世界はおわらない の商品レビュー
ノアの方舟のおはなしを聖書には出てこないノアの娘の視点から書いたもの。ノアの方舟じたいぼやっとしか知らないので、背景をきちんとしっていればもっと楽しく読めるのかもしれない。
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聖書のノアの箱船のおはなしを、主に“聖書には出てこない”《ノアの娘》ティムナの視点から描く。 久々に小説を夢中になって読む。 洪水前後~その後の臭いまで漂ってきそうな箱船内の様子がリアリティあります。 日光と食糧不足で歯が抜けちゃうところなんか恐ろしい。 主人公が《ノアの娘》ということで小説の方向性はだいたい決まったようなものですが、興味を失うことなく一気に読めました。 ティムナは父と神を信じている。それが洪水後起こる様々な出来事に混乱しつつもやがて“じぶんの信じること”を肌で会得していく。 一風変わった終末青春小説なのかも。
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ノアの箱舟からこんな作品が生まれるとは驚きでした。 非常に現実的な視点から描かれた「ノアの箱舟」だと思います。 人間の傲慢や独善、それのもたらす狂気が恐ろしく、しかし現実に起こりそうだという気になるところがいっそう怖い。 本能のままに生きる動物の美しさというか豊かさのようなものを...
ノアの箱舟からこんな作品が生まれるとは驚きでした。 非常に現実的な視点から描かれた「ノアの箱舟」だと思います。 人間の傲慢や独善、それのもたらす狂気が恐ろしく、しかし現実に起こりそうだという気になるところがいっそう怖い。 本能のままに生きる動物の美しさというか豊かさのようなものを感じる反面、人間は心底ろくでもない生き物なんだけど心底嫌いにもなれないな、とも感じます。
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ノアの方舟伝説をモチーフにしたパロディーです。聖書には語られず、後世に存在を忘れ去られたとされるノアの娘・ティムナが、おもな主人公です。 やたらと動物を集めたりしているノアの一家は、変人として近所中から白い目で見られていました。一方、ノアとその息子たちは、自分たち家族を神に選ばれた者と見なし、それ以外の人を悪魔と呼んで軽蔑しています。 実際に洪水が起こると、ノアは助けを求める人々を冷酷に突き放します。そんな中、ティムナと末っ子ヤフェト、ヤフェトの妻にするため拉致されてきたツィラが、流れついた二人の子どもをひそかに助けたことで、物語は急激に動き出します。狭い方舟の中で繰り広げられる絶望的な人間関係の果てに、ティムナが見出した新しい世界が、胸に迫ります。
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古書店で見つけ、内容もあまり確かめずに装丁買いした一冊です。 よくある三方背ボックスではなく、両方から取り出せる紙スリーブに包まれた目を引く本でした。 スリーブのポップなデザインと、中の、チョコレート色に金文字のシックな装丁のギャップ。 素敵だなと思いました。 ウィットブレッ...
古書店で見つけ、内容もあまり確かめずに装丁買いした一冊です。 よくある三方背ボックスではなく、両方から取り出せる紙スリーブに包まれた目を引く本でした。 スリーブのポップなデザインと、中の、チョコレート色に金文字のシックな装丁のギャップ。 素敵だなと思いました。 ウィットブレッド賞受賞(イギリスの権威ある文学賞。現在はコスタ賞という)。 ”世界は悪魔でいっぱい”というコピーに、なんとなく「ファンタジーだろう」と深く考えず購入しました。 実際に読んでみると、ノアの方舟を題材とした宗教色の強い内容。 実は宗教的内容の本はあまり好みではないので、「失敗したかな…」と思ってしまいました。 夥しい死の上に浮かぶ方舟。 方舟の中は、血と腐臭と、その他たくさんの悪臭にまみれています。 その描写がとてもリアルで生々しいです。 選ばれた彼らは、救いを求め方舟に手を延ばすたくさんの人達を見殺しにします。 作者の創作である娘の視点や、その他乗せられている動物たちの視点で描かれたり、展開にリズムがあって面白いと思いました。 好きな内容ではないはずなのに、なぜか飽きること無くどんどん読み進めてしまいました。 方舟の中で起こるさまざまな事件が「人間」の姿を浮き彫りにしていく過程が興味深く、短時間で読了。 ラストの緊迫した展開が面白かったです。 失敗したかな、と最初は思いましたが、読み終わってみると、好きではないけどなかなか興味深い本でした。
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神様をしんじること。 とてもきれいな話でした 「この動物たちはみんな、生まれるのを待っている。生命は始まりのときにもどってしまったのだ。新しい始まりよ、子どもたち。前とはちがうの。離れちゃだめよ、子どもたち。楽しくなるようなお話をしてあげるから。」 「でもキティムはだめだ。 ...
神様をしんじること。 とてもきれいな話でした 「この動物たちはみんな、生まれるのを待っている。生命は始まりのときにもどってしまったのだ。新しい始まりよ、子どもたち。前とはちがうの。離れちゃだめよ、子どもたち。楽しくなるようなお話をしてあげるから。」 「でもキティムはだめだ。 キティムをゆずるつもりはない。あたしがなぜあんなことを言ったのか、箱舟にいる悪魔が本当はどこにいるのかも説明するつもりはなかった。あたしはキティムをゆずらない。父さんにも。あたしがずっとキティムをかくまっていたのは、ケクゾランみたいに殺されるのを見るためじゃない。神さまはご自分のおもちゃの舟を四十日と四十夜しっかりつかまえていた。あたしはキティムをしっかりつかまえていよう。何があっても。」 「この人生でひとつ確かなことはね、いつか、どこかで自分に起きることは、ほかのだれかにまず起きているってこと。」
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旧約聖書創世記7,8章に語られる洪水が起こってから収まるまでの、ノアの箱舟の中でのあったであろう出来事。動物と一緒に一年ちかく船の中・・・匂いは大変でしたでしょう。マコックランは、「ピーター・パン・イン・スカーレット」の著者。
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ノアの箱船 聞いた事はあるが内容は知らない。 本書は、ノアの箱船の話である。 洪水が起き世界を飲み込むと神のお告げを聞いた父親が箱船を作り、家族と動物とともに未来のために生きる。 信仰心が強すぎて理解に苦しむ。 人間らしさを失った者が支配する箱船で その人間らしさを...
ノアの箱船 聞いた事はあるが内容は知らない。 本書は、ノアの箱船の話である。 洪水が起き世界を飲み込むと神のお告げを聞いた父親が箱船を作り、家族と動物とともに未来のために生きる。 信仰心が強すぎて理解に苦しむ。 人間らしさを失った者が支配する箱船で その人間らしさを忘れずに生き抜こうとする者 その狭間で苦しむ者 人間というものが極限の状況の中で表現されている。 自分が同じ状況に立ったときにどう対処するか 立場によって異なった捉え方ができる本である。
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大好きなマコックランさんwith金原瑞人さん作品。 聖書のあの話リメイクなんて大丈夫ですか…と思ったら、新しい視点、しかもほんとは登場しない女の子の語りですぐ感情移入できた。 においとか船酔いとか不安をリアルに感じる描写。さすがです。 いろいろつらいことあるけど、女は強いよなあ…...
大好きなマコックランさんwith金原瑞人さん作品。 聖書のあの話リメイクなんて大丈夫ですか…と思ったら、新しい視点、しかもほんとは登場しない女の子の語りですぐ感情移入できた。 においとか船酔いとか不安をリアルに感じる描写。さすがです。 いろいろつらいことあるけど、女は強いよなあ…と思った。そんなこんなで世界はできてる。だからおわらないんだね。
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