からくりからくさ の商品レビュー
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「西の魔女が死んだ」がすごく良かったので続いてこちらも読んでみた。 が... なんだか難しくてよくわからなかった。 チョット怖いし、気持ち悪い。 りかさんという人形と、女の子4人の共同生活。 田舎暮らしのような生活をしながらそれぞれに染物、織物、糸紬などをしている。 過去に遡り、りかさんを通じて様々な縁が浮かび上がる。 お話としてはあまり好きではなかったが、おばあちゃんの知恵や自然の香りのしてくる描写があり、そういうところが大好きだ。
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文体に透明感があって読みやすいが、この人の作品ははラスト突然ホラーだったりファンタジーだったりするから心臓にわるい(笑)
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『古い祖母の家。草々の生い茂る庭。染め織りに心惹かれる四人の娘と不思議な人形にからまる縁。蛇の夢。竜女の面。クルドの地。呪いと祈り、憎悪と慈愛。リバーシブルの布―私たちの世界。何かを探すためでなく、ただ日常を生き抜くために…。』
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2012.3.27読了。 まとめると、究極の森ガールを中心とした女子4人組がルームシェアしながら世界や文化や歴史の不思議に触れていく、という話。
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結界がはられているような、古い民家で必然的に?共同生活を営むことになった4人の女性たち。彼女たちの暮らしぶりが本当に魅力的で読んでいるだけでもわくわくする。 物語の大事な要素である、染色、機織、様々な織物などの描写も面白くて、興味がもてた。 芸術とか文化とかそんな高尚なものでは...
結界がはられているような、古い民家で必然的に?共同生活を営むことになった4人の女性たち。彼女たちの暮らしぶりが本当に魅力的で読んでいるだけでもわくわくする。 物語の大事な要素である、染色、機織、様々な織物などの描写も面白くて、興味がもてた。 芸術とか文化とかそんな高尚なものではなく、ただその日を生きるために女たちが脈々と受け継ぎやってきたこと。それは辛い仕事だったかもしれないけれど、すごく素敵に見えた。 ただ、淡々として綺麗な文章なんだけど、いまいちのめりこめなかった。 あと家系に関してはこんがらがってしまって…。家系図が欲しいと思ったのは私だけではないはず。
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女性四人が古い日本家屋で共同生活をしている。 染色・織物・静かな生活・・・ りかさんを巡る一連の話は ちょっとごちゃごちゃしてて頭で整理が大変だった。
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四人の女性の、とても静かな物語。 こういう生活をしたいな、と懐かしさを感じながら読み進め、ラストの急展開にちょっとビックリ。 でもこの変化も、連続模様から別のイメージに変化していくという唐草模様のようなものなのかな? 織物がテーマとなっていて、一人ひとりの生き様が織り込まれて大きな模様を描くような、不思議な作品。 先に『りかさん』という作品があるそうなので、そちらも読んでみなくては。
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染色、織、古い民家など、興味深いエッセンスが散りばめられていたにも関わらず、りかさんを巡る話に文字通りついていけなくなって脱落しました。唐草の元は蛇説は説得あるような、ないような。
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世界が一枚の布で表現されたような、不思議な感覚。布についての話がすごく魅力的。たまたま仕事でもそういうものに触れ合う機会があるので、キリムやスマックとかの話が出てきて嬉しい。布は本当に人が創りだした美しいもののひとつだと思うので。 あの結界のような家に、4人が暮らしたのは必然で、人形をめぐる人間関係が、相関図を書こうかと思ったくらい、ややこしい。個人的に人形は苦手だけれど、この話で出てくる“りかさん”には惹かれる。ラストの火のシーンは美しい。
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オールタイム・ベストその1。丁寧に生きていく娘たちの物語。手仕事と思いと命の繋がり。足が地につかない気分になったり、気持ちが折れそうになったりした時に読み返す本。
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