王妃の離婚 の商品レビュー
中世フランスにおける、国王ルイ12世とその王妃との離婚裁判をテーマにした小説。 ラストはどうなるかと思ったが、なかなか良い終わり方でした。 西洋歴史小説に手をつけたのは初めてだったが、非常に面白く読めた。
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ハッピーエンドなのかな? 終盤までのそれぞれの登場人物の悲しみが、心にいつまでも残る。突き刺さっている感じ。 佐藤賢一さんは、以前、『傭兵ピエール』を読んだのを思い出した。どこまで事実なのかわからないけど、当時のリアルであろう描写に、グロテスクだなと思った一面も。 でも、それが美...
ハッピーエンドなのかな? 終盤までのそれぞれの登場人物の悲しみが、心にいつまでも残る。突き刺さっている感じ。 佐藤賢一さんは、以前、『傭兵ピエール』を読んだのを思い出した。どこまで事実なのかわからないけど、当時のリアルであろう描写に、グロテスクだなと思った一面も。 でも、それが美化するより、事実を学べて良かったり。
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フランソワが弁護を引き受ける場面が1番好き。私もこういうふうに生きられたら、と思う。 街中の民衆含め、全ての登場人物が生き生きとしていて魅力的。誰も聖人君子じゃなくて、極悪人にもならないのが良い。私はオーエンが特に好き。最期のシーンももちろん好きだけど、やっぱり「ルイ11世の犬だ」ってなるところが一番好き。こんな風に盲目的に尊敬できる人がいるのは憧れる。 結婚や、男女や、キリスト教について考えさせられる本だった。結婚観よりも、人間関係の答えを見た気がする。誰もが夫や妻、キリスト教や、君主などを絶対的な主として生きてるって考え方は、自分にも当てはめられる部分があるかもしれない。 でも、それよりも共感できたのは学問観。「インテリは権力に屈してはならない」もそうだけど、何のために勉強してるのか、私の勉強はどんな時に役立てるべきなのかを考え直せる。紙の上の学問ではない感覚がある。フランソワの裁判記録の授業は生きた感覚のものではない、と言っていたけれど、反対に私も、勉強の時に何か過去に目を通した時に少しでも生きた感覚を多く感じられたら、と再認識した。普段もそう感じていたけれど、こんなに面白いレベルまでは想像したことがない。特に、離婚裁判なんてつまらないという先入観があった。それを本当に覆されたから、自分の想像力の欠如の方に問題があったのだと気付かされた。
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この佐藤賢一の歴史小説は初めて読んだ。人物の会話を独特な文体で記載するところが特徴的だった。設定も独創的で、フランス国王の離婚裁判をテーマにしながら、そこに一弁護士の物語も織り交ぜている。雰囲気もいいし、おすすめしたい本。
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このあたりの本で、レビューがないのは風邪引いて、熱にうかされながら読んでいたからです。みんな、こんなときにも読めるくらい、面白くてよかったです。
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読み応えのある作品でした。特に裁判が始まってからはどんどん引き込まれて、当時の結婚の完成、という観念や、今と変わらない男の身勝手さや、逆に今とは違う思うに任せない結婚事情などとても興味深く読めました。なかなか女には屈辱的な場面あり、そこまでするのか・・・と思ったりもしましたが。フ...
読み応えのある作品でした。特に裁判が始まってからはどんどん引き込まれて、当時の結婚の完成、という観念や、今と変わらない男の身勝手さや、逆に今とは違う思うに任せない結婚事情などとても興味深く読めました。なかなか女には屈辱的な場面あり、そこまでするのか・・・と思ったりもしましたが。フランソワの攻める姿勢、譲らない誇り等、ちょっとリーガル・ハイを思い出してしました。もちろんコミカルな所など皆無ですが。最後に分かった意外な事実には驚き。多分ハッピーエンド。王も離婚できて良かったのかな。その後はダメっぽかったけど。
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佐藤賢一さんは初読。 中世フランスの法曹モノということで、読めるか心配だったけどサクサク行けた。細かいことがわからなくても、雰囲気とキャラで読ませる、読ませる。 失われた青春を取り戻す、権力に屈しない知性、と言ったテーマを上手く絡めながら、何よりわかりやすくてスリリングな法廷シー...
佐藤賢一さんは初読。 中世フランスの法曹モノということで、読めるか心配だったけどサクサク行けた。細かいことがわからなくても、雰囲気とキャラで読ませる、読ませる。 失われた青春を取り戻す、権力に屈しない知性、と言ったテーマを上手く絡めながら、何よりわかりやすくてスリリングな法廷シーンが楽しかった。 正直、ツッコミたくなる部分も少なからずあるのだけど、それでも第三章の怒涛のラスト二部は素晴らしい! ネタバレになるので詳しくは言えないのだが、フランソワと王妃それぞれの立場と感情がほとばしる展開には唸った。う~ん、王妃様かわいいじゃないですか(笑)。 フランソワのひねくれ熱血インテリぶりをにやにやしながら読んでいると、あっという間に読み終わってしまった一作だった。
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オナンの件、ひとつ賢くなりました。 いやこれは面白い! 読み応えもあるし。 キリスト教の観念に基づいたストーリー展開で、最後はカタルシスを得られましたぞ。
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フランス国王ルイ12世と王妃ジャンヌの離婚裁判。 カルチェ・ラタン伝説の男フランソワが味方のいな醜女の王妃ジャンヌの弁護を引き受ける。 結果が見えている、だらだらと続く、熱気の冷めたフランス最大の裁判がフランソワの登場により一気に加速する爽快感。 王妃があんまりの言われようで、思わずフランソワと村人に肩入れして、結局最後までルイ12世への同情などというものは生まれてこなかった。否、無くて当然。 個人的には色々あっても「男」だったフランソワの元教え子オーエンが満足ならそれでいいです。
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もどかしかった序盤を通り過ぎたら、後は一気に読んでしまいました。面白かったです。 王妃の離婚裁判に復讐を遂げる気持ちで傍聴していた弁護士フランソワ。それが、かつての恋人の縁もあって裁判に劣勢な王妃の弁護人になります。それからの展開が痛快でした。 王の権威の圧力を受けながら、屈せずの精神で勝訴へ導こうとしますが、果たして“勝訴”が王妃の幸せになるのか、フランソワは悩みます。 王妃の女心もわかりますが、それ故、例え勝訴してもその後の生活が寂しいものになってしまったら意味がないのではないか。 まあ、確かに王の心は離れているし、ましてや「夫婦生活は無かった」と断言してしまうのだから、修復は不可能でしょうね^^; 賢明な王妃は結局離婚を選びますが、それはハッピーエンドだったと思います。 フランソワがかつての自分の青春を取り戻すために弁護人を引き受けたのだといっていましたが、彼は確かに再生できたと思います。そして新たに生きるために大切なものを得られたと思います。 良かった^^
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