ご冗談でしょう、ファインマンさん(上) の商品レビュー
言わずと知れた良書として、その評判はあらゆるところで目にしていた。やはり面白い。翻訳もの特有の読みづらさも無い。文系の人間には機械の細かなことや物理の詳細は理解できななかったものの、考え方や死生観といったものは得るものが多かった。
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どの話もハイハイ天才天才という感じ。本質の理解や、何にでも好奇心を持って深く深く調べる姿勢がズバ抜けていて、その部分は見習いたいと思った。 原爆開発の裏側も書かれている。科学者は敵国を殲滅してやるという気持ちは微塵もなく、無邪気に楽しく忙しく開発してしまったのだと思うと複雑な気分...
どの話もハイハイ天才天才という感じ。本質の理解や、何にでも好奇心を持って深く深く調べる姿勢がズバ抜けていて、その部分は見習いたいと思った。 原爆開発の裏側も書かれている。科学者は敵国を殲滅してやるという気持ちは微塵もなく、無邪気に楽しく忙しく開発してしまったのだと思うと複雑な気分。その後の金庫破りの話で、同僚の鍵の暗証番号を原爆投下日じゃないか?とファインマンが推測したとあるが、この記述が個人的に衝撃だった。この人は原爆投下を恐ろしい思い出したくもない日とは認識していない。実験が成功した記念すべき日と考えているのだ!ファインマンが素晴らしい物理学者であることは間違いない。でもどんなに実績があってもノーベル賞を受賞してはいけない人なのでは、と上巻を読んだ時点では思っている。だってダイナマイトの戦争利用を憂いたノーベルが設立した賞ですよ。。
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好奇心に基づく知的活動から生まれた面白エピソードの数々に、思わず口元が緩む。 やりたいと思ったことは何でも試してみる。 ファインマンのフットワークの軽さは、凡人の背中を押してくれる力強さもありました。
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幼少時からの神童エピソード。 キャリアの中で邂逅する科学史上の偉人たちとのやり取り。 自虐を交えて語られる、ある種奇人的ながら人生を謳歌していると感じさせる振る舞い。 翻訳家の功もあってか、日本の作家のそれ以上に文章がすらすら入ってくる。 彼にとっていたずらの延長にある金庫破...
幼少時からの神童エピソード。 キャリアの中で邂逅する科学史上の偉人たちとのやり取り。 自虐を交えて語られる、ある種奇人的ながら人生を謳歌していると感じさせる振る舞い。 翻訳家の功もあってか、日本の作家のそれ以上に文章がすらすら入ってくる。 彼にとっていたずらの延長にある金庫破りについて書かれた「2人の金庫破り」は 天才かつ破天荒な人物の、まるで寓話のような流れに終始笑みが溢れる。 夢観測に関するエピソード「逃げの名人」は短い話だが 安部公房の「笑う月」が思い出され、漠然とした「夢」という主題に対して 当時の科学技術を駆使して彼らのような人物ががどういった分析と解釈を残したかは 様々な時代において耳目を集めるのだろうかなと。
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News Pics の音声番組、『未来の古典を読み直す』にて、東京工業大学講師の多久和理実さんが紹介しており、興味を持った。 後にノーベル物理学賞を受賞するファインマンさんの人生を通しての数多あるエピソードが、小噺集のような感じで収まっている。著者自身のいたずら心に富んだ性格と...
News Pics の音声番組、『未来の古典を読み直す』にて、東京工業大学講師の多久和理実さんが紹介しており、興味を持った。 後にノーベル物理学賞を受賞するファインマンさんの人生を通しての数多あるエピソードが、小噺集のような感じで収まっている。著者自身のいたずら心に富んだ性格と類をみない天才性が起こす様々なイベントがまるでフィクションのような面白さを演出している。
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物理で有名なファインマンの本なので手に取った。 格別字が大きいなどはないのに、文章がとんでもなく読みやすくするする読める。 ファインマンの半生のエッセイだけれど、小さい頃からラジオを直したり、夢をどこまで知覚できるのか試したり、金庫破りをしたり何かに夢中になっている。有名人がたく...
物理で有名なファインマンの本なので手に取った。 格別字が大きいなどはないのに、文章がとんでもなく読みやすくするする読める。 ファインマンの半生のエッセイだけれど、小さい頃からラジオを直したり、夢をどこまで知覚できるのか試したり、金庫破りをしたり何かに夢中になっている。有名人がたくさん集まる中で発表する時も、数学のことを考えはじめたら緊張も吹き飛ぶらしくすごく楽しそう。 奥さんが病気で毎日3時間かけて入院先まで会いに行っているの、大変そうなのにあっさりと記述しているのもすごい。 決して楽な事ばかりではないのに、思考がシンプルで顔色を伺わない性格は生きやすそうだなと感じてしまった。
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1965年にノーベル物理学賞を受賞した、リチャード・P・ファインマンのお話。物事にとらわれず、素直で清々しい生き方。原爆開発にも関わっていたのですね…
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小説と思っていたらノーベル物理学受賞者のエッセイであった。そんなことも知らずに読んでいた。子供の時からの楽しいエピソードが並ぶ。 小説の主人公のようにイタズラずきで愛せる。 ご冗談でしょう、ファインマンさん、は本当に言われた言葉だったとは。
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天才物理学者が生い立ちと内面をユーモアたっぷりに語る。 理系は全般ダメなので、物理学そのものについて書かれた本は読んでいないが、こういう周辺のお話は好きで良く読む。 物事に対する見方、考え方などはなるほど、と思う点が多い。
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なんだかすべて分解しちゃうタイプっぽいな。 考えてやってみるの大好きなんだな。 ファインマンさんが何者か知らないまま読んでいた私です。 あらすじにもその辺り何も書いてないしね。 読みながら、なるほど、そういう人だったんだなと分かってきます。 やっぱりみんな人間なんだよね。 鬼畜で...
なんだかすべて分解しちゃうタイプっぽいな。 考えてやってみるの大好きなんだな。 ファインマンさんが何者か知らないまま読んでいた私です。 あらすじにもその辺り何も書いてないしね。 読みながら、なるほど、そういう人だったんだなと分かってきます。 やっぱりみんな人間なんだよね。 鬼畜でもなんでもなく。
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