永遠の出口 の商品レビュー
どこにでもいるような…
どこにでもいるような平凡な少女、紀子の小学三年から高校三年までの九年間が、どこか冷静に淡々と語られます。特別に派手な展開をみせるわけではないのですが、いつか体験したようなエピソードや気持ちに共感して、思わず「うんうん」とうなずいてしまいます。
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どこにでもいるような…
どこにでもいるような、ナイーブでちょっとしたたか女の子の、10歳から18歳までを描いた物語。退屈と言えばそうなんだけど、細かいエピソードには楽しめる部分もあり。
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フツーに面白い…そん…
フツーに面白い…そんなたぐいの本ですね。まぁ、好きでもなく嫌いでもなく…つまりパッとしない話が多いですが、細かな注意を払うことでまた違った感想ももてるんじゃないかなと思います。
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一人の女の子の10代…
一人の女の子の10代から大人になるまでを書いた本。心の変化とか、周りの変化とか、考え方とかが、自分も同じようなこと思ってたな~って、共感するところが多かった。とくに高校生時代の頃の気持ちなんて、忘れていたけど、この本を読んで、思い出したことがたくさんあった。
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誰もが経験したことの…
誰もが経験したことのある少女時代。この作品を読むたびに「ああ、あったあったこんなこと」と懐視感を感じます。デジャブじゃなくて、実際私もこの中のエピソードと似たようなことが何個かあるんですよね。特に小学校時代の誕生日会のエピソードなんてドンピシャ。本当に呼ぶ相手を選ぶのに苦労しまし...
誰もが経験したことのある少女時代。この作品を読むたびに「ああ、あったあったこんなこと」と懐視感を感じます。デジャブじゃなくて、実際私もこの中のエピソードと似たようなことが何個かあるんですよね。特に小学校時代の誕生日会のエピソードなんてドンピシャ。本当に呼ぶ相手を選ぶのに苦労しました。子供なりに派閥なんてものもあって、下っ端は苦労するんですよ。
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懐かしい感覚
どこにでもいる普通の女の子の、小学校三年生から高校三年生までの九年間。他人の一言に揺れる心、何気なく通り過ぎていく風景。時を重ねる毎に開く世界。懐かしさと共に、微かな苦味と痛みを思い出させる物語です。
abtm
たしか昔現代文の模試だかなんだかに出てきてチラッと読んで気になってその後図書館で借りて全部読んだ記憶…。久しぶりに読みたくなって購入。 紀子のそのときそのときの周囲の人物が、成長するごとに変わっていって、出てこなくなる。当たり前のことなんだけど、なんとなく切ない。みんながそれぞ...
たしか昔現代文の模試だかなんだかに出てきてチラッと読んで気になってその後図書館で借りて全部読んだ記憶…。久しぶりに読みたくなって購入。 紀子のそのときそのときの周囲の人物が、成長するごとに変わっていって、出てこなくなる。当たり前のことなんだけど、なんとなく切ない。みんながそれぞれの人生を生きている証拠なんだけど、現実的なんだけど、普通物語だとその人間関係のまま進んでいくから一種の焦燥感みたいなのを勝手に感じました。 描かれていない、もしくは回想的な感じでチラッと触れる空白の時間が気になる。特にはじめの先生!笑
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思春期の頃合いにずっと森絵都の児童文学を読んでいたけれど、 なぜか「永遠の出口」の頃から離れてしまっていた そして数十年経ちいざ読んでみたら、なんかもうめちゃくちゃに「森絵都」で最高だった なんで先生の書く男の子っていつも素敵なんだろうな〜って中学生に戻ったような気持ちになっ...
思春期の頃合いにずっと森絵都の児童文学を読んでいたけれど、 なぜか「永遠の出口」の頃から離れてしまっていた そして数十年経ちいざ読んでみたら、なんかもうめちゃくちゃに「森絵都」で最高だった なんで先生の書く男の子っていつも素敵なんだろうな〜って中学生に戻ったような気持ちになった 自分の思春期と我が子の思春期に思いを馳せながら読んで 昔「つきのふね」を読んだ頃のように 心にお守りをもらった気がした
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「宇宙のみなしご」や「カラフル」「DIVE!!」「ラン」などで有名な児童文学を中心とする小説家の短編集。紀子(のりこ)の小学三年生から高校三年生までの10年間を、10の短編で描いており、姉妹、親、学校の先生、友達との関係、恋、卒業など青春時代の多くのテーマに触れている。子どもが大...
