厭魅の如き憑くもの の商品レビュー
三津田信三の本で最初に読みました。 おどろおどろしい雰囲気が伝わってきますね。 ホラー&ミステリ。素晴らしい。
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2025年2月読了。 ミステリーとホラーが見事に融合した意欲作。作者の豊富な民俗学の知見と語りの巧妙さが光る傑作だった。 まず舞台設定のリアルさが好きだ。憑き物筋の黒の家と白の家の対立、世代間の価値観の相違、土地の因習、民間信仰など、まるでそこで生活する人々の生身の姿を写し...
2025年2月読了。 ミステリーとホラーが見事に融合した意欲作。作者の豊富な民俗学の知見と語りの巧妙さが光る傑作だった。 まず舞台設定のリアルさが好きだ。憑き物筋の黒の家と白の家の対立、世代間の価値観の相違、土地の因習、民間信仰など、まるでそこで生活する人々の生身の姿を写し出しているような細やかさだ。このリアルな描写に一役買っているのが、さまざまな人物の視点によるルポルタージュのような構成だ。記録として写すことで爬跛村という土地の事情をさまざまな見地から描写し、いかにも真実味を増している。 さらに多視点から事件を映すことで、事実を相対化しているところも見事だ。これにより、ホラー小説としての摩訶不思議な描写と、ミステリー小説としての科学的な視点とを両立している。両者の仲介をする探偵役の刀城言耶というキャラクターも、一方の見方に肩入れせずにほどよいバランスを保っている。これによって最後まで怪奇現象か何者かの陰謀かが判然としないところが面白い。
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内容はたのしめたが、家・館系ミステリーなので図がなくて分かりにくかった。文庫は図があるらしいので読むならそっちおすすめ。
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「構成」としてはわりと面白かったけど、それについては何も書けないから不満点の列挙を。 これは完全に私の先入観ではあるけど、目次を見た瞬間、フォントがテレビとかでやってる「おわかりいただけただろうか」ぽくて腹筋がピクピクしてたのに、そのすぐ後の本文でもそのフォントを使って「そやつ...
「構成」としてはわりと面白かったけど、それについては何も書けないから不満点の列挙を。 これは完全に私の先入観ではあるけど、目次を見た瞬間、フォントがテレビとかでやってる「おわかりいただけただろうか」ぽくて腹筋がピクピクしてたのに、そのすぐ後の本文でもそのフォントを使って「そやつは…」と言ってる所でもう駄目だった。狙いすぎだろ…と。 やはり字が小さい上に難読漢字だよなぁ…より村社会的なコミューン感を出したいが為に難読漢字を使ったんだと思うけどこれも狙い過ぎだよな… 終盤のもたつきと言うかローラー作戦というかあれは何なんだ…とっ散らかったぞ… 全体の印象としては、ボウリングで最初に9本倒して次にスペア取れない状態を続けたみたいな印象だった。
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「首無の如き祟るもの」が面白いと聞き、シリーズで出てるのでどーせなら最初から読んでみよっと思って読んでみました! 最後のオチはきっとヒエってなるとこなんでしょーけど全体的に怖いよーな、怖くないよーな... ちょっとずつ読むせいか人物と情景が掴みにくい感じ (・・?) 次作か...
「首無の如き祟るもの」が面白いと聞き、シリーズで出てるのでどーせなら最初から読んでみよっと思って読んでみました! 最後のオチはきっとヒエってなるとこなんでしょーけど全体的に怖いよーな、怖くないよーな... ちょっとずつ読むせいか人物と情景が掴みにくい感じ (・・?) 次作からは出来るだけ時間作ってある程度一気に読んでみます! 首無...期待してまふ(´∀`)
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夏だ!ホラーだ! ・・と、いうことで、表紙が絶妙に怖いこちらに手を出してしまいました。 怪奇小説家の刀城言耶は“憑きもの信仰”の取材の為、〈神々櫛(かがくし)村〉を訪れます。 閉鎖的で“カカシ様”という独特な信仰のあるその村で、生霊憑きなど不気味な怪異が起こる中、連続殺人事件が...
