李歐 の商品レビュー
多分LGBTの時代を先駆けて理解しているみたいな事なんだろうが、なんの説明もなく男が男に惚れているというのがちょっと違和感。
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何故、こんなに魅せられてしまうんだろう。 この2人の男の醸し出すオーラに引き寄せられて、夢中で読みました。 掴みどころない、何を考えているか分からないカズにも。 大胆な生き方を足取り軽くやって退けてしまう李歐にも。 引き寄せられてしまう男を描くのが上手い高村作品。 殺し屋と、...
何故、こんなに魅せられてしまうんだろう。 この2人の男の醸し出すオーラに引き寄せられて、夢中で読みました。 掴みどころない、何を考えているか分からないカズにも。 大胆な生き方を足取り軽くやって退けてしまう李歐にも。 引き寄せられてしまう男を描くのが上手い高村作品。 殺し屋と、普通の男が目に見えない絆で絡み合うというか、引き寄せられて行くというか。 とにかく!カッコイイ! 最後の再開が、またカッコイイ! 対象的な2人が求めるものが一緒で、求め方も生き方も 全く違うのに着地点は一緒みたいな。 私的には文句なしの☆5です。
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内容 惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春...
内容 惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。
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2018.12.09.読了 高村薫作品、ひさびさでしたがやはり難しいですね しかも重たく暗い。 ピアノの1番低いドとレをずーっと叩いてる感じです。 ドレドレドレドレ。。。。。。 その暗さと重たさに耐える自信のある方にはオススメできますが。とにかく450ページくらいがドレドレ。。。...
2018.12.09.読了 高村薫作品、ひさびさでしたがやはり難しいですね しかも重たく暗い。 ピアノの1番低いドとレをずーっと叩いてる感じです。 ドレドレドレドレ。。。。。。 その暗さと重たさに耐える自信のある方にはオススメできますが。とにかく450ページくらいがドレドレ。。。なんです。しかも難解。 最後の50ページくらいからやっとミファミファミファソ♪くらいまでくる感じでしょうか?! それでも、最後までたどり着いた私でも理解してるわけではないのです。 李歐の何が一彰を夢中にさせたのか?逆も然り。 CIAが絡んでくる件。北京の猫だった李歐がなぜ台湾の陳浩を殺害したのか?などなど。 読んでる最中も、読了後もなんとなくボヤッと感は否めないのです。 ただ作品の重厚感、壮大さを感じることができればそれでヨシといたしました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高村薫モードで、でも読んでない本ってないなぁと思ってたら、『わが手に拳銃を』のリライトってことで、読んでみた。 知らずに読んだら「あれ?読んだ事ある?ダブり?」って思ったかもだけど、こ~ゆ~リライトって面白いなぁ。 ハッピーエンドにはならないかと思ってたよ。
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中国語の響きと大陸への憧れを感じつつ、登場人物の容姿を自分なりにイメージしたり、暗黒の世界に鳥肌をたてたり、と、充分に楽しめる作品です。
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果てしなく続く大陸の風景を、 圧倒的なスケールで描いた壮大な青春の物語。 毎日をただ平凡に、無気力に過ごしていた主人公の吉田一彰はバイト先で偶然、李歐という男に出会う。 殺人や抗争、裏社会のあらゆる思惑に巻き込まれながらも、徐々に失われていく今までの日常の中で、李歐の持つ壮大な...
