アルジャーノンに花束を の商品レビュー
英語の勉強のため、ルビ訳の英語版『アルジャーノンに花束を』を読んでみた。いちいち辞書を引かなくていいので、洋書だけどすらすら読める(それでも1ヶ月以上かかったけど)。 ところで『アルジャーノンに花束を』は、その手術によって天才になる知的障害者による日報という着想も秀逸だけれど、主...
英語の勉強のため、ルビ訳の英語版『アルジャーノンに花束を』を読んでみた。いちいち辞書を引かなくていいので、洋書だけどすらすら読める(それでも1ヶ月以上かかったけど)。 ところで『アルジャーノンに花束を』は、その手術によって天才になる知的障害者による日報という着想も秀逸だけれど、主人公が天才になってゆくのとさらにその先の心理描写が常人ではできないのではないかと思えるものであった。えもしれぬ感動を味わえるSF小説。
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人間は知能が高いと幸せなのかーそんな知性と感情の変化を巧みに表現した作品です。過去に日本語で読んで感動したその小説は、英語ではどう書かれているのでしょうか。ルビ訳付で英語力が低くても読めます。(よっしーさん)
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アルジャーノンに花束を。有名な本のような気がするけどストーリーは知らなかった。ちょっと古いSF、という感じ。おもしろかった。 ルビーブックスいいなあ。英語で読み通した気になる。ただ読みたい本は少ないんだよね。
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全編英語(*_*)一度に二ページペースで読んでたんですけどあまりにもサボって間を置きすぎて全300ページ読むのに一年と4ヶ月も掛かりました(^^;;英文に馴染むためにはもっとペースアップしなきゃなぁ(^^;;
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
32歳なのに幼児レベルの知能しかない、知的障害を持つチャーリイが手術によって天才に変貌するというもの。白痴をバカにされても、それはみんなが自分を好いてくれているんだと受け止めて、「かしこくなればともだちがふえる」と願い、障害者の学校でも誰よりも勤勉で人好きだった。 しかし驚くべきスピードで知能を高めていったチャーリーは、友達だと思っていたみんなに笑いものにされ、バカにされていたこと、差別をうけてきたことに気付いてしまった。 何ヵ国語も習得し、恐ろしい早さで論文を読破し理解し、並はずれた知能を身に付けたチャーリーを待っていたのは「孤独」だった。 頭が良くなれば幸せになれるのか。天才になれたら幸せなのか。 人よりも優れたものを持っていなければ、人は幸せになれないのか。 「知識が身につく本」特集で、最後に逆説的に紹介されていた図書。 幸せになるというのは、もっとシンプルに生きるということなのだろう。
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アルジャーノンは主人公でなく、 実験に使われた白ネズミのことだった。 手術によって知能指数68の白痴から、 天才になった主人公チャーリー。 一人称で書かれているこの本。 文体が徐々に変化していく所では、 自分が読者というより、 研究報告書を読んでいる1人の研究員のような...
アルジャーノンは主人公でなく、 実験に使われた白ネズミのことだった。 手術によって知能指数68の白痴から、 天才になった主人公チャーリー。 一人称で書かれているこの本。 文体が徐々に変化していく所では、 自分が読者というより、 研究報告書を読んでいる1人の研究員のような錯覚に陥る。 頭が良くなれば、 みんなの仲間に入れてもらえる、 母親からの愛情を受けることができる そう信じていたのに、 天才になって仲間だと思っていた人々の 同情、憐れみ、馬鹿にする態度、 を知り、さらに孤独になるチャーリー。 白痴の自分も、天才になった自分も 同じであることを、ひたすらに訴える。 1人の人間であること。 手に入れた最高知能が再び消えていく時に、チャーリーは何が大切なのか気付く。 そして、彼がまた白痴に戻った時に 「世界の全てを知りたい」と願うのは 皮肉で、切ない。 後半は、読むのが苦しい。 チャーリーの苦悩、絶望が流れ込む。 だけど、知らないといけない。 そして、私達は考えなくてはならない。 答えは簡単に出そうにないけれど、 ずっと考えなくてはならないのは確かだ。
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中学生か高校生のときに購入したのを、先日実家に帰ったときに発掘。英語の勉強がてら読んでみた。もともと話自体は好きだったためスラスラと読むことができた。 「賢くなりたい」という気持ちや、中盤以降の徐々に知能が失われていく苦悩の描写を通して、考えることや知性ってなんだろうなと考えてし...
