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逆説の日本史(4) の商品レビュー

3.7

32件のお客様レビュー

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シリーズ4巻。読み物…

シリーズ4巻。読み物としては面白い。が、いかにも新しい説のように書かれている内容や、他の学者とは違うのだ的な記述が多いが、それほど新しい考えでもない気がする。

文庫OFF

2024/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

①古今和歌集=鎮魂という話 ②③④藤原摂関政治について源氏物語や平将門の話に絡めて書いてあり、面白かった。 藤原氏が栄華を極めた時代に源氏メインの世界最古の物語ができたことと平将門が近代でも怨霊として恐れられてたことは面白い ⑤荘園と院政の成り立ち ⑥武士とケガレ ⑦平氏と平家物語 あたりも興味ある話題。 全体的に 今までより章が細かく読みやすかったけど、思想強めの他者(歴史学者、護憲派)批判が随所にありすぎてつかれた(笑) そういうのをあとがきにまとめてくれたら読みやすくなると個人的には思いました。

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2022/02/07

歴史を独自の観点で紐解くシリーズの4弾目は平安時代の藤原摂関政治の背景や源氏平氏、武士の成り立ちや部落差別など、昔に学校の授業で出てきたなぁとか思いながら読んでた。家系のつながりが難しい笑 あと白河上皇がえげつない。

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2019/05/09

第4巻では、3巻に引く続いての言霊信仰と新しく怨霊信仰が取り上げられている。 本を読めば読むほど、昔の天皇家は継承のために殺し合いまでしてたんだなと思うし、それに伴って祟りを強く怖がるのだなぁと感じる。 4巻まで来ると、日本人の根底に流れる文化、言霊信仰、怨霊信仰、そして和の...

第4巻では、3巻に引く続いての言霊信仰と新しく怨霊信仰が取り上げられている。 本を読めば読むほど、昔の天皇家は継承のために殺し合いまでしてたんだなと思うし、それに伴って祟りを強く怖がるのだなぁと感じる。 4巻まで来ると、日本人の根底に流れる文化、言霊信仰、怨霊信仰、そして和の重要性。を歴史自体からも感じられるし、自分の生活がいかに影響を受けているのかを実感する。 4巻では憲法9条があるから平和だ!と唱える人たちを言霊信仰の象徴であるとして批判するが、よくよく考えてみればその通りである。 綺麗事で済まされる世界じゃない。 そりゃ、誰だって戦争して殺し合いたいなんて事はない。けど、自国民のことを考えれば、守らなければいけないものがある。 それを他国に任せたりして、もし守られなかったらどうするの?っていう事だ。別に侵略されても良いというのであれば良いけれど、そうじゃないならそのままじゃいけないのだ。 自分も昔、綺麗事で飾っていた時代もある。 世界平和、貧困のない世界など理想を掲げることは本当に大事だ。理想が無ければ、向かう方向が分からないから、そもそも前進できない。 が、その中でどのように折り合いをつけるのかがポイントだ。理想に近づこうとしたからこそ、上手い折り合いがつく。 その折り合いを現実に即した形で考えないといけない。 なんども言うが、誰も戦争はしたくない。でも、守りたいなら守らないといけない。 誰も泥棒に入って欲しいと思わない。でも窓の鍵は閉める。そう言うことなんだ。

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2019/03/16

時々読んでみるかなぁ、と思出すわけだけど、毎回、おおうっ、と膝を打つわけですよ。ともかく日本人ならではの感覚がうまいこと説明されてて、気にいる人もいれば気に入らない人もいるだろうけど、納得させようとぐいぐい迫ってくる。 といっても納得させられるのは、自分がそもそもアンチ穢思想であ...

時々読んでみるかなぁ、と思出すわけだけど、毎回、おおうっ、と膝を打つわけですよ。ともかく日本人ならではの感覚がうまいこと説明されてて、気にいる人もいれば気に入らない人もいるだろうけど、納得させようとぐいぐい迫ってくる。 といっても納得させられるのは、自分がそもそもアンチ穢思想であって、いや、まぁ多分だけど、落ちたものは3秒経っても食べるし、汚れてないのに上着を洗濯しないし、まぁケチなんかもしれんけど。こういう話題は知恵袋あたりじゃ盛り上がるネタだもんなぁ。 そんなこんなでたまに読んでも脳にシワが増える感がたまらんのです。後は、天皇の世代交代とか話が全然ついて行けないので、そこが面倒なのをどうにかしたい。やっぱないとダメなん?

