殺人ピエロの孤島同窓会 の商品レビュー

水田美意子(著者)

2009/10/04

第4回2006年『このミステリーがすごい！』大賞 特別奨励賞受賞作。帯にこれでもかと書いてあるとおり執筆当時作者は12歳。孤島で開かれた同窓会に集まった35人が、殺人ピエロによって一人また一人と惨殺されていく、いわゆる孤島もの。

バトルロワイヤル＋なぜか能天気＋無駄なエロ、そして最後にサプライズが用意されているのはお約束として、他にもいろいろと要素を絡めてきて、話を島だけに留まらせない。２ちゃんねる風のネット掲示板の書き込みとか、島に建てられた第3セクターのレジャー施設には旧日本軍のお宝が？、とか。というか12歳で「第3セクター」という言葉を出してくるのがもう驚きだったりするのだけど。

結果としては全体的に荒削りで若書きなのは否めない。でも、書いてる本人はすごい楽しいんだろうなぁというのは伝わってくるし、リーダビリティも備えてると思う（実際一気に読めた）。経験次第の原石。さぁこの先物買い、将来どう化けるか。

2009/10/04

うーん……正直、本にするまでの内容ではないのではと感じました。取り敢えず、出版するにあたっては、日本語の間違いくらい修正してほしかった。余談ですが、巻末の解説者こそ、却って作者が12歳だということを意識しすぎているのではないかと思うのですが……。(2006.05)

2009/10/04

「実際の事件をつなぎ合わせた」と本人は語ってました。本当にそんな感じ。
読めないということもなく、それなりに面白い。
が、本にして売り出すのはいささか尚早だったのでは。少なくとも「１２歳」という先入観なしに読みたかった。

今後に期待ということで。

2009/10/04

突っ込みどころは満載だけど、作者が12歳の女の子というだけでほほえましく感じ、許せてしまう。ずるい。