「宇宙のみなしご」や「カラフル」「DIVE!!」「ラン」などで有名な児童文学を中心とする小説家の短編集。紀子(のりこ)の小学三年生から高校三年生までの10年間を、10の短編で描いており、姉妹、親、学校の先生、友達との関係、恋、卒業など青春時代の多くのテーマに触れている。子どもが大人になっていく激動の10年間を一人称視点で追体験し、またその過程のいろんな葛藤や気持ちをなぞりながら、自分自身をかえりみることもできる、貴重な経験をさせてもらえる本だと思う。これは、多くの名作児童文学がそうであるように、子どもにも大人にもわかる共通のテーマと、シンプルな構成や文体をとりつつも、背後にある人生の様々な側面の複雑さを感じさせる内容になっているからなのではないかと思った。 とはいえ、実は自分は大人になる前の、中学生くらいの頃に読んでいた。当時からすれば高校三年生のことは分からずじまいであった。 その頃から、表題作であり第一編の「永遠の出口」がずっと自分の中に残り続けている。取り返しのつかないこと、もう永遠に経験できない逃した機会を追い求め続けてしまう心についての作品である。主人公は10歳にしてこの「永遠」への執着の出口をみつけるような描かれ方がされているのだが、これはなぜなのかずっと気になっている。私自身が30歳近くになったいま、自分は永遠の出口を見つけられていないが、ときどき考える参照軸にしたいと思っている。 なお、最近の森絵都の作品である「出会いなおし」を読んでみると、こんな一節があった。 年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。 ーーー『出会いなおし』(森絵都,2017) 長い目で人を立体的に見ていく、というのがこの人(森絵都)とって大切なテーマなのではないかと想像させられた。「永遠の出口」も主人公紀子を様々な時代から様々な側面で立体的に描き、良いところも悪いところも温かい色合いで映している。時代を経て想像しない形に変わっていく人のあり方に人生の深みや面白みがあるというものの見方のように見えた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
あの頃、私たちは知らなかった。私たちがどんなにがんばっても、いかに立派な高学年になっても、決してピラミッドの頂点には立てないことを。その頂に高々と君臨できるのは、大人びた六年生ではなく、つねに本物の大人たちであることをー。 小学生の頃、学校の先生は、神様だった。p38 11歳のエネルギーを将来のために温存しておくことなんてできはしない。11歳のエネルギーは、11歳のうちに使いきるからこそ価値を持って輝くのだ。p59 男子というのは私たち女子のうかがい知れないところで何かを決意し、長い眠りに入ったりする生き物だった気がする。 p63 それはあいつが黒魔女だからじゃなくって、病気の話が大好きなおばさんだからだよ。p69 そうして冷静に見つめ直してみると、確かに深沢サヨ子はただのおばさんそのものだった。ヒステリックで、見栄っぱりで、自分の思い通りにいかないと当たりちらすそこいらのおばさん。先生というのは神様ではなく、もちろん魔女でもなく、その原型は普通のおばさんなんだ。p71 それから長い年月が流れて、私たちがもっと大きくなり、分刻みにころころと変わる自分たちの機嫌にふりまわされることもなくなった頃、別れとはこんなにもさびしいだけじゃなく、もっと抑制のきいた、加工された虚しさや切なさにすりかわっていた。どんなにつらい別れでもいつかは乗りきれるとわかっている虚しさ。決して忘れ 春のあなぽこ 第三章: 111 ないと約束した相手もいつかは忘れると知っている切なさ。多くの別離を経るごとに、人はその瞬間よりもむしろ遠い未来を見据えて別れを痛むようになる。p111 どうでもいいようなものを盗むのも無駄なら、それで捕まって騒がれるのも無駄。 赤エプロンの唾も説教もぜんぶ無駄。うちの親が泣いても怒っても無駄だし、ヒロの親のヒューマニズムだってたぶん無駄。夜遊びも、飲酒も、喫煙も、さぼってばかりの学校も、上っ面だけの友達関係も、私の十四歳は無駄だらけだ・・・・・・。p165 葡萄酒を飲んで茅野勇介のパクった自転車に揺られ、誰だか知らない先輩の家へむかっている。それはじつに奇妙な感覚ではあったものの、その非現実性が、普段の日常からかけはなれた。この時が、きゅうきゅうになっていた私を解き放ってくれたのも事実だった。不良の子たちが求めているのはスリルなどではなく、この虚構のような時間なのかもしれない。家のことも学校のことも100パーセント他人事と思える、この一瞬。p132 中学生にとって一番の悲劇は、自分自身の力で環境を変える事ができない点かもしれないわネ。p173
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