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ものを考える人考えない人 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2021/09/08

1.著者;渡部氏は、英語学者で評論家でした。博学で、専門外の歴史や哲学及び人生論等、多くの分野に精通していました。読書家で、蔵書は14万冊超だそうです。夥しい数の著書を出版し、知の巨人と言われました。日本エッセイストクラブ賞や正論大賞を受賞しています。著書「知的生活の方法(197...

1.著者;渡部氏は、英語学者で評論家でした。博学で、専門外の歴史や哲学及び人生論等、多くの分野に精通していました。読書家で、蔵書は14万冊超だそうです。夥しい数の著書を出版し、知の巨人と言われました。日本エッセイストクラブ賞や正論大賞を受賞しています。著書「知的生活の方法(1976年)」は講談社現代新書史上最大のベストセラーとなりました。著者は、残念ながら、2017年に86歳で永眠しています。 2.本書;「ものを考える人考えない人(1999年)」は、副題「新・知的生活の方法」とあるように、前述した「知的生活の方法」の第三弾です。前書から、23年の月日を経て、その後の様々な経験と新しい知見をまとめた書です。11項目の構成(1.こんな知的刺激が後々までものを言う~11.知的生活と経済基盤―目先の煙に巻かれない生き方)です。本書刊行に当たり、渡部氏は「たとえ小さな進歩でも、週単位、月単位で確認できる人の悦びはまさに”万金”にまさる!」と書いています。 3.個別感想(気に留めた記述を3点に絞り込み、私の感想と共に記述); (1)“2.師に何を学ぶか、ライバルとどう磨き合うか”より、「読書は充実した人間を作り、会話は機転の利く人間を作り、書くことは正確な人間を作る(ベーコン)」 ●感想⇒私の読書観は、「三日書を読まざれば面貌憎むべく語源味なし(黄山谷)」の通りです。会話は人間関係の潤滑油、書くことは自分の知識の棚卸であり、これらは、知的生活の三本柱と言われています。特に、書く行為は、自分の考えを確認する為にも必要でしょう。 (2)“3.考える力が必然的につく読書法”より、「冨や地位は、立派な人格とは何ら関係がない。・・・誠実と礼節を忘れず、節度と勇気を持ち、自尊心と自助の精神に則って生きる人は、貧富のいかんを問わず真の人格者なのだ。貧しくとも心豊かな人は、心貧しい金持ちよりもあらゆる面で優れている(スマイルズ)」 ●感想⇒政治家の金銭疑惑がよくマスコミの話題になります。誠実と礼節の無い人に“政”をする資格はありません。“志”優れた人格者の出現が期待されます。同時に、私達も人を見る眼を養わなければなりません。 (3)“9.自分の夢と現実をイコールで結ぶ生き方”より、「感謝すべきことには敏感であれ、感謝されることには鈍感であれ。・・・自己実現の方法は、勤勉・正直・感謝以外にはないというのが私の結論である。自己実現とは、自分の好きなことをやって、十分に食うことができ、結果が他人によって高く評価されることである」 ●感想⇒私は凡人なので、感謝に関しては、著者の主張の逆になりがちです。すなわち、「感謝すべき事に鈍感で、感謝される事に敏感」になりがちです。本書を読んでからは、感謝の場面に留意するように心掛けています。勤勉・正直・感謝を座右の銘とし、自己実現したいものです。 4.まとめ;私は読書が好きです。先人に学ぶ事や擬似体験する事が人間形成に役立つと考え、色々な本を読んできました。若かりし頃に、渡部氏の「知的生活の方法」を読み、読書する事の意義を考え、その後の読書姿勢に役立ちました。最後に、渡部氏の私達へのエールで締めます。「これからどんな時代が来ようとも、どんなことが自分の周りに起ころうとも、自分の内面生活に確たる“芯” を作り、自分の手で充実させていく人には、何ら問題にはならないであろう。もはや“敵”はそこにはいないだろうから」 ( 以 上 )

