風をつむぐ少年 の商品レビュー
ハードカバー版あります。個人的にヤングアダルト海外小説といえばこれ。16歳の少年が飲酒運転で見ず知らずの18歳の少女を殺してしまい、少女の親に言われて、風車を建てる旅に出る。 小学生のときに読んでなんだかイヤな気持ちがした思い出。"アメリカっぽい"という漠然と...
ハードカバー版あります。個人的にヤングアダルト海外小説といえばこれ。16歳の少年が飲酒運転で見ず知らずの18歳の少女を殺してしまい、少女の親に言われて、風車を建てる旅に出る。 小学生のときに読んでなんだかイヤな気持ちがした思い出。"アメリカっぽい"という漠然とした感想を持った思い出。ヤングアダルト、この年齢への漠然とした忌避感があったように思う。ロールモデルがなかった。 いま確認すると死んでしまった女の子はフィリピンルーツだった。白人の男の子が、有色人種の優秀な女の子を、ということだったのだと思う。
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『種をまく人』がソロパートのあるオーケストラ曲だとすると、これは協奏曲のような作品。タイトルは「少年」となっているから何となく小中学生のように思っていたが、車の運転もするし、酒もマリファナもやる高校生で(アメリカでは普通だろうけど)、日本だったら大学生に設定するだろう。青年に近い...
『種をまく人』がソロパートのあるオーケストラ曲だとすると、これは協奏曲のような作品。タイトルは「少年」となっているから何となく小中学生のように思っていたが、車の運転もするし、酒もマリファナもやる高校生で(アメリカでは普通だろうけど)、日本だったら大学生に設定するだろう。青年に近い。 『種をまく人』より、良かった。 未熟さゆえに罪を犯してしまった若者は、収容施設に入れるより、この主人公のように自力で旅をしながらいろんな人とふれあい、経験を積むことが更正につながるかもしれない。 また、広大なアメリカの四隅にwhirligigを作って設置してくるというミッションも象徴的で考えさせられる。 ただどうしても(故意ではなかったにしろ)「殺した」ということに対しての行為としては軽すぎる気がする。例えば、リーが一生車椅子の生活になった程度ではいけなかったのか。これくらいで許してくれるとは親としては寛大すぎないか。「殺した」にしては、主人公の悲しみ苦しみは浅すぎないか。最後にスッキリしすぎではないか。一生背負っていくには明るすぎないか。 それからwhirligigというものも、上手く作るのは難しそうなのに、一度も作ったことのない主人公が一回失敗したくらいでできるようになるのにも違和感があった。四つも違うデザインで、かなりもつものが作れるだろうか? こういう細部に目を瞑れば、いい作品だと言える。ただ、個人的にはちょっと信用出来ない作家だなと思ってしまった。 子どもを殺された親の絶望の深さはウェストールなんかを読むとこんなものではないと思う。
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罪と罰、贖罪というものに、昔からひどく関心があった。 この物語も、ある罪を犯した少年が、アメリカ中を贖罪の旅をする物語だと言える。 自分を赦すことが、一番難しい(人によるけれど)。 そのために何をするか。 「人間の行為はさまざまな結果をもたらします。そのすべてを知る力は人間にはありません。行為の結果は目に見えないところにまでおよびます。未来にまで、誰も行けない遠くにまで、それは旅をするのです」 良くも悪くも、人の行為は、誰かの何かに作用する。人も自然も、繋がっているから。 そう思うと、生きているのが楽しくなるか。辛くなるか。
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88点。「種をまく人」だと、小学校高学年からすすめられるが、こちらは中学生から。「種をまく人」をさらに進化させたような構成。 まさにロード・ムービーって感じ。 罪を犯した少年が、アメリカ大陸の四隅に木でできた「風の人形」を作り立てる話だが、地図などがついていないので、アメリカの地...
88点。「種をまく人」だと、小学校高学年からすすめられるが、こちらは中学生から。「種をまく人」をさらに進化させたような構成。 まさにロード・ムービーって感じ。 罪を犯した少年が、アメリカ大陸の四隅に木でできた「風の人形」を作り立てる話だが、地図などがついていないので、アメリカの地図がついていた方が親切だと思った。 子どもたちには読む時に、地図を見ることをすすめたい。
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ここにレビューを書きました。 http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/616a264fb2b9482a862c19a1e67dbd2d
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ずっと探していた作品。 ◇あらすじらしきもの 死と再生のイニシエーションを通して少年の成長を描いた作品。 父親の転勤によって転校を重ねている少年ブレントは、カッコいい自分を造り上げることに神経をつかっていた。ある日、パーティーで赤っ恥をかいたブレントは、自暴自棄の末の飲...
ずっと探していた作品。 ◇あらすじらしきもの 死と再生のイニシエーションを通して少年の成長を描いた作品。 父親の転勤によって転校を重ねている少年ブレントは、カッコいい自分を造り上げることに神経をつかっていた。ある日、パーティーで赤っ恥をかいたブレントは、自暴自棄の末の飲酒運転で少女リーをひき殺してしまい、償いのためにアメリカ大陸の四隅に《風の人形》を立てに行く。 ………………………… 最後まで読むと青空の下でクルクルと回る羽が見えるイメージがあったのですが。はじめて読んだ頃のように入り込むことはもうできません。 解決したものは何もなく、けれど何かが変わっていて毎日は続いていく。そんな物語。 でも、この人のようになりたいと思った瞬間のブレントとか、手引き書の書き込みとか、ホステルのフロント係の対応とか、トリシャの代わりにメッセージをくれた人の言葉とか、逆から挿入される《風の人形》から広がるエピソードとかが好きなのです。 風の人形を見たおばあさんが、作った人はいい人だという。そういう場面が好きです。 原書で読みたい本。 10年前、塾の本棚から見つけ出して読み。また読みたいなぁと思いつつ、あらすじ(固有名詞がない割に妙に詳細)しか覚えてなくて読めずにいたのですが。 市の図書館の司書さんに1年半前に尋ねたところ探し出して下さり、そして今日借りに行ったという…気の長い話があったり。しかもタイトルを微妙に間違って覚えていたにも関わらずあらすじでさっと見つけ出して下さった司書の皆さまはプロだと思うわけです。心の底から大感謝です。
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C.Wニコルの『風を見た少年』のイメージで読み始めたのでなんか違った。 (題名が似てるだけだから!!(笑)って、また違ったのか(^^;;) 飲酒運転で人を殺してしまった男の子が成長していく話。 しょっぱなの主人公のバカな行動に腹が立って本読むテンションじゃ無くなったので超流し読み。 とりあえずあそこの家の親は無責任だと思う。 児童書にケチつけても仕方ないか。
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主人公のブレントは事故を機に、今までとはまるで違う方向に歩いていきます。ブレントが起こした行動もまた他の誰かを押して違う方向に歩ませていく。そのことを作中では風車のようだと描写しています。私は歯車がかみ合っている様子をイメージしました。 だれもがなにかをするたびだれかに、知らない...
主人公のブレントは事故を機に、今までとはまるで違う方向に歩いていきます。ブレントが起こした行動もまた他の誰かを押して違う方向に歩ませていく。そのことを作中では風車のようだと描写しています。私は歯車がかみ合っている様子をイメージしました。 だれもがなにかをするたびだれかに、知らない間に影響を与えていること、とても不思議で素敵だなあと思います。
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