不安な童話 の商品レビュー
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最後は予想できなかった… 恩田さんのネーミングセンス素晴らしいなあ、と改めて思った。漢字の使い方が絶妙というか。古風すぎずキラキラすぎず。 オカルトと謎解きが混ざって、恩田さん独特の雰囲気があって。先が気になってすぐ読み終わっちゃう。 泰山先生とヒロインのコンビ、よかったな。最初から出てきた俊太郎は活躍しなかったけど。
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恩田陸は恐ろしい作家だ。読み始めると止まらなくなってしまう。抜き差しならない用事がある時はいいが、これと言ってすることがない時は、どっぷりはまってしまう。しかも読み終わったあと2度も3度もページをめくって読み返してしまう。 本書は比較的早い段階で真犯人がわかり、大どんでん返しは...
恩田陸は恐ろしい作家だ。読み始めると止まらなくなってしまう。抜き差しならない用事がある時はいいが、これと言ってすることがない時は、どっぷりはまってしまう。しかも読み終わったあと2度も3度もページをめくって読み返してしまう。 本書は比較的早い段階で真犯人がわかり、大どんでん返しはなかった。にもかかわらず何度も読み返してしまう。やっぱり凄いぞ恩田陸! 今回殺された女流画家は美人で才能もあるのに気性が激しく自分勝手。他の女は見下し母としての役目はまったく果たさない絵に描いたような嫌な女。でもそんな女になってみたいと誰しも心の奥底で思っていたりする。 今回登場した大学教授とその秘書のコンビ、また何処かでお目にかかりたい。シリーズ化してほしい。
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再読6回目。 何回読んでも怖い…。いや、ホラーとかそういう意味ではなくて。作品全体を覆う不穏な空気というか。タイトルとばっちり合ってるよね。
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恩田陸さんの作品は怖いイメージがあったので、不安を抱きつつ読み始めた。読むと胸がドキドキして、ページを捲る手がとまらなかった。早く不安から解放されたかったからかもしれない。最後の「私のグレーテル」は誰の言葉なのか。高槻倫子か姉なのか気になった。
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さすが!といった迫力。 恩田作品ならではの不思議な世界観が良く出ている。 結末も予想通りでは少々あったが、意外なじんぶつの関わりもあり、期待を裏切らない。
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博物学を教えている大学教授・浦田泰山とその秘書・古橋万由子の元に、ある男性が訪ねてきた。 彼の名は高槻秒。つい先日、母親であり画家の高槻倫子の遺作展を開いた彼は、その展示会場で「ハサミが・・・」と呟いて倒れた万由子が自分の母親の生まれ変わりではないか、と言ってくる。実は倫子は万由子の生まれる1年前、ハサミで首を刺されて殺されていたのだ。 殺害された時のことを思い出して、犯人をつきとめて欲しいという秒の願いに巻き込まれる形で、結局万由子は、倫子の遺書のとおりに4人の人物へ絵を届ける手伝いをすることになってしまう。 だが真相を知ろうとする万由子と秒のところに、脅迫や襲撃が加えられて・・・ 「6番目の沙夜子」で有名な作家サンです。(ちなみに未読) 「生まれ変わり」というホラーな題材と、ミステリが見事にマッチしています。下手な書き方をすると違和感がモロに出るかと思うんですが、そんなものは全く感じません。オカルトとしてではなく、「現象」として捉えているからでしょうか…妙に説得力が。私も潜在的に信じているということなのかしら? 「現象」として捉えているのはもう1つ、万由子と倫子に共通している「ある能力」も同じことです。するりと納得できてしまう…不思議・・・。 タイトルは恐らく、作中の倫子のシリーズ絵(「眠り姫」「白雪姫」など)から。倫子が描いた絵自体が冷徹で陰鬱な描写をされ、見えない絵を想像することでこの作品に尚更冷え冷えとした雰囲気を感じてしまいます。本当に文章力というか、描写力がある作家でなくては出来ないことでしょうね。 ・・惜しむらくは、絵を贈られた4人かな…もう少し各人物について掘り下げて欲しかった・・・ ジャンル分けするならば、ミステリーホラーでしょうか?厳密なミステリではない(特別なトリックがない)のですが、ホラーとするにはもったいない!ミステリファンにも読んでもらいたい逸品です。
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「あなたは母の生まれかわりだ」…生まれ変わりのルーツを探りつつ、殺人事件をからめるストーリー構成。最後は意外などんでん返し。夜読むとまじで怖い。
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全部高槻倫子が悪い。 この作家の書く物語にはよく不思議な力を持つ人が登場するけど、まさかみんな常野の末裔なーんてことはないよね?よね?
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久しぶりに恩田陸さんの作品を読みました。 やっぱりおもしろかったです。 お姉ちゃんがキーパーソンだったなんてびっくりしました。 主人公は結局振り回された感じがして少しかわいそうでした。 久しぶりのミステリーを読んだので、大満足です。
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前作「球形の季節」に比べるとファンタジーさが減ってミステリー成分多め。 前作の方が好きだけど、こちらの方は映像付きで見てみたいと思った。
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