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2017/02/09

今回の”ケガレ”論をもとにした九条改正論。なーんか納得いかない感じ。いや、そもそも日本史とは論点がずれてる気がするけども。

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2016/07/13

軍隊が公式上はない日本。それは平安時代も同様だった。その軍隊の不在が武士を世を生み出した。これからの日本は…  平安時代編。藤原政権の最盛期。しかし藤原は一人勝ちじゃあなあったんだな。というのが良くわかる。藤原氏も苦労して地位を独占していたんだ。そして当然恨みを買って、地...

軍隊が公式上はない日本。それは平安時代も同様だった。その軍隊の不在が武士を世を生み出した。これからの日本は…  平安時代編。藤原政権の最盛期。しかし藤原は一人勝ちじゃあなあったんだな。というのが良くわかる。藤原氏も苦労して地位を独占していたんだ。そして当然恨みを買って、地位を脅かされたり、後半には天皇の逆襲を食らって、院政というシステムが始まってしまう。  後三条天皇という一見知名度の低い天皇が歴史の転換期に活躍したのが良くわかる。後三条天皇にすごく興味を引かれる話だった。  小説が蔑称だというのは目からうろこ。そうなんだよね。なんで「小さい説」なのか全然イメージできていなかった。  武士が生まれた理由は、改めて詳しく学べたって感じがした。後三条天皇の政策のおかげで源氏が復権していたというのもとても良い歴史知識だった。

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2015/01/17

藤原氏の摂関政治から、武士の台頭する院政期までを扱っています。 著者は、藤原氏の政治上のライヴァルであった源氏を主人公にした『源氏物語』にも、怨霊の鎮撫という理由があったのではないかという主張をおこなっています。また、武士による政権が確立するまでの紆余曲折に、ケガレ思想が影を落...

藤原氏の摂関政治から、武士の台頭する院政期までを扱っています。 著者は、藤原氏の政治上のライヴァルであった源氏を主人公にした『源氏物語』にも、怨霊の鎮撫という理由があったのではないかという主張をおこなっています。また、武士による政権が確立するまでの紆余曲折に、ケガレ思想が影を落としているという、興味深い視点からの考察が展開されています。

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2014/12/04

第4弾。藤原摂関家とはどのような性質なのか。その本質は天皇家の寄生虫である。このひと言で全てを理解できてしまうほど、明快で的確な指摘である。律令制度が禁止していた土地の個人所有を荘園によって骨抜きにし、個人所有の土地を守るために武装集団が必要となり、やがてその武装集団が公家政治を...

第4弾。藤原摂関家とはどのような性質なのか。その本質は天皇家の寄生虫である。このひと言で全てを理解できてしまうほど、明快で的確な指摘である。律令制度が禁止していた土地の個人所有を荘園によって骨抜きにし、個人所有の土地を守るために武装集団が必要となり、やがてその武装集団が公家政治を脅かす存在となっていく。その武装集団の頂点として平家が誕生し、平家が政治の実権を握っていく。この時代のキーワードは墾田永年私財法から始まる、土地の個人所有になるだろう。

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2014/08/29

逆説の日本史シリーズは、「著者独特の3つくらいの視点を持って日本史を解釈し直す」、という部分がとても面白いと思っています。 今のところ自分は、この巻が一番インパクトを受けました。 著者が提示する【ケガレ思想】(ケガレについては他の人の発表もあります)が平安時代に最も大きい影響を...

逆説の日本史シリーズは、「著者独特の3つくらいの視点を持って日本史を解釈し直す」、という部分がとても面白いと思っています。 今のところ自分は、この巻が一番インパクトを受けました。 著者が提示する【ケガレ思想】(ケガレについては他の人の発表もあります)が平安時代に最も大きい影響を及ぼしていたとの内容です。 この【ケガレ思想】という日本人の行動原理とも言うべき思想は、現代日本人の行動に照らしてみてもあっていることが多いと思います。 この考え方を知って、日本人の行動や考え方について気づき・納得させられることがとても多かったです。 【ケガレ思想】と【日本人の行動】の関係、とても大きな衝撃でした。

Posted byブクログ