果てしなく続く大陸の風景を、 圧倒的なスケールで描いた壮大な青春の物語。 毎日をただ平凡に、無気力に過ごしていた主人公の吉田一彰はバイト先で偶然、李歐という男に出会う。 殺人や抗争、裏社会のあらゆる思惑に巻き込まれながらも、徐々に失われていく今までの日常の中で、李歐の持つ壮大な“夢”を一緒に追いかけるという想いは15年という歳月が流れても忘れられることはなかった。 「惚れたって言えよ」「必ず迎えに行く」「年月なんか数えるな。この李歐が時計だ。あんたの心臓に入っている」 こんなこと言われたら性別関係なく惚れてしまうでしょ… もはや友情とか愛情を超えた、特別な魂の結びつきさえも感じる二人の関係性にどんどん惹き込まれてしまう。 五千本の桜や生霊との逢瀬など、普段文字としてあまり見慣れていない中国語の文面とも相まって非常に現実離れしたような世界観なだけに、ラストは最高のハッピーエンド! 『李歐』というタイトル通り、全てが李歐の為に、李歐を中心に人や世界が動いているようなこの作品には、もうこれ以外のタイトルはあり得ないと思う。
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高村薫氏の、スケール壮大な小説。彼女の他の小説同様、骨太で容赦ない。 物語は、大阪の青年の子ども時代から大人になるまでを軸に、彼が働いた工場と、拳銃に対する執着と、中国人のイケメン殺し屋とが絡んで展開する。登場人物は日本人もなぜか全員中国語が流暢に話せることになっている。主人公一...
高村薫氏の、スケール壮大な小説。彼女の他の小説同様、骨太で容赦ない。 物語は、大阪の青年の子ども時代から大人になるまでを軸に、彼が働いた工場と、拳銃に対する執着と、中国人のイケメン殺し屋とが絡んで展開する。登場人物は日本人もなぜか全員中国語が流暢に話せることになっている。主人公一彰は、幼少のころから近所の町工場に入りびたり、そこで金属加工を習う。一時期工場主が中国人の殺し屋をかくまい、やくざとの縁ができる。タイトルの李欧はこの殺し屋の名前である。少年は同い年の美しい青年や彼のいる中国大陸にあこがれ続ける。 小説の設定が非現実的にぶっ飛びすぎていて(つまり出来すぎていて)、感情移入しづらく、読むのに時間がかかった。また、拳銃のメカニカルな構造など繰り返し詳細に出てくるが、興味がないので読み飛ばした。人間関係が少々複雑で、中国人の名前も覚えにくい。桜がモチーフに各所に出てくる。海外生活が長いので郷愁を誘われた。
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どうしても読みたくなって久々に読み返した。 今読むと、前読んだ時にはわからなかったいろいろな機微がわかるようになって一層面白い、というか切ない。 咲子の気持ちとか、守山の気持ちとか、でもそれでもみんな死んでいってしまって残される一彰とか。 そしてそこに残る李歐という存在の異質性と...
どうしても読みたくなって久々に読み返した。 今読むと、前読んだ時にはわからなかったいろいろな機微がわかるようになって一層面白い、というか切ない。 咲子の気持ちとか、守山の気持ちとか、でもそれでもみんな死んでいってしまって残される一彰とか。 そしてそこに残る李歐という存在の異質性というか、輝きというか… 考えてみたら李歐が直接登場してるシーン、ものすごく少ないのに、全体に存在感がどーんとあるのがさすが李歐としか言えない。 そして、昔は主人公がものすごく掴み所がない、よくわからない人、という印象だったけれど、今読むとなんとなく気持ちがわかる気がする。 目的もなにもなく宙ぶらりんに生きる気持ちがなんとなく重なった。 ただ、そんな彼に李歐が現れることで変わっていく、というのがまたなんとも言えないくらい素敵でした。 何度も読みたくなる作品。
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あぁ、もう胸がいっぱい。 長い年月、小さな約束を胸に激動の時代を生きた2人の男。 一彰と李歐、どちらも深く心情を掘り下げている訳ではないのに、 一彰の歩む人生からはまだ見ぬ大陸への渇望が透けて見えてくるし、 李歐が残した足跡からは、どこまでも広がる壮大な夢が広がります。 お互...
あぁ、もう胸がいっぱい。 長い年月、小さな約束を胸に激動の時代を生きた2人の男。 一彰と李歐、どちらも深く心情を掘り下げている訳ではないのに、 一彰の歩む人生からはまだ見ぬ大陸への渇望が透けて見えてくるし、 李歐が残した足跡からは、どこまでも広がる壮大な夢が広がります。 お互いが磁石のように引き寄せあうような、 それでいて常に大きな壁が立ちはだかっているような何とも言えぬもどかしさ。 広大な土地を桜吹雪と共に爽やかな風が吹き抜けていくような、 清々しい余韻を残してくれました。 大好きな作品になりました!
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