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2019/02/17

知的生活をおくるためのポイントが網羅されている。10年前に読んだ時と違った読み方ができた。また数年して読んでみたい。

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2018/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何かの本の中で紹介されていて、図書館にリクエストして借りました。一気に読みました。 最近、哲学?したい気分なのかも。 P44 「読書は充実した人間をつくり、会話は機転のきく人間をつくり、書くことは正確な人間をつくる」 フランシス・ベーコンのエッセイ「勉学について」の中の言葉。 納得しました。

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2017/11/13

知的生活をおくるための様々なヒントが得られる一冊。著者の経験からの語られるエピソードには深く感銘を受ける。学生、二十代の人には特におすすめ。 特に読書法、環境の作り方が参考になる。ここで紹介されている書籍も是非読んでみたい。

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2015/10/02

これ読んで、人集めて勉強会を開くことを思いつきました。 松下村塾のような熱気で、未来の日本を作る人間が出るだろうと思われ。

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2013/09/21

失敗したら自分の努力が足りなかったと反省し、成功したら運が良かったと思うようにする。 感謝することには敏感に、感謝されることには鈍感になれ。 けっこう良いことが書かれている。 反面、優雅すぎて私の生活にはどうも合わないなという事がらもあった。 例えば、私的ライブラリーのすすめは素...

失敗したら自分の努力が足りなかったと反省し、成功したら運が良かったと思うようにする。 感謝することには敏感に、感謝されることには鈍感になれ。 けっこう良いことが書かれている。 反面、優雅すぎて私の生活にはどうも合わないなという事がらもあった。 例えば、私的ライブラリーのすすめは素敵だと思ったが毎日タクシーに乗って喫茶店まで行き、500円のコーヒーを飲みながらの読書など。 読書100冊より実り多い、対話から生まれる大切なことがあることも覚えておきたい。

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2013/08/06

読んでいて途中で挫折した。 第一、知的生活なんてものが、人生最高のものであるはずがない。 やっぱり、大学教授という類の人種は、この程度のことしか書けないのかと嘲り笑いたい気持ちだ。 上智しか世界を知らない、狭い人間の書いた本としか思えない。

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2012/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お勧めの本 得する生き方、損する生き方 吉村昭ふぉん・しーぼるとの娘 宮尾登美子序の舞 自己を最高に生かす 人間この未知なるもの 読んで著者と知的・情的に交流することである。そして出来れば感動し、自分の人生に潤いや滋養を得たい 岡崎久彦隣の国で考えたこと 小村寿太郎とその時代 「余暇」を持ち得る能力は、人間の魂の根本的な能力の一つなのである 情報をうまく活かすひとは結局、「うまく捨てる人」 文書は、主語が明確に表現されていることが欠かせない

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2011/08/07

1999年の著書 古きよき時代が書かれている 子供時代にこの本を読んでいたらと思う ただ時代が違うなとは感じる場面が多々ある しかしぶれない考えの根本はそう変わるものではないだろう 紹介されていた書籍は読んでみたい 努力論、修省論、心、得する生き方損する生き方、半七捕物帳、序の舞...

1999年の著書 古きよき時代が書かれている 子供時代にこの本を読んでいたらと思う ただ時代が違うなとは感じる場面が多々ある しかしぶれない考えの根本はそう変わるものではないだろう 紹介されていた書籍は読んでみたい 努力論、修省論、心、得する生き方損する生き方、半七捕物帳、序の舞、細雪、氾濫、軍閥興亡史、坂の上の雲、言志四録、三国志、太閤記 知的生活、知的人間関係、自分の時間、自己を最高に生かす(渡部訳) 自助論、(竹内均訳) 幸福論 、奴隷への道 など

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2011/02/27

読んでる途中で挫折してしまった。考える人考えない人というより目的が他の方に向いているような気がする。

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