空ばかり見ていた の商品レビュー
図書館で、タイトルと装丁にひかれて借りた。 静かな文体で、小川洋子さんの本を思い出す感じ。 穏やかになった。
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「ホクト」という一人の美容師を軸にした連作集。 それぞれの物語で「ホクト」は主人公の髪を切り、印象的な言葉を残します。 誰も傷つかない、ドラマチックでもない。日々の生活に疲れた心をほぐしてくれる。そんな本です。 (L)
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放浪の床屋さん「ホクト」。 話ごとに、ホクトさんがメインだったり、ちょい役だったり、登場の仕方が様々で楽しめました。 独特の不思議な雰囲気があるので、読む方との相性があるかもしれませんが、私は好きでした。
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ところどころSFチックな場面が出てきて??? って思ってしまった でも 吉田さんらしい 独特な雰囲気はさすがって感じでした
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引き続き吉田篤弘さんを。 ホクトと名乗る流しの床屋さんを巡る(と云うのか) 12編の短編集。 珠玉と呼ぶに相応しい! 「星はみな流れてしまった」「海の床屋」 「アルフレッド」「ローストチキン・ダイアリー」 「水平線を集める男」「草原の向こうの神様」 (半分だ…)は繰り返し読んでし...
引き続き吉田篤弘さんを。 ホクトと名乗る流しの床屋さんを巡る(と云うのか) 12編の短編集。 珠玉と呼ぶに相応しい! 「星はみな流れてしまった」「海の床屋」 「アルフレッド」「ローストチキン・ダイアリー」 「水平線を集める男」「草原の向こうの神様」 (半分だ…)は繰り返し読んでしまいました。 下手に絵や、映像化しないで欲しい作品です。 少し、鈴木志保さんの「船を建てる」に 世界観と云うか、雰囲気と云うか、時間の流れ方が 似ていると思いました。
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帯背 トラヴェルソの響きのようにあたたかな12のものがたり 帯裏 僕は世にもめずらしい流しの床屋なんですよ
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旅する床屋さん。 ここでないどこかに行きたくて。 どこにもないどこかを求める。 行き着く先はどこなんだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読後にいつも思うことなんだけど、吉田「篤弘」作品は気持ちを暖かくしてくれる。それもエアコンや使い捨てカイロのような暖かさではなく、湯たんぽというか、風呂上りに羽織る冬物のパジャマというか、丁寧に入れられたミルクティー(無糖)というか、寝る前に短編1つだけ読んだら冷えずに気持ちよく眠れるみたいな心地良さ。 吉田「修一」が、使いこなした金属製品の冷たさ的なものを感じるのと好対照だなぁと思うわけである。 この本も、旅する理容師ホクトさんにまつわる12のほの暖かい物語が詰っていて、ページを繰る手もついついユルみ、気がつけばじんわりペースでいつもより長くかかって読了してしまった。 スゲーとか感涙とかドキドキとか、そういう激しい感情の起伏を呼び起こさなくても、オモロい小説ってのはたくさんあるのだが、この本…いや吉田「篤弘」作品もその好例だなと思う。 …しかし、「床屋」が放送禁止用語なんだとは知らなかった。なんでも「床」ってのが隠微を連想させるそうな。「床の間」「ヌカ床」「床みがき」…色々と放送できそうにない単語が連想されるが、行き過ぎた「なんたら禁止用語」ってのは「差別反対」を錦の御旗に掲げて「文化」を破壊するもんやという事。
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この人の書く世界観はファンタジックで柔らかくて そこに出てくる町もなんだかいいなぁと思わされる。 この本は短編小説で、もう少し洗練されてたら良かったかな。 短編では雰囲気だけで押し切ってるように感じてしまいやや退屈だった。オチもうーん、と。 ローストチキン・ダイアリーは唯一いい...
この人の書く世界観はファンタジックで柔らかくて そこに出てくる町もなんだかいいなぁと思わされる。 この本は短編小説で、もう少し洗練されてたら良かったかな。 短編では雰囲気だけで押し切ってるように感じてしまいやや退屈だった。オチもうーん、と。 ローストチキン・ダイアリーは唯一いいかな。 彼女の冬の読書は終わり方が残念。 放浪する理容師の男が軸ということで期待し過ぎたなぁ。
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空を観るのは昔から好きです。雲が流れていくのだとか鳥が飛ぶのだとか色がだんだんに変わっていくのだとか。そんなわけで名前で買った。この著者のこじんまりした感じも好き。冬におこもり読書する女の子に親近感。
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