冷たい密室と博士たち の商品レビュー
結局第2巻を読んでしまった。犯人はすぐ分かった。もはや主人公2人がどう進展するのかというラブコメとして読んでる。
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スロースタートな物語だが、各人物の輪郭をより鮮明にさせ、複数の主観をリアルに投影させるには必要だった。特に犀川の聡明さが際立っていて、その人間性に一気に惹き込まれる。 トリック自体も巧妙で隙がなく、人為的なニュアンスを残しつつ生を消し去っている。
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第2弾 大好き喜多先生の登場。大学の施設で起こる殺人。殺されたのは婚約中の大学院生2人。密室の謎解けなさ過ぎて、なんなら犀川先生の話聞いてもわからないくらい難しかった…。 しかし、本部長が姪に捜査資料見せるのはマズ過ぎ。犀川先生がそれをちゃんとマズイことがわかっていて良かった。連絡されると子供扱いといい、なのに特別扱いはされたい、それが当たり前というのがもう、子供。犯人の自殺に、娘への想いと、被害者たちの太々しさ。そんな男でもいいって本当に思ったのか。事件とは別の不思議がいっぱい。
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『すべてがFになる』に続いて読了。今回は森博嗣に挑むべく、作中で犯人が明かされる前に自分で犯人を当てようと試みた。結果、論理的思考も動機の考察も足らず、当てることは叶わなかった。防寒スーツを使用した入れ替わり、木熊教授と市ノ瀬里佳の関係性については予測できたものの、動機・トリックと結び付けられず撃沈。「第11章:背理の手法」で犀川が示しているように、反抗が終わった時点から逆算して考えていけば、理論上はたどり着けない結論ではなかった。犯人判明までの間に、解き明かすための伏線はすべて張られていた。組み立てる材料はあったのだ。木熊教授、市ノ瀬、丹羽、服部、増田の関係性についても、材料はすべて出揃っていて、犀川はその暴力的な頭脳で組み上げてしまった。私の負けだ。 前作と変わらず、犀川と萌絵の掛け合いからはインテリジェンスからくる面白さを感じさせてくれた。これは森博嗣作品に共通する面白さなのだろう。また、「面白ければ良いんだ。~」からは、森博嗣の研究者としての主張が読み取れた。「必要は発明の母」ではなく、「発明は必要の母」なのだろう。 色々書いたが、最後に言いたいことはひとつ。丹羽はクズ。
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文系の私には、前作のすべてはFになるよりもわかりやすくて好きでした( ◜︎◡︎◝︎ ) 前作は登場人物殆どが天才で思考が追いつかなかったけど、こちらは登場人物が普通の人々なので理解できる感じ。 犯人の動機もこちらの方が納得できたし、専門用語が少ないからか読みやすい。 shikaってハンドルネームが出てきた時、 市ノ瀬里佳⇨市佳⇨shikaか?!!?!とめちゃくちゃ頭が弱い推理をしてしまったけど 理由が全く違くてですよね!!!!くだらない事考えてすみませんでした( 'ω')( 'ω')( 'ω')!!!!!って思ったけど犯人だけは当たっててちょっと嬉しかった笑 シリーズの中でもこの話はそこまで面白くないとレビューしてる方が多いので残り8作にも期待です!!
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すっごく!とは言わないけど面白かった。 全てはfになる よりも少し普通に、一般人にもとっつきやすく読める感じ 私は理系の理詰めで物事を語る感じにほっとする人間なので、そういう意味ではパンチ弱いかなと思うけど、 一連の犀川先生シリーズの最初だということなので、 つかみはオッケ~です...
すっごく!とは言わないけど面白かった。 全てはfになる よりも少し普通に、一般人にもとっつきやすく読める感じ 私は理系の理詰めで物事を語る感じにほっとする人間なので、そういう意味ではパンチ弱いかなと思うけど、 一連の犀川先生シリーズの最初だということなので、 つかみはオッケ~です! フロッピーとかサーバーの細かい説明が出てきて 書かれたのが少し前の時代なのかな すじとは関係なく気になったのは 人がたくさん死にすぎ 酒のんで車運転しようとしすぎ 相変わらずタバコ吸いすぎ 昔はそんな時代だったもんね
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一作目とはなんか雰囲気違ったけど、とっても面白かった。意味のないジョークの面白さだったら、私にもわかった… こういうので笑いあえる関係、素敵。
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編集の判断でデビュー作とはならなかったけど この作品が作者によって作られた最初の作品。 何度も読んでいるのに何度も読みたくなる物語です。 トリックでおどろきたいからでもなく 犯人を知りたいからでもなく この世界に浸っていたいから なんでもない言葉やこの世界の雰囲気を感じたいから 何年ぶりに読みます。 意味がないジョークに、ふと連れていかれる感じ 事件が起きているのに 常に事件のことを考えているのではなく いつもの時間を過ごす中で少しだけ事件を考える時間 考え方の違いをどう描くのか 問題をなにと捉えるのか 気になることの中で何を考えていくか どういう考えなのか どういう思いなのか 狂気と正気の間の一分間
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「S&Mシリーズ」第2作。N大学工学部建築学科の犀川創平助教授とお嬢様学生の西之園萌絵は土木工学科の喜多北斗助教授の誘いで低温度実験室を有する極地環境研究センタを訪れる。その夜、密室の実験室で大学院生の男女の遺体が発見される。ミステリィ研(他に漫研と弓道部も)に所属する萌...
「S&Mシリーズ」第2作。N大学工学部建築学科の犀川創平助教授とお嬢様学生の西之園萌絵は土木工学科の喜多北斗助教授の誘いで低温度実験室を有する極地環境研究センタを訪れる。その夜、密室の実験室で大学院生の男女の遺体が発見される。ミステリィ研(他に漫研と弓道部も)に所属する萌絵は密室と聞いて血が騒ぐのか持ち前の行動力を遺憾なく発揮する。犀川助教授との師弟コンビが再び謎に迫る。 後半は前半のスローテンポから一転、スリルと緊迫感が漂う。理系の頭脳で事件のロジックを遡り密室トリックを解き明かす。 ★★★★✩ 4.0
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前作はどこかSFチックに感じたが、今作はかなり現実に寄せてきたと感じた。 前作が苦手に感じた人へもおすすめできる。
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