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流しのしたの骨 の商品レビュー

4.2

436件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/12/21

六人一家の物語。真面目な(でもどこかずれている)父母、ふわふわとしているけれど芯は鋼鉄のごとく頑固な長姉そよちゃん、優しくて真面目でまっすぐだけど立ち位置のずれている次姉しま子ちゃん、一番平らかな弟の律、そして高校を卒業してなにもしていない19歳(この家では別にニートではなく20...

六人一家の物語。真面目な(でもどこかずれている)父母、ふわふわとしているけれど芯は鋼鉄のごとく頑固な長姉そよちゃん、優しくて真面目でまっすぐだけど立ち位置のずれている次姉しま子ちゃん、一番平らかな弟の律、そして高校を卒業してなにもしていない19歳(この家では別にニートではなく20歳まではなにをしてもいい権利がある)主人公のこと子。 数年に一度の頻度で再読します。この一家にも会いたくなるけれど、なんといっても、最強に心が平らかな「クリーニング屋の娘」に会いたくなるのです。数ページしか登場しないのに。私も邪気なく「ボーイフレンドって素敵よね。いるあいだはたのしいし、いなくなると気持ちいい。」(P108)と言ってみたかった…。

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2020/12/13

初めての江國香織。 終盤に出てきた「すみれ色の空気。」という一節に何故かドーーンと胸を打たれた。 とても好きな作品。心が平らかになれた。

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2020/12/07

そよちゃん、しま子ちゃん、こと子ちゃん、律の4人兄弟のバランスが好き。この家族の、空気感、いいなあ〜

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2020/11/12

江國香織さんの作品で初めて読んだのがこれで良かったと思っている。 忙しい世の中でゆったりとしたこの家族だけの時の流れに儚さを感じ、また羨ましくも感じた。一見、変わった人達の多い家族だと感じるが、各々の世界観、生活を互いに尊重しあっている心優しい家族が見えてくる。 展開としては飛び...

江國香織さんの作品で初めて読んだのがこれで良かったと思っている。 忙しい世の中でゆったりとしたこの家族だけの時の流れに儚さを感じ、また羨ましくも感じた。一見、変わった人達の多い家族だと感じるが、各々の世界観、生活を互いに尊重しあっている心優しい家族が見えてくる。 展開としては飛びっきり大きなイベントや事件がある訳ではないが、なんだか読むだけで心がほっとする、この家族のゆったりとした時間に浸かれるような感覚のする不思議な本だと思う。

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2020/11/05

不思議で楽しそうな家族の話だった。 個人的に律が気に入ったけど一番気持ちがわかるのはしま子ちゃんだった。

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2020/10/30

再読なんだけど…おそらく2回はもう読んでいて、これが3度目かそれ以上。ブクログしてなかったんだなぁ。 登録は2012年の3月になっている。 この家族とは長い付き合いだし、これからも長く付き合っていくことになると思うけど、深町直人の感じの良さと、律くんが学校からフィギュアのことで...

再読なんだけど…おそらく2回はもう読んでいて、これが3度目かそれ以上。ブクログしてなかったんだなぁ。 登録は2012年の3月になっている。 この家族とは長い付き合いだし、これからも長く付き合っていくことになると思うけど、深町直人の感じの良さと、律くんが学校からフィギュアのことで言われることがくらいしか覚えていなかった。 今回初めてそよちゃんの離婚に対する感覚「半殺しにされたまま旅に出る感じ」っていうのと、「流しの下の骨を見ろ!」ってお母さんがお話の中で言ってたことを覚えていることちゃんやしま子ちゃんのことが印象に残った。 読むたびに引っかかるところが変わるっていうのは自分の成長とか状況とかに因るんだろうけど、それにしてもこの人の言葉の使い方だったり、その場の切り取り方だったり、「こんな感じなのよ」と言語化できない空気感を見事に形にしてくれる才能の素晴らしさに改めて感銘を受ける。 この言葉の選び方のうまさは江國香織か藤原基央かって両巨頭、私の中では。

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2020/09/11

江國香織さんの中でいちばん好きな小説で、 何度も何度も読みました。 ”妙ちきりん”という言葉も、ここで知りました。 ”妙ちきりん”な家族だけど、そうじゃない家族ってあるのかなと思うし、 ”妙ちきりん”だから愛おしくもあるよね。 お母さんが彩る、情緒あふれる食卓も大好きです。 ...

江國香織さんの中でいちばん好きな小説で、 何度も何度も読みました。 ”妙ちきりん”という言葉も、ここで知りました。 ”妙ちきりん”な家族だけど、そうじゃない家族ってあるのかなと思うし、 ”妙ちきりん”だから愛おしくもあるよね。 お母さんが彩る、情緒あふれる食卓も大好きです。 さんまに落葉。とかね。

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2020/08/09

特に何も面白くなかったのだけれど、よその家族って、これくらい理解のできないものなのかも。それぞれの空気感があるから。

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2020/06/23

どなたかが紹介してたのでずっとタイトルをメモしていた本。やっと、久しぶりに小説を読むことができて楽しかった。不思議な家族のお話。

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2020/06/21

読みながらいつしか自分の家族のことを考えていた。よその家族は新鮮でおもしろく、私にとって私の家族は大きくあたたかく時に苦しく愛しいものだ。ことちゃんが好き。

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