友がみな我よりえらく見える日は の商品レビュー
読書録「友がみな我よりえらく見える日は」4 著者 上原隆 出版 幻冬舎 p220より引用 “ 他人はどのようにして自尊心を回復する のだろうか? 人が傷つき、自尊心を回復しようともがい ている時、私の心は強く共鳴する。” 目次から抜粋引用 “友よ 登校拒否 職人気質 ...
読書録「友がみな我よりえらく見える日は」4 著者 上原隆 出版 幻冬舎 p220より引用 “ 他人はどのようにして自尊心を回復する のだろうか? 人が傷つき、自尊心を回復しようともがい ている時、私の心は強く共鳴する。” 目次から抜粋引用 “友よ 登校拒否 職人気質 別れた男たち リストラ” ルポライターである著者による、日々を生 きる一般人の人生の一部を記したノンフィク ション。過去に他社から刊行された作品の 文庫版。 事故で失明した人から会社の嫌がらせでリ ストラに追い込まれた人達まで、苦境であっ ても時分を失わないように生きている人達が 記録されています。 上記の引用は、あとがきでの一節。 気持ちが落ち込んだり、誇りを失いそうに なった時に、それを取り戻そうとすることが、 人であることの証明の一つ、なのかもしれま せんね。 題名は石川啄木の「一握の砂」の一節から とられているようです。石川啄木を読んだ事 がありませんが、その気にさせる良い一節が 引用されています。 ーーーーー
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どこかの国では、さまざまな境遇にある人について理解を深めるという目的で、ホームレスの人などからその人の人生の物語を聞く取り組みがあるらしい。人間の図書館 とかなんとか呼ばれていた気がする。 この本を読んでそれをふと思い出した。 「登校拒否」の章では思わず涙が出てしまった。カズくん...
どこかの国では、さまざまな境遇にある人について理解を深めるという目的で、ホームレスの人などからその人の人生の物語を聞く取り組みがあるらしい。人間の図書館 とかなんとか呼ばれていた気がする。 この本を読んでそれをふと思い出した。 「登校拒否」の章では思わず涙が出てしまった。カズくんのテンポと、周りのテンポが噛み合わないことでいろいろな齟齬が生まれるのだけれど、それは果たしてカズくんが責められることなのだろうか? 自分の気持ちをうまく言語化できない(言語化以前に、自分がどんな気持ちなのかもよくわからないというか)、普通 とされていることができない、その孤独と不安感はいかほどのものだったのだろうと思うと胸が痛かった。 いまカズくんはどうしているのだろう。 どうか呼吸のしやすい場所で生活を送れていますようにと思う。 自分の常識で人をはかるのはしないようにしようと、深く思った。
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2017/1/30 書かれたのが結構古い本だったけど、人の思い、やり過ごし方は変わらない。自分の思いに閉じこもらないように。「私よりひどい生活をしている人はいっぱいいる。私はまだずっとまし」
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2016.8読了。 人はみんな自分を励まして生きている。 一見結構不幸な人たちを取り上げているけど、ここに出て来る人はみんな前を向いている。
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コラム・ノンフィクションのシリーズ第1弾。 都合により第2弾『喜びは悲しみのあとに』(2004年)の方を先に読んでしまったので、シリーズを一から読んでみることにした。 本書のテーマは、〝人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどすのか?〟である。 とくに...
コラム・ノンフィクションのシリーズ第1弾。 都合により第2弾『喜びは悲しみのあとに』(2004年)の方を先に読んでしまったので、シリーズを一から読んでみることにした。 本書のテーマは、〝人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどすのか?〟である。 とくに印象深かったのは、事故で全盲になった市役所職員の話(「友よ」7頁~)と、うつ病で看護士の道を諦めた青年の話(「うつ病」183頁~)。 困難な状況に陥ったとき、真正面から壁に立ち向かえば傷ついて打ちのめされ、何もできなくなってしまうことがある。 だから時には逃げたっていいし、挫折という経験は、自分自身を形成する大切な要素になっていく。 目標を実現する時、それは必ずしも決まった一つの形をとるわけじゃなくて、いろんな形があって良いものなんだ~ということを教わった気がした。 今回も、14人の“普通の人々”による14通りの生き様が深く心に沁みた。 是非、続けて第3弾『雨にぬれても』(2005年)も読んでみたいと思う。
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作者が不幸そうな人を見つけてはインタビューをし、それをネタにした短編ノンフィクション。 読んでいて気の毒で、気が滅入る。作者も、一緒にホームレス生活をしてみたり、それなりに不幸な人の気持ちを分かるように努力しているのかもしれないが、趣味の悪い覗き見という不快感があった。共感できな...
作者が不幸そうな人を見つけてはインタビューをし、それをネタにした短編ノンフィクション。 読んでいて気の毒で、気が滅入る。作者も、一緒にホームレス生活をしてみたり、それなりに不幸な人の気持ちを分かるように努力しているのかもしれないが、趣味の悪い覗き見という不快感があった。共感できなかった。
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作者の主観のようなものは、あまり語られていなくて、事実が淡々と書かれています。生きて行くことは、並大抵のことではないと実感しました。
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これはなかなか良いノンフィクションでした…! 著者曰く、劣等感に苛まれた時、人はどのようにしてそれを克服するのか…? みたいなことがテーマに掲げられていますけれども、ここに出てくる人たちはまあ、平凡な人生を歩む人たちばかしですね…。だけれども、平凡の中にもそれぞれ、感ずるところが...
これはなかなか良いノンフィクションでした…! 著者曰く、劣等感に苛まれた時、人はどのようにしてそれを克服するのか…? みたいなことがテーマに掲げられていますけれども、ここに出てくる人たちはまあ、平凡な人生を歩む人たちばかしですね…。だけれども、平凡の中にもそれぞれ、感ずるところがあったりして決して一筋縄ではいかないんですなぁ…! ヽ(・ω・)/ズコー 著者は傍観者というか、外野の人間に徹しているような感じですので、決して当人を否定したりなんだり…そういったことをしないので、読み手としてはとても気持ちよく読めました。生きていると色々なことが起こるんですねぇ…みたいな感慨と共に再読することを誓います…さよなラーメン。 ヽ(・ω・)/ズコー
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10年以上前に読んだ本だけど、忘れられない一冊だ。上を見てもキリがないけど、下を見てもキリがない。。今の自分の暮らしを大切に生きよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルがうまい。 周りと比べて劣等感を覚えてしまう人なら絶対目に付く。 ホームレス、両眼失明、容姿コンプレックス、 離婚、リストラ、登校拒否、うつ病。。 15個のノンフィクションの劣等感。 彼らがどのようにして自尊心を取り戻しているのか。 人と比べた幸せなんかより、 自分の心で決めた幸せを感じれるようになることが大切なんやと思った。
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