永遠の仔(下) の商品レビュー
永遠に読み継がれるべき本だと思っています。主人公ら3人は決して幸せだとは言えない最後を迎えますが、その生き様から勇気を与えられます。幼児虐待といった今日的テーマをとらえつつ、その本質にあるのは人間の優しさです。また、どんなに苦しくとも生きていかなければいけないという励ましを与えて...
永遠に読み継がれるべき本だと思っています。主人公ら3人は決して幸せだとは言えない最後を迎えますが、その生き様から勇気を与えられます。幼児虐待といった今日的テーマをとらえつつ、その本質にあるのは人間の優しさです。また、どんなに苦しくとも生きていかなければいけないという励ましを与えてくれます。これ以上のエンターテイメントを読んだことがありません。
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人は救いを求めて罪を重ねる。連続殺人、放火、母の死…。無垢なる三つの魂に下された恐るべき審判は―。「救いなき現在」の生の復活を描く圧倒的迫力の2385枚。
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読み終わった後には、なんとも表現しがたい切なさとか無力感を感じました。 優希と笙一郎と梁平それぞれが本来愛されなければならない子なのに辛い目に遭い、運命を人生を狂わせて行く。やっぱり誰かに愛されないと、人間愛し方は分からなくなると思うし、人として何か抑えられること、理性だとかそう...
読み終わった後には、なんとも表現しがたい切なさとか無力感を感じました。 優希と笙一郎と梁平それぞれが本来愛されなければならない子なのに辛い目に遭い、運命を人生を狂わせて行く。やっぱり誰かに愛されないと、人間愛し方は分からなくなると思うし、人として何か抑えられること、理性だとかそういうものや、心の支えになるモノもなかなか得られなくなっちゃう気がする。心を閉ざしてしまう。表面的には上手く振舞えても、何かのはずみでその心は崩壊しかねないと思うんだ。この3人は、お互い家族とか友人とかそういうものを超えた繋がりを見出すことができたっていうのは幸せだっと思う。 とにかく人はたくさん死んでしまって?って思ったが、それぞれの「死」には深い意味がこめられていて、軽いものでもない。それが老人病院に優希が務めていたこともあり、対比的だった。 結末を言ってしまうと、私の中で結構母がキーパーソンだと思った。嘘と誤解がそれぞれの人を苦しめていたということに尽きるが、誰しも攻攻めることのできないことで、何もかもが重要に絡み合っている。。。支離滅裂で何を表現したらいいのか分からないが、何か私の中で大きく動いた、そんな1冊だった。
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(上)から見てください。 どーんと重い小説ですが、その展開には吸い込まれます。ノンストップで次が読みたくなります。でも痛々しい描写がダメな人はつらいかな。。。 絶望の果てに、生きることを教えてくれるストーリーです。
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読み進んでいく、スピードが加速するぐらいのめり込んでしまった。謎を突き止めるよりも、彼らをどうやったら救えるのかと言う思いばかりでした。何度も繰り返し読みたいと今でも思います。
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間髪入れず(下)も読みました。読者でありながら、主人公達の何か力になることは出来ないのかと、何もせずにはいられない気持ちになりました。
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上、下巻とも質量も重量もある小説です。殺人事件を描きながら、この小説のテーマは「心の救い」ではないかと感じました。傷ついている心を救ってくれるのは、家族なのか、親しい友人なのか、、、それは私にとっても永遠に答えの出ない問いです。ラストは作者が考え抜いて描いた結末なんだろうけど、個...
上、下巻とも質量も重量もある小説です。殺人事件を描きながら、この小説のテーマは「心の救い」ではないかと感じました。傷ついている心を救ってくれるのは、家族なのか、親しい友人なのか、、、それは私にとっても永遠に答えの出ない問いです。ラストは作者が考え抜いて描いた結末なんだろうけど、個人的にはもう少し救いのある終わり方であってほしかった。現実はキレイごとではないのは判っているけど、これでは子供のとき虐待された人間は一生その呪縛から逃れられないようで、あまりに悲しすぎる。
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ミステリーと片付けないで!!『子』ではなく『仔』である事がこの話のKeyになってます!! 重いテーマなのに、一気に読めてしまいます。
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上が問いかけだとしたら、この下巻は答えの部分。まさかあの人が…ってな感じで非常に面白くて読み応えのある作品でした。時間があったら読んでみて!!だけどこの作者、最近出筆活動サボりすぎ。
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下巻です!!いやいや、まじ、壮絶です、、何でそぅなっちゃったのか?どこで、糸がからまっちゃたのか?涙必須!!ただし、まじ、長いので、時間のある時に!
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