空ばかり見ていた の商品レビュー
流浪の床屋の短編集。 いろんな人たちの日常に床屋がふと入り込むような話で床屋は主人公ではない、と思う。 2番目の「彼女の冬の読書」がいちばん好きだった。
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相性があるなら、わたしには少し合わなかったと思う。 けれど設定や登場(?)する食べ物や小物の選択にセンスがいい人なんだろうなーとおもった。御洒落で小粋というか。 違う作品も読んでみるかもしれない。
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ふわっと掴み所がない感じの読後感。 短編集なのだけれど、それらのどれにも「ホクト」と言う名の髪を切る人が出てくる。 ホクトの存在事態は曖昧なのだけれど、髪を切るという行為はハッキリと人の何かを変える働きをしている。 文中に出てきた「マアト」というお菓子が食べてみたい。
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なんとも不思議な短編集。それぞれのストーリーにいつの間にか引き込まれ、ひとつ読み終わる毎に深い余韻に包まれるようで、それが心地よくてなかなか読み進められなかった。場所や時間を超越して繋がっているそれぞれのストーリーは、まさに「空」のような気がした。けど何故彼は床屋だったんだろう。...
なんとも不思議な短編集。それぞれのストーリーにいつの間にか引き込まれ、ひとつ読み終わる毎に深い余韻に包まれるようで、それが心地よくてなかなか読み進められなかった。場所や時間を超越して繋がっているそれぞれのストーリーは、まさに「空」のような気がした。けど何故彼は床屋だったんだろう。何故「ホクト」だったんだろう。見つけていない星がまだ隠れている気がする。
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ポケットにしのばせて持ち歩きたくなる一冊です。 活字ひとつひとつがかわいらしい。 適度に不思議な吉田篤弘作品の中でもベターな一品。短編集です。 【熊本県立大学】ペンネーム:みどりんご
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表現が細やかで綺麗だと思った。ストーリーや雰囲気が穏やかなので、のんびりしたいときにはぴったり。また読みたい。
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お店を持たない、放浪の床屋さんホクト。 様々な土地で、さらっとだったり、しっかりだったり、彼は現れる。 なんとも現実感のない不思議な世界。 ということで、挫折。 私にはどうしてもはいってこない。残念でした。
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流しの床屋、ホクトをめぐる短編12作。繋がっているような、でもこれというキッチリした筋はないような。それが頼りなくも心地よくもあるファンタジー小説。マアト、食べてみたい。
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この人のお話は、 だいたいデトックスに読ませていただいております。 この、日本のような、日本じゃないような。 現代のような、ちょとだけ昔のような。 少しだけ、私の住む世界とズレたところにある世界 その世界を、味わう心地よさ。 なんだか、洗濯をして、きちんとのりづ...
この人のお話は、 だいたいデトックスに読ませていただいております。 この、日本のような、日本じゃないような。 現代のような、ちょとだけ昔のような。 少しだけ、私の住む世界とズレたところにある世界 その世界を、味わう心地よさ。 なんだか、洗濯をして、きちんとのりづけされたまっさらのシーツの上に、 ごろんと寝ころぶ清々しさを、 感じます。
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空を見上げたときに感じる、どこか遠くへ吸い込まれるような不思議な感覚がした。「星はみな流れてしまった」「草原の向こうの神様」が好き。
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