クローズド・ノート の商品レビュー
あれ? なんか説明口調だなあ。 こんな女子いねぇよ。 ……と思いながらも「映画化されたんだし、感動ポイントがあるのかも?」と最後まで読んでしまいました。 が、あまりにも説明口調な小説。 あらすじかよ!という説得力のない展開に驚く。 もう少しエピソードを削って焦...
あれ? なんか説明口調だなあ。 こんな女子いねぇよ。 ……と思いながらも「映画化されたんだし、感動ポイントがあるのかも?」と最後まで読んでしまいました。 が、あまりにも説明口調な小説。 あらすじかよ!という説得力のない展開に驚く。 もう少しエピソードを削って焦点を絞って描写したら面白いんだろうけど この作者の持ち味はダイナミックさにあると思うので、それはそれで期待できず。 映画は面白いかもしれない。 あとがきで、クローズドノート箇所が、作者の実の姉の遺品からと書いてあり、非常に納得した。 「実話だから説得力がある」なんてことはないのだな、と。 創作物だからこそ、リアリティを出すために描写するわけであって、事実をそのままかいてもリアリティ出無い。 作者が感動したからといって、それを書いても読者は感動しないと思う。
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図書館で借りた本 万年筆の記述のところはとても楽しかった。 ・・が、その他のところでは少し話に無理があったような?? 私にとっては当たり障りのない種類の本でした。
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雫井作品だがミステリではなくちょっと数奇な運命の恋愛小説であり、成長物語。 主人公・香恵は周りの人に思考が影響されやすい人物で、マンドリンの発表会の時に、花束を贈るのを半ば強制してみたり、自分もこんな教師になれる!!と簡単に舞い上がったりして、子供っぽいなと思った。 でもその...
雫井作品だがミステリではなくちょっと数奇な運命の恋愛小説であり、成長物語。 主人公・香恵は周りの人に思考が影響されやすい人物で、マンドリンの発表会の時に、花束を贈るのを半ば強制してみたり、自分もこんな教師になれる!!と簡単に舞い上がったりして、子供っぽいなと思った。 でもそのキャラクターだからこそ、部屋に残された伊吹のノートを読むことで、徐々に成長していくのも見てとれて、感情移入できた。 友達の彼氏とのやり取りも、この年代にはいかにもありそうだし、その事をきっかけにちょっと奥手だった香恵が、自分の本当の気持ちに目覚めるというのも自然な流れだった。 石飛と出会うきっかけとなった万年筆についての記述が長く、くどいかな、と思ったけど、登場する万年筆がついついどんなものか調べたくなったり、自分でも万年筆が欲しくなったりした。小説のアイテムとしては新鮮だと思う。 あとがきによると伊吹先生は著者の姉がモデルになってるようです。
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恋愛小説とは知らずに、 泣ける話とは知らずに、 あの「別に」事件の映画とは知らずに、 しみじみ、読んでしまいました。
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けっこう前に(2ヶ月くらいまえ?)におもしろいよーってすすめられたけど、なんかブ厚いなー(いうほど分厚くないけど。376Pでした)と思って読む気がしなくてずっと机の上にありました。ようやく読んだよーへへへ 主人公の香恵ちゃんが万年筆を売ろうといっしょうけんめいなところが、自分と...
けっこう前に(2ヶ月くらいまえ?)におもしろいよーってすすめられたけど、なんかブ厚いなー(いうほど分厚くないけど。376Pでした)と思って読む気がしなくてずっと机の上にありました。ようやく読んだよーへへへ 主人公の香恵ちゃんが万年筆を売ろうといっしょうけんめいなところが、自分とちょっとかぶったり 天然ぼけって言われるところも、主体性がないって言われちゃうとこもちょっと自分と似てるかなーなんて思って読んでました 伊吹先生のおはなしのところは、小学校の先生っていいなーでも大変そうだなーってかんじで、和気藹々みんな仲良しクラスというかそういうのっていまだに(ほんとにいまだに^^;)ちょっと斜に構えちゃうというかうざったいなーとか思っちゃったりもするけど、 でもいいクラスなんだな〜すてきな先生なんだな〜とお話の中なのにちょっとうらやましくなりました オチというか最後の方は、ちょっと泣けちゃって、人生って儚いなというか、思いが伝わらないのって切ないなとか、両思いってすてきだなー奇跡みたいだなーうらやましいなーなんて、こんな本読んでるときでさえ好きな人のこと考えてました・・もう末期だわたし・・ あと楽器ってやっぱり演奏できたらいいなあと思いました。ギター弾きながら愛の歌とかうたわれたらたぶんひいちゃう(ひどい^^)けど ピアノひける男の子とか、バイオリンひける男の子とか、まんま「耳をすませば」だけど(笑)すてきだなーと思うのです ああーーー耳をすませばみようかな!なんかすっごい共感して見れそうな気がする><というかたぶん平静じゃ見れないなーああでもみたい!ツタヤ行ってこようかな・・
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前半と後半が全く異なるよう感じられるストーリー。 万年筆の件はとても興味をそそられたが、ノートの伊吹先生に対するメッセージカードや学校行事のやりとりはいまいち入り込めなかった。 葉菜ちゃんの彼との関係も浮いていてそこまで鈍感じゃないと思うが…?と感じてしまう。 だが最後は涙なしで...
