黒い家 の商品レビュー

貴志祐介(著者)

2011/10/04

ホラーって言うから幽霊とかの話かと思ったら、生きた人間の怖さだった。そのへんがすでに思ってたのと違ったので、読むの失速。
ホラーというよりグロテスクで猟奇的。
確かに怖かったけど期待していたものではなかった上に、生命保険の話とか更に興味がなかった。残念。

黒い家の中で物語が進むのかと思ってたら、なかなか家にいかないのでヤキモキした。

たぶんおもしろい話なんだろうけど思ってたのと違うかったという点でマイナス。ほんまにおったら怖すぎるけど、実際おるんやろうなこんな狂った人。

2011/09/11

普段ホラーというジャンルは全く読まないが、貴志祐介の作品を読み始め評価が高かったので手にとってみました。さすがホラー小説大賞受賞作品、最後まで一気に読めました。と言うより読み終わるまで眠れない。グイグイと物語に引き込む貴志氏の筆力に脱帽です。

2011/09/09

という訳で読後の感想ですが、物語に引き込ませる魅力があり１日で一気に読み終えました。作者が実際に生命保険会社に勤務していたということもあり、業界の内部事情などもリアルに表現されています。また、幼児期における家庭環境、トラウマが個人の人格形成に大きな影響を及ぼすことなど（犯罪）心理学的な記述も非常に興味深く読めました。

中盤から物語はテンポアップし、結末までノンストップで駆け抜ける感があります。最後の２段オチもなかなか心憎い演出だと思います。保険金殺人が題材ということで、どこかで聞いたような話だと思ったら、和歌山毒物カレー事件の犯人が同じような犯行を繰り返してました。実際には本書の刊行後すぐに事件があったのですね。

ホラー小説の形をとりながら、実際は現代社会の病巣・暗部をうまく表現している秀作だと思います。少し古い作品ですが、今でも色あせない魅力がありますので、おススメしたいです。映画化されているので、そちらでもどうぞ。

2011/09/07

生命保険会社に勤務していた貴志さんならでは。
真に恐ろしいのは生きている人間ではないか、という話。それでも主人公の前向きなラストに共感する。
貴志さんの保険に対する考え方もわかって、深い。

菰田幸子は怖いなあ。
人の痛みがわからないサイコパス、実際いたらお近づきになりたくない。
それでもその心理学的？考察には興味がある。
心理テストは、うーんと思うことも多いけど、ストーリーにうまく絡んでいて面白い。

恵はひたすら、根っからの悪人はいないと主張するけど、それとこれとは話が違うと思うんだよなあ。
根っからの悪人だろうが善人だろうが、犯した罪は法によって裁かれるべきだと思う。
人の痛みがわからないから、人を虐げてもいいことにはならない。
人を憎まずとも、罪は許してはいけないと思う。

貴志さんの作品に出てくるいろいろなキーワードが出てくるので、それも興味深い。

2011/09/07

どうでもいいけどこの作家博識すぎスゴス

名作として人気あるだけあってこの作家の本では断トツ一番

サスペンスだと思うんだが映画はホラー扱いなのか？

ぬるりとした空気が読んでる方にも伝わる良作

週末映画借りようかな、、、

2011/09/04

ホラーってのがいまいちどういうジャンルを指すのかわからないけど、幽霊だとかお化けだとか、怪物だとかそういうのは出てこないです。
どっちかっていうとミステリーなんじゃないかとも思うけど、ミステリーにしては不自然な点とか色々あるし、じゃあやっぱホラーってことになるんだろうか。
普通に怖かったしね。引き込まれる感じはある。
けどところどころでなんでこいつはこんなことすんだよ・・・とか普通こうするだろ・・・って点が多くて冷める。
読んでて疲れるというか、怖いシーンは引き込まれるけど、それ以外はほんと退屈。

2011/09/01

保険金殺人を題材として，心無い人間が次々と起こす犯罪に主人公が巻き込まれていく．
生命保険業界の現状が，生保会社の査定主任である主人公を通して丁寧に描かれており，事件背景への理解が促進される．

ホラーの有名作ということで読み始めた人には，中盤当たりまでは多少物足りなさを感じることになるかもしれない．
しかし，事件の核心に迫ってからは，どんでん返しなど必要ないとばかりに率直に，一気読みできる展開が続く．

モラルの崩壊に直面した社会に対する希望として描かれる主人公の恋人は，考え方がヒステリックで共感し難い．
遺伝と環境という二つの因子が犯罪に影響する，という金石の主張の方が，当然だが遥かに納得できる．
それでもなお，というのが作者の主張だろうか．

2011/09/01

「新世界より」が気に入ったので、同じ作家さんだと思い、手に取る。
タイトルに聞き覚えあり。映画になってたかな？
とにかく怖い。怖くて一気に読んじゃった。読了後、脱力。。。
京都が舞台なだけに、位置や距離までリアルに想像しては寒くなった。

2011/09/01

物語中ずっと恐怖の中にいるような話ではないので、息抜きをできる瞬間もあり、読みやすいです。
かといって、そこはやはりホラー小説の金字塔と呼ばれるだけあって、身の毛もよだつような恐ろしいシーンや張り詰めた緊迫感の漂うシーンもあり、ホラー好きにはもってこいなのではないでしょうか。
でもなんだか、僕としては、漠然とした物足りなさを感じます。

2011/08/31

ホラーというジャンルで、普段は読まないのですがお借りしたので。読んだ感じはミステリーでも？というかんじ。ただ、読後感は良くないです(^_^;)ちょっとグロテスク。貴志さん好きだけど、こーいうんじゃないなぁ。