お目出たき人 の商品レビュー
言葉を交わしたことの…
言葉を交わしたことのない少女へ思いを寄せる恋。その想いは通うことのないまま破局に・・・。武者小路実篤だからこそ描ける心理描写。切ない恋の物語。
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これ以上おめでたい男…
これ以上おめでたい男はいない。妄想を膨らませて、恋愛一人相撲。このお目出度い主人公に勝てるのは、「空中ブランコ」(直木賞受賞)の伊良部博士くらいのものだ。
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白樺派の武者小路実篤による、大胆な自己肯定に溢れた作品。「自分」の当然の失恋を、直接的な内面描写で描き出している。 「自分」は想い人「鶴」と話したことがなく、直近1年に至っては会ってすらいない。にも関わらず、勝手に恋心を募らせている。その上、自己の理想の女性像をそのまま投影して...
白樺派の武者小路実篤による、大胆な自己肯定に溢れた作品。「自分」の当然の失恋を、直接的な内面描写で描き出している。 「自分」は想い人「鶴」と話したことがなく、直近1年に至っては会ってすらいない。にも関わらず、勝手に恋心を募らせている。その上、自己の理想の女性像をそのまま投影しているため、彼の中でその存在が肥大化している。楽天的であるため、結婚出来るものとして疑わない。客観的に見ると滑稽であるが、彼は至って真剣に恋愛しており、流石に閉口してしまった。 興味深く感じた点は、これ程までに「鶴」を慕う「自分」が、自我は恋愛に勝ると考えていることだ。恋愛至上主義の中に生きているようでありながら、実際は大正的教養主義の影響を強く受けており、恋愛もあくまで人格完成の手段としている。この時代特有の精神がよく表れていると感じた。 最後に。「自分は女に飢えている」気持ち悪い独白ではあるものの、率直な吐露には爽やかさすら感じさせる。「文壇の天窓を開けた」と評される武者小路ならではの自己表現であろう。
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月子がいなくなってからふと思い出したかのように鶴に感情が移動して「女に飢えている」のもあいまって大暴走。 「お目出たき人」なんてレベルじゃないくらいの気持ち悪さなんだけど、いつの間にか主人公をおっかける目線で見てしまった 童貞拗らせすぎて自己愛の純度が高くなるってのは個人的に理解できる。 附録になってる「二人」とか結構好き
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「自分は女に餓えている」 なんて潔い言葉でしょうか。妄想が妄想を呼び、まさにお目で出たき人ではありますが、なんだか応援したくなってしまう。どうなるの?どうなるの?と最後まで楽しかった!
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何かどこかで紹介されていた本である。昔読んだ気でいたが読まなかったのかもしれない。鶴という近所の女性は自分と結婚すると思って、その鶴のことばかり思っているお目出度い人である。
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まさに恋は盲目、どんな些細な事象も都合よく解釈し、自分にとっての理想を妄想として膨らませる、まさに狂気、恐怖すら感じるのは現代的な感覚なのか、あるいは。
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主人公の身勝手な恋の失恋までの物語。題名の通り主人公はおめでたき人、過ぎる。 しかも、その割には自分で動く事はなく、グダグダしてて何の進展もしない。人に頼ったりする。そしてその結果次第でその人にいちゃもんをつけたりする。憤慨ですね。 でもそれが面白い。グダグダがあったからこその後半の高揚感があった。 また、本編後に本編主人公が書いたと考えながら読む物語が幾つか入っていて、その描写はすごく面白かった。 総じて、憤慨だった。
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一般的にはおそらくこんな感想だろうというのが浮かぶが、それはともかく、僕はこんなことを考えた。時間の流れ。そんな時の数分はとてもとても長く感じる。そんな時のそんながそれではなくて、さんざん考えているときでもそうかも知れないが。 多くの人、テンポよくはっきりと生きていこうとしてい...
一般的にはおそらくこんな感想だろうというのが浮かぶが、それはともかく、僕はこんなことを考えた。時間の流れ。そんな時の数分はとてもとても長く感じる。そんな時のそんながそれではなくて、さんざん考えているときでもそうかも知れないが。 多くの人、テンポよくはっきりと生きていこうとしているけれど、ふとした時にごちゃごちゃ考えているのではないか。聞いてもいないのにあれこれしゃべって何かの説明をするのは、いっぱいいる。 ともかく。 予感は当たるか外れるか。
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かなり昔の本だけど、共感できるところも多くて面白かった。読みやすいし、主人公の気持ちが細かく綴られていてよかった。最後はうまくいかなくて残念だったけどまあそうだよなーと思った。
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