逆説の日本史(4) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
この巻では、平安時代の超有名な作品「古今和歌集」と「百人一首」も扱っていると言えますか、その書籍に収録されている作品は少ないけど、著者が論じている人物が「大伴黒主」と「小野小町」です。また、中盤に藤原摂関政治も論じていますし、藤原家と天皇家や菅原道真、平将門と組み合わせています。最後には著者の目線での武士誕生や「平清盛と平氏政権」も書かれています。
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読了。怨霊と言霊そしてケガレという着眼点と指摘は面白いが解説が回りくどく非論理的。12巻構成ではなくもう少し濃縮してもよかったように思う。 「良房と天皇家編」で語られた藤原家が反目する源家を描いた点に注目するなど非常に鋭いところが多々あるだけに惜しい! ・『古今和歌集』と六歌仙...
読了。怨霊と言霊そしてケガレという着眼点と指摘は面白いが解説が回りくどく非論理的。12巻構成ではなくもう少し濃縮してもよかったように思う。 「良房と天皇家編」で語られた藤原家が反目する源家を描いた点に注目するなど非常に鋭いところが多々あるだけに惜しい! ・『古今和歌集』と六歌仙編―“怨霊化”を危険視された政争の敗者 ・藤原摂関政治の興亡(良房と天皇家編―平安中期の政治をめぐる血の抗争 ・『源氏物語』と菅原道真―ライバル一族を主人公にした謎 ・「反逆者」平将門―初めて武士政権の論理を示した男) ・院政と崇徳上皇編―法的根拠なき統治システムの功罪 ・武士はなぜ生まれたのか編―「差別」を生み出したケガレ忌避信仰 ・平清盛と平氏政権編―「平家滅亡」に見る日本民族の弱点
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(「BOOK」データベースより) 日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、「軍隊無用論」のような世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。また、なぜ世界でも稀な「部落差別」が生れたのか。差別意識を生むケガ...
(「BOOK」データベースより) 日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、「軍隊無用論」のような世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。また、なぜ世界でも稀な「部落差別」が生れたのか。差別意識を生むケガレ忌避思想を解明し、その精神性の本質に迫る。
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ケガレ思想が、今の日本人の差別意識に影響してるのは、理解できる。それゆえに、自衛隊(軍隊)も忌避してるという、著者の論法は、少し強引。 歴史を学び、分析する事が、今の日本を理解する上で大事なのはよく分かるが・・・ それでも、このシリーズは面白い。 川村氏の解説もいい。
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僕のような亜歴史好き(?)にとって、平安時代の特に後期って、とても退屈な時代なんだよね。 早く源平の合戦に入ってほしい。できるならばそのへんも端折って、血沸き肉躍る戦国時代を熱く厚く語ってほしい。 と、興味も知識もなかったので、逆に本書で提示される新事実(とされるもの)はとても...
僕のような亜歴史好き(?)にとって、平安時代の特に後期って、とても退屈な時代なんだよね。 早く源平の合戦に入ってほしい。できるならばそのへんも端折って、血沸き肉躍る戦国時代を熱く厚く語ってほしい。 と、興味も知識もなかったので、逆に本書で提示される新事実(とされるもの)はとても心が惹かれて、「おお、この辺の時代もやるじゃねーか」と、ちょっと蒙を開かれた思い。 さすがは「逆説」である。
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考え方そのものには同調できる部分あれど、ちょっと冗長。冗長ゆえにもう一度は読み直さないとわかりにくいかな。
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ご本人とその政治的主張は非常にクセがあり(マイルドに言って)、好き嫌いが別れそうですが、彼の通史は本当に面白い。「怨霊信仰+コトダマ+ケガレ忌避+和の精神」という日本人の宗教観をベースに古代史から現代までを新たな視点で考察しています。粗い・甘い箇所もあるけど掛け値なしに面白く、目...
ご本人とその政治的主張は非常にクセがあり(マイルドに言って)、好き嫌いが別れそうですが、彼の通史は本当に面白い。「怨霊信仰+コトダマ+ケガレ忌避+和の精神」という日本人の宗教観をベースに古代史から現代までを新たな視点で考察しています。粗い・甘い箇所もあるけど掛け値なしに面白く、目から鱗。考えさせられます。
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平和とは、むなしい言葉。戦争の無い状態。暴力団まがいの手練手管を要する。綺麗なものではない。家康の豊臣滅亡させた例。日本は歴史から何も学んでいない。歴史から何も学ばない国である事が歴史から分かる。頂点に至った時のグランドデザインがないからだ。
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エッセイ。 けっこう叙述が雑。 著者の趣味につき合わされる感じ。 鋭い指摘がないでもないが、全体に冗長。
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