前半と後半が全く異なるよう感じられるストーリー。 万年筆の件はとても興味をそそられたが、ノートの伊吹先生に対するメッセージカードや学校行事のやりとりはいまいち入り込めなかった。 葉菜ちゃんの彼との関係も浮いていてそこまで鈍感じゃないと思うが…?と感じてしまう。 だが最後は涙なしでは読めない。始めの方で分かってしまったストーリーなのに、気付いたら泣いてた。 最後のマンドリンおちはいいかも(笑)
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一人暮らしをしている女子大生・香恵の部屋には、他人の日記が置いてある。といっても前の家主の忘れ物らしいのだが・・・ その日記の主は、どうやら新人教師であったらしく。生徒と過ごす日々、そして読み勧めていくうちに、彼女の恋についても書かれている。 といってもほとんどが生徒とのやり...
一人暮らしをしている女子大生・香恵の部屋には、他人の日記が置いてある。といっても前の家主の忘れ物らしいのだが・・・ その日記の主は、どうやら新人教師であったらしく。生徒と過ごす日々、そして読み勧めていくうちに、彼女の恋についても書かれている。 といってもほとんどが生徒とのやりとりで。教師という仕事が大好きでひたむきな様子が伝わってきて、初々しい。 うーん、恋愛部分の記述についてはちょっと淡い気がするなぁ。 主人公の香恵は教育大に通い、マンドリンクラブに打ち込む、まぁ真面目な気取らない女子大生といった感じ。 そして実は万年筆が大好きで、文房具店でアルバイトをしている。 そこにきたお客さんに恋心を抱いたり抱かれたり・・・?! 「先生」の日記部分と、香恵の部分と、二つの別々の物語が勧められていく。 期待も大きかったんだけど、意外と内容が薄かったな、という印象。 まったく別のだれかの人生を、日記というかたちで主人公がかかわるのはとても素敵な発想なんだけど。 登場人物が結構限られているから、かなり最初のほうから結末が予測できてしまうんだよね。 あと鹿島のエピソードなー…あそこももっと膨らませてほしかった。 不満だったのは、先生の恋のエピソードが薄い!!! 何が起こったか、という事実も十分に描かれていないんだけど、どんなふうに感じたのか。ってことももっとちゃんと描いてほしい。 じゃないとあのラストが生きないよー。 あっさりしすぎているよー。 とはいえ、主人公もそこそこ真面目で素朴な女子大生だし、鹿島はともかく大抵好感の持てる人たちばっかりだったな。 せっかく設定も登場人物も素敵なんだから、もうちょっと気持ちを描いたらもっと素敵になると思われる。 そこが他人の色恋沙汰を垣間見る醍醐味でしょう。(たとえ紙の上でも) 物語としては悪くない。 インパクトにかけるけど。
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言わずと知れたエリカサマが、映画の発表会で物議を醸した作品の原作です。 というか、本を借りてきたときに娘にそう言われて初めて気づいたんですけどね。 ただ単に、雫井脩介が大好きなお母さんなのです。 この作品はほかの作品と一味違って、ミステリーとは言えない装いです。 ノートの中の...
言わずと知れたエリカサマが、映画の発表会で物議を醸した作品の原作です。 というか、本を借りてきたときに娘にそう言われて初めて気づいたんですけどね。 ただ単に、雫井脩介が大好きなお母さんなのです。 この作品はほかの作品と一味違って、ミステリーとは言えない装いです。 ノートの中の「隆」が石飛さんと同一人物だということは最初からわかるし、どこといって大きなイベントもない、 見かたによっては非常に地味な作品です。だから、その設定をどう終わらせるのかが大きなカギになると思いながら読んでいました。 やられました〜。後半は知らず知らずに涙が出て止まりません。 しかも、半分実話(作者の長姉がモデル)だとあとがきで知ったら、もうもうたまりません。 実は、今日はオール電化とソーラーパネル取り付けのために、電気工事のひとが家の中をうろうろして、 時々電気が消えたりついたりする中、ぽろぽろ泣きながら本を読んでいるという状況。 鼻をすすりながら機械の使い方の説明受けたりして、なにがなんだか 。 というわけで、また雫井脩介のファンになってしまったのでした。
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映画化された作品の原作はこれで間違いないのか? 文章で読んでこそな印象でした。 天然なのに頭いいんだな香恵。
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勝手にミステリーかなと思って読んだら、ちょっと変わった恋愛?小説タイプのものだった。今時珍しいくらい純?な女子大生が主人公。その主人公・香恵が発見するノートの書き手=伊吹先生もこれまたあり得ないくらい純情で頑張り屋さん。途中で仕掛け(伊吹先生が実は・・・とか、隆が・・・なんでしょ...
勝手にミステリーかなと思って読んだら、ちょっと変わった恋愛?小説タイプのものだった。今時珍しいくらい純?な女子大生が主人公。その主人公・香恵が発見するノートの書き手=伊吹先生もこれまたあり得ないくらい純情で頑張り屋さん。途中で仕掛け(伊吹先生が実は・・・とか、隆が・・・なんでしょ?とか)は予想できてしまうので驚きはないが、伊吹先生の奮闘ぶりには元気づけられるし、最後の伊吹先生から隆への言葉は、涙してしまう。全般的には登場人物があまりにいい人が多過ぎ、また今時こんな奥手な恋の進み方ってあるのかな?とか下世話なことを考えてしまう。。(そんな自分が悲しいですが。)中学生くらいが読むと感動度MAXかもしれない。あとは、表紙にもなっているけど、「万年筆」っていいなあと普通に影響されてしまった。。。
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