが、どうやら恋愛とはとんでもなくやっかいなものなのである。 だから悩むわけだが、それが恋なのでしょう。不合理な行為だとわかっているのに。 「なぜ愛してくれる相手を愛し返せないのか」 名言である。
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この本に書かれているが、もてないということは、自分の好きな女性にもてないということで、万人にもてないということではない。そのとおりである。かなり、女性に優しい筆者であると思う。だから、女友達が多いのであろう。その意味では、フェミニストであると思う。何か、女性とトラブルを起こしたと...
この本に書かれているが、もてないということは、自分の好きな女性にもてないということで、万人にもてないということではない。そのとおりである。かなり、女性に優しい筆者であると思う。だから、女友達が多いのであろう。その意味では、フェミニストであると思う。何か、女性とトラブルを起こしたときは、おそらく、女性の側について、相手をストーカー呼ばわりするタイプであろう。もてない男の恋愛論として面白い。また、恋愛が一種の強烈な宗教であるという部分も面白かった。なかなか、他の書籍の紹介も多くて、内容があるので、また、繰り返して、読んだほうがより、おそらく、理解が進むと思った。
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恋愛って素晴らしい、人はいくつになっても恋愛をしなければならない、などなどの恋愛礼賛にしんどさを覚える人におすすめ。
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小谷野さんの本はよく読んでいたのですが、一番売れた本を読んでいなかったので読んだ。これといって特筆することはないですかね。
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何となく後回しにしていたこちら、小谷野敦さんの代表作なのに読まずして小谷野さんファンを語る訳にはいかない…と、急遽読了。 なるほど…これは小谷野さん節さすがに濃し。ただ、受け付けない人は全く受け付けないだろうなぁ…
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西欧文学や近代日本文学に関する薀蓄を傾けながら、モテない男の立場から、恋愛するのが当たり前のような風潮の現代を生きる苦しさを論じた本です。 各章の末尾に詳しいブックガイドが付されていますが、基本的にはエッセイであり、著者自身が述べているように「義憤」ではなく「私怨」で書かれた本...
西欧文学や近代日本文学に関する薀蓄を傾けながら、モテない男の立場から、恋愛するのが当たり前のような風潮の現代を生きる苦しさを論じた本です。 各章の末尾に詳しいブックガイドが付されていますが、基本的にはエッセイであり、著者自身が述べているように「義憤」ではなく「私怨」で書かれた本です。「そりゃ、大学教師で本を出してればそれなりに「ファン」はいる。しかし、そういう付加価値がなくて一番切実に異性に飢えていた学生時代にはほんとうにもてなかったのである。その怨恨だけは忘れられないし、これからだってどうなるかわかりはしない」なんて、何だか分かりませんがカッコいいセリフのような気がしてしまいます。 本書の大ヒット以降、多くの類書が出回ることになったという事情もあって、今読むといま一つインパクトが弱いようにも感じました。「恋愛」が近代の産物だという議論から、より自由な男女の関係を称揚する一部のフェミニストに実証的な見地から反論しながら、それに代わる(モテない男のための)具体案を提出できないでいるところに、何となく歯切れの悪さを感じてしまったからかもしれません。
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本屋で平積みになって辛酸なめ子のコメント「恋愛教の洗脳が解けました。これからは心穏やかに生きていけそうです」という帯がついてたから、てっきり新刊かと思って買っちゃったら、10年以上前の本だった。 内容はエッセイだった。読みやすくてサクサク読んじゃったけど、帯のあおり文句とはちょっ...
本屋で平積みになって辛酸なめ子のコメント「恋愛教の洗脳が解けました。これからは心穏やかに生きていけそうです」という帯がついてたから、てっきり新刊かと思って買っちゃったら、10年以上前の本だった。 内容はエッセイだった。読みやすくてサクサク読んじゃったけど、帯のあおり文句とはちょっと違うんじゃないかな~? よく確かめずに買った私が悪かったんだけど。
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著者の考えが随所に書かれているが、一般的な男性の根底にある真理を知ることができる本。 妾という存在はどういうものか、強姦とは、など過激な衝動も赤裸々に記されている。 すべての男性に当てはまるというわけではないと思うが、文学やマンガの作品を例に挙げて解説されている。 こういう考えも...
著者の考えが随所に書かれているが、一般的な男性の根底にある真理を知ることができる本。 妾という存在はどういうものか、強姦とは、など過激な衝動も赤裸々に記されている。 すべての男性に当てはまるというわけではないと思うが、文学やマンガの作品を例に挙げて解説されている。 こういう考えもあるのか、と内容は面白かったので、もうすこしボリュームがあって読み応えがあったらよかった。
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前回読んだ著者のほかの作品。 個人的には第四回の嫉妬・孤独論が面白かった。 章ごとに文献リストを載せていることもなんだか嬉しい。 そしてまた思うことなのだが、著者の知識量は並大抵のものではない。
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いやあ面白いね。ここまで著者の怨恨やコンプレックスが噴出している新書も珍しい。著者は文学研究者でもあるので、性をめぐる文学のネタも豊富。この本を読むと、文学と性というのは極めて密接なんだなと思う。 僕もモテないから、この本のタイトルは強烈だった。やっぱタイトルって大事だよねえ...
いやあ面白いね。ここまで著者の怨恨やコンプレックスが噴出している新書も珍しい。著者は文学研究者でもあるので、性をめぐる文学のネタも豊富。この本を読むと、文学と性というのは極めて密接なんだなと思う。 僕もモテないから、この本のタイトルは強烈だった。やっぱタイトルって大事だよねえ。タイトルに惹かれて手に取ったりするもんねえ。
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