中学生か高校生のときに購入したのを、先日実家に帰ったときに発掘。英語の勉強がてら読んでみた。もともと話自体は好きだったためスラスラと読むことができた。 「賢くなりたい」という気持ちや、中盤以降の徐々に知能が失われていく苦悩の描写を通して、考えることや知性ってなんだろうなと考えてしまう。自分が賢くなることにあこがれているからというのも大きいけど。 ところで最近大型の書店にいってもルビつきの本がなかなか見つけられない。自分としては対訳の本よりも読みやすいと思うのだけど、人気がなかったのかな。ちゃんとルビなしで原書で読めるようになりたい。
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とても読みやすかった! 読み始めはまあまあかな‥なんて印象だったものの、途中からどんどんと面白くなり、比較的短い日数で読み切ることが出来た。 賢いこと・人より知的に優れていることが必ずしも幸せに繋がるとは限らないこと、 知識がついて賢くなればなるほどに、他のことに無頓着になると...
とても読みやすかった! 読み始めはまあまあかな‥なんて印象だったものの、途中からどんどんと面白くなり、比較的短い日数で読み切ることが出来た。 賢いこと・人より知的に優れていることが必ずしも幸せに繋がるとは限らないこと、 知識がついて賢くなればなるほどに、他のことに無頓着になるということ、 これについて学ぶことのできた一冊。
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まずは、この一部ルビ形式の洋書について。 最初は便利だと思いましたが、読み進めるうちにうっとおしくなりました。でもこの作品は最初の方でわざと単語や文法を間違えたりしていて、それをルビで直してくれてるのはかなり親切だと思いました。でもルビの選択基準がめちゃくちゃなんですよね、cl...
まずは、この一部ルビ形式の洋書について。 最初は便利だと思いましたが、読み進めるうちにうっとおしくなりました。でもこの作品は最初の方でわざと単語や文法を間違えたりしていて、それをルビで直してくれてるのはかなり親切だと思いました。でもルビの選択基準がめちゃくちゃなんですよね、clockとかkickとか誰でも知ってるであろう単語にも時々ルビふってて腹立ちます。時々理解できなかった表現がうまい日本語に訳されてたりもするんで一長一短です。 英語は比較的簡単です。最初のチャーリーの下手くそな日記の部分をクリア出来れば非常に明瞭で読み易い英語の文章です。 つづいて、内容について。 とても考えさせられました。SFの類の話と言えますが、チャーリーのレポートという形なので心理描写が克明に記録されていてとてもリアルな質感です。 人間とは何なのか?自分とは何なのか?幸せとは何なのか?胸が苦しくなるようなチャーリーの状況や切迫感が、生きることの難しさと、普通に生きられることのありがたみを教えてくれたような気がします。チャーリーが求めていたのは、知識や富や名声なんかじゃなく、たった一つのあることだったんだとハッキリとわかった瞬間の描写はホントに胸が張り裂けそうな気持になりました。 自分を見つめ直すにはよい本なんじゃないかと思います。ストーリー的にも終始飽きさせない作りになっていると思いました。また絶対読みたい。
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知的障害者であるチャーリー・ゴードンが科学の力でずば抜けたIQを手に入れる話。 高いIQを持ったとして、万事全てがうまくいくとは限らず、逆に高いIQゆえに上手くいかないこともあると感じた。 最後に、恋人と以前の関係に戻って再会するシーンがあるのだが、涙がこみ上げてくる。
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