夏だ!ホラーだ! ・・と、いうことで、表紙が絶妙に怖いこちらに手を出してしまいました。 怪奇小説家の刀城言耶は“憑きもの信仰”の取材の為、〈神々櫛(かがくし)村〉を訪れます。 閉鎖的で“カカシ様”という独特な信仰のあるその村で、生霊憑きなど不気味な怪異が起こる中、連続殺人事件が発生して・・・。 因習にとらわれた閉鎖的な村で起こる怪事件・・というと“横溝正史作品”を思い浮かべる人も多いと思います。 かく言う私も、横溝作品の“陰の雰囲気”の作品が好きなので、本書もその辺を期待して読みました。 (余談ですが、横溝作品を読み込んでいる私から、ちょいと言わせていただくと、金田一シリーズは田舎の村より東京(都会)が舞台の話の方が多めなんですけどね・・) 正直、結構読みづらかったです。 漢字もムズイし、“憑き物筋”の家と“非憑き物筋”の系統や対立構造、村の怪異や憑き物信仰の民俗学的考察等の所謂“説明”部分が冗長でなかなか進まず(汗)。 ホラー部分も、“恐怖要素”がギッチギチに詰めてあるような感じで、例えば紗霧や漣三郎が体験する“極限の恐怖”場面も「これは、めちゃめちゃコワイところですよ!!」という事を伝えたいのはわかるし、多分凄い恐ろしい状況なんだろうとも思うのですが、なんせ描写過多なので、読者としては状況を追うのに必死で恐怖を味わう余裕がないという、謎の状態に陥っていました。 やっぱり、怖さって、心の隙間に“スゥッ”と入ってきた時に寒気を覚えるモノなのだな・・と思いましたね。 (あ、でも、本筋には直接関係ないですが、漣三郎の知り合いの芫(がん)さんが体験した、山道で謎の子供(の姿をした何者か)に前後から追われるというエピソードはゾッとしました。) とはいえ、殺人事件が発生した後の、ミステリ部分については、グイグイ読ませるものがありました。 次々に起こる怪死、所謂見立て殺人に込められた意味は・・?といった謎解き部分も“蛇多すぎやろ!”とツッコミながらも惹き込まれた私です。 で、ラストの真相解明部分は二転三転しすぎて、“おいおい!”という気がしないでもなかったですが、「叙述トリック」も絡んで“そう来たか!”と唸らされました。 (ただ、視点のトリックを逐一確かめる体力は残っていませんでしたがww) ま、何だかんだで、民間伝承×ミステリというジャンル自体は好きなんですよね・・。 因みにこちらは、シリーズ化されていて、本書は第一弾となります。 噂によると第三弾『首無の如き祟るもの』の評判が良いようなので、とりあえずそこまでは読んでみようかな、と思った次第です。
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ミステリーとして楽しむのではなく、横溝正史のような雰囲気をじっとりと感じたい時にお勧め。 かなり世界観が構築されてあり、その為に舞台の説明にかなりのページ数が取ってあります。 この辺りがきつい方には読了も出来ない可能性も。 私は閉鎖された村の独特の風習と言う世界観が好みなのでど...
ミステリーとして楽しむのではなく、横溝正史のような雰囲気をじっとりと感じたい時にお勧め。 かなり世界観が構築されてあり、その為に舞台の説明にかなりのページ数が取ってあります。 この辺りがきつい方には読了も出来ない可能性も。 私は閉鎖された村の独特の風習と言う世界観が好みなのでどっぷりと浸れました。
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民俗学・ホラーミステリとでも言うのだろうか。 カガチ家とカミグシ家の成り立ちをかなり深い部分まで読み解いていたのが印象的だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
憑き物筋の「黒の家」と「白の家」の対立、「神隠しにあった」ように消える子供たち、生霊を見て憑かれたと病む少女、厭魅(まじもの)が出たと噂する村人たち、死んだ姉が還ってきたと怯える妹、忌み山を侵し恐怖の体験をした少年、得体の知れぬ何かに尾けられる巫女。そして「僕」が遭遇した、恐るべき怪死を遂げていく人々と謎の数々。素人探偵・刃城言耶(とうじょうげんや)が謎解きに挑む。 妹たちにすすめてもらった本。最初に家系図。いやいや、「サギリ」って人がこれでもかってくらいに出てくる。。誰が誰だか覚えるのが最初大変でした。読んでいくと、事件が起きるまでがとにかく長い。忌み山に探検に行くところ、紗霧が橋のところで尾けられるところ辺りが怖かった。最後は犯人わかるんだけど、ちょっとガッカリ的な。次読むのは当分先になるかも・・・。
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読了までになかなか時間がかかりました。 シリーズ1作目、閉鎖的な村で起こるホラー+ミステリー+民俗学。 民俗学部分のウンチクが長くて心折れそうに・・ そのウンチクいるかなぁ、とか、ちょっと長すぎないか、とか。 村の地理的な要素が結構重要になってくるので要所要所に挿絵としてでも地図なり見取り図なりを入れてほしかったかな。 そこの部分をさらっと読み流したので入り込み度でいうと低めになってしまった感あり。 最後の推理披露でおおっ!?と思う推理だったのが実際は違ったり(笑) 私的には兄生存説にかなりテンションあがったんだけどなぁ(笑) 最後2転、3転したものの真実は想定外だったしナレーション的感覚だったものが日記だったとか(驚) 後味にぞわりとするものが残るあたり中毒性があるのかも・・・ 読むのに時間かかりそうだけど少しずつシリーズ読破していこうかな、と思います。
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