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ラテン語の世界 の商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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2011/01/16

睡眠薬代わりにおよそ3週間かけて読んだ。しかし、つまらないわけではない。ラテン語の語彙内部に存在している体系的存在関係の説明は興味深い。「古典ラテン語では存在しなかったり、忌避された形でも、正統的な造語方の上で可能な形ならラテン語として通用する」訳であるから、死語と化したラテン語...

睡眠薬代わりにおよそ3週間かけて読んだ。しかし、つまらないわけではない。ラテン語の語彙内部に存在している体系的存在関係の説明は興味深い。「古典ラテン語では存在しなかったり、忌避された形でも、正統的な造語方の上で可能な形ならラテン語として通用する」訳であるから、死語と化したラテン語もロマンス語の中に今も生きている。ラテン語だけではなく、他の言語の体系も述べていて、語学マニアには楽しい本。

Posted byブクログ

2010/02/14

ラテン語には、明確に機能を区別できる九つの品詞がある。名詞、動詞、代名詞、形容詞、副詞、数詞、前置詞、接続詞、間投詞である。 日本では「品詞」という語は、ある辞書には明治7年(1874)にはじめて使われた訳語と出ていて、それ以前に看護として使われたのかどうかはわからない。 誤...

ラテン語には、明確に機能を区別できる九つの品詞がある。名詞、動詞、代名詞、形容詞、副詞、数詞、前置詞、接続詞、間投詞である。 日本では「品詞」という語は、ある辞書には明治7年(1874)にはじめて使われた訳語と出ていて、それ以前に看護として使われたのかどうかはわからない。 誤解している人もいるだろうが、現代の英語の習慣のように、単語一つ一つを分離して「分かち書き」をすることはずっと新しい現象で、古典時代には文中に単語の切れ目を空白で示す習慣はなかった。 外国人が自国語の教育に携わることは必ずしも異常なことではない。明治における東京帝国大学の言語学の最初の教授はイギリス人のバジル・チェンバレンであった。 ローマ文学が人間感情の自然な発露からの発生ではなく外国文学の翻訳から始まったこと、ローマ人が本能的に身に着けていたはずの母語のリズム感を捨てて先進文化国の韻律法を採用することで詩文学を完成させたこと、これらの事実と遠くはあっても無縁とは言えないはずの現象として存在するのがラテン文学のジェンダー問題である。ラテン語は男のための言語であった。女はラテン文学に参戦しなかった。 ローマ人の社会、ローマの文学、ローマの言語とローマ女生徒の関係は、面白いねじれを見せている。社会の中では、ローマ女は必ずしも弱くはなかった。しかし、言語表現に関しては無力であった。古代ギリシャの女性が文学を生み出していることを念頭に置くと、そのねじれがよく見えてくる。

Posted byブクログ

2009/10/04

塩野七生『ローマ人の物語』の影響 第3段。 ローマから始まって、中世を経て現在まで、世界中に影響を与えたラテン語 でも、あんまり面白くなかった。 文法書なのか、評論なのか、 内容がどっち付かず 文章も学者が書くような、退屈な文章だし・・・ やっぱり『ガリア戦記』や『キケロ...

塩野七生『ローマ人の物語』の影響 第3段。 ローマから始まって、中世を経て現在まで、世界中に影響を与えたラテン語 でも、あんまり面白くなかった。 文法書なのか、評論なのか、 内容がどっち付かず 文章も学者が書くような、退屈な文章だし・・・ やっぱり『ガリア戦記』や『キケロ書簡集』の翻訳読む方が面白いかも。。

Posted byブクログ