不安な童話 の商品レビュー
各章につけられた 副題を眺めるだけで そこはかとない不安定さを感じさせる。 こんな具合。 |【第一章】遠い海への道のりは、ある日、突然に始まる |【第二章】海に向かう道は、長くねじれている |【第三章】すべての道が、海につながっているように見える |【第四章】中...
各章につけられた 副題を眺めるだけで そこはかとない不安定さを感じさせる。 こんな具合。 |【第一章】遠い海への道のりは、ある日、突然に始まる |【第二章】海に向かう道は、長くねじれている |【第三章】すべての道が、海につながっているように見える |【第四章】中には、海を見ずに終わるものもいる |【第五章】海に続く道 一世を風靡し 刺殺という理由で 瞬く間に消え去った 美貌の画家にまるわる物語。 ある特殊な能力を持つ女性が 美人画家の生まれ変わりではないかと疑われる所から物語は始まる。 人の向こう側に 実際には見えないものを見てしまう不安をはじめとして この作品には 読むものの不安を掻き立てる何かがある。 思い出しそうで思い出せないこと。そしてそれは なんとなく嫌な予感のすることなのだ。 スッキリしたいと思わせながら どんどん不安に引きずり込まれてしまう。 記憶・潜在意識・刷り込み キーワードは そんなところだろうか。
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「あなたは母の生まれ変わりです」大学教授秘書の古橋万由子は、二十五年前に変死した天才画家高槻倫子の遺子にそう告げられた。発端は彼女の遺作展会場で、万由子が強烈な既視感に襲われ、「鋏が…」と叫んで失神したことだった。実は、倫子は鋏で首を刺されて殺されたのだ。万由子は本当に倫子の記憶...
「あなたは母の生まれ変わりです」大学教授秘書の古橋万由子は、二十五年前に変死した天才画家高槻倫子の遺子にそう告げられた。発端は彼女の遺作展会場で、万由子が強烈な既視感に襲われ、「鋏が…」と叫んで失神したことだった。実は、倫子は鋏で首を刺されて殺されたのだ。万由子は本当に倫子の記憶を持つのか?真相を探る彼女に、奇怪な事件が襲いかかる。 【感想】 http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200407240000/
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この作者との出逢いはまさに「偶然」だった。たまたまコンビニに本を買いにいった。たまたま本棚にあったタイトルに惹かれた。たまたま冒頭が面白かった。たまたま手持ちがあった。それだけ。 その偶然のおかげで、今では大ファンというわけである。 天才画家の息子に主人公は突然「あなたは母の生ま...
この作者との出逢いはまさに「偶然」だった。たまたまコンビニに本を買いにいった。たまたま本棚にあったタイトルに惹かれた。たまたま冒頭が面白かった。たまたま手持ちがあった。それだけ。 その偶然のおかげで、今では大ファンというわけである。 天才画家の息子に主人公は突然「あなたは母の生まれ変わりです」と告げられる。タイトルにふさわしく、読めば読むほど「不安」になる本だ。
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