白鳥異伝(下) の商品レビュー
空色勾玉に続く第二作…
空色勾玉に続く第二作目!長い話だけど、ハラハラドキドキで冒険好きにはたまりません!日本の古代世界が舞台なのにリアル!登場人物がみんなとっても魅力的でおもしろいです☆
文庫OFF
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話は展開が読めず(主に遠子が予測不能すぎて)、触れたことのない時代の話で面白かった。結局一気読み。が、この作者の描く主人公はほぼみな同じ人物だなと思う。遠子はほぼフィリエル、小倶那はほぼルーン。 遠子、殺せないと分かってから逃げてしまったのは流石に菅流に失礼すぎなのでは…あれだけ付き合ってくれた相手に。そして菅流、あまりにも人が良すぎる。器が大きすぎ。 最後に全てを受け入れることにした遠子の選択はよかったし、それで結果丸く収まったのは後味も悪くなかった。しかし、色々失われたものが多かったのに手放しでハッピーと言って良いのかは微妙なところ。本人たちが良いならいいのか。 大王がなぜ、遠子なら癒してくれると感じたのかだけがわからないまま。
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一気読み。 菅流の兄貴っぷりが凄い。 主人公サイドも悲恋なのに、主人公の元気の良さがあって、クスリとするシーンも。 それだけに、漁師村での振舞が別人のようで意外だったなぁ。。 そしてやはり、力を奪って都へ行った腹違いの兄のその後が気になる。。。 彼目線だとまた違った物語になるのだろう。 帝もだけれど。 『守り人』シリーズを思い出す。 とりあえず、主人公達は ずっと幸せに暮らしました、めでたし、めでたし、 で終わるのでハッピーエンドだし ティーンエイジャーの古文を敬遠しがちな子に まずは興味を持たせるために読ませてあげたい。 夜、何かあったかないかは読者に委ねてる感じだし 頑張れば小学生でも読めそう。
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ーーーそなたの胸にはすでに四つの勾玉がそろっている…それ以上になにを望むのだね 読み終わって、扉絵2を見て、グッときた。 菅流は本当にいい男だな…。と思ったけど遠子が天真爛漫であの約束をしていなかったらたぶん少し変わっていたのではないかとも思ってしまった。遠子と菅流、小倶那の...
ーーーそなたの胸にはすでに四つの勾玉がそろっている…それ以上になにを望むのだね 読み終わって、扉絵2を見て、グッときた。 菅流は本当にいい男だな…。と思ったけど遠子が天真爛漫であの約束をしていなかったらたぶん少し変わっていたのではないかとも思ってしまった。遠子と菅流、小倶那のトリオのバランスがとても好きだった。遠子が、勇敢だけど臆病で、多くを悩み、一つ一つを自分で決断していく所にハラハラしつつ、とても勇気付けられた。子供時代を引きずりながら大人になっていく二人組というキャラクターも大好きなので、最後まで楽しく読んだ。
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遠子の一途さと、小倶那のかっこ可愛さと、菅流のイケメンっぷりにキュンとする。昔読んだときには、逃げ出した遠子は身勝手だなぁと思ったりもしたが、改めて読むと気持ちがわからないではないとも思えた。 全編通して菅流が格好よい。遠子が最後の勾玉を探しに飛んで帰ってきた時、小倶那がずっと待...
遠子の一途さと、小倶那のかっこ可愛さと、菅流のイケメンっぷりにキュンとする。昔読んだときには、逃げ出した遠子は身勝手だなぁと思ったりもしたが、改めて読むと気持ちがわからないではないとも思えた。 全編通して菅流が格好よい。遠子が最後の勾玉を探しに飛んで帰ってきた時、小倶那がずっと待っていたシーンがベスト。
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嬰の勾玉の主・菅流に助けられ、各地で勾玉を守っていた〈橘〉の一族から次々に勾玉を譲り受けた遠子は、ついに嬰・生・暗・顕の四つの勾玉を連ねた、なにものにも死をもたらすという〈玉の御統〉の主となった。だが、剣を手にした小倶那と再会したとき、遠子の身に起こったこととは…?ヤマトタケル伝説を下敷きに織りあげられた壮大なファンタジー、いよいよ最高潮!(表紙裏より) 勾玉を集めるために豊葦原の各地に点在する橘の民を訪ねるところから、物語の進みがグッとスピードアップしていきました。何と言っても、この物語の引き立て役は菅流でしょう!軟派でフラフラしているかと思いきや、ピンチには確実に現れ、助けてくれます。主人公の遠子や小倶那が己の運命に揺れる中、的確なアドバイス(?)もしてくれます。 生きる上で「何が一番大切だと考えるか」をしっかり持つことって大事。それを忘れると、すぐに周りに流されて自分自身の拠り所を失ってしまうから。そんなことを考えつつ読みました。 後半は怒濤の勢いで読んでしまいました。次編『薄紅天女』へ続く伏線を残しつつの終わり方だったので、続きがとても楽しみです。
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ヤマトタケル伝説をベースにした古代ファンタジー小説。 前作「空色勾玉」の設定を受け、神話の残る古代を舞台に神力を持つ剣とそれを鎮める勾玉をめぐるお話。 後半の舞台が古代日本の各地を駆け巡るロードストーリー仕立てにもなっており、ゲーム感覚、ムービー感覚で面白い。 行方不明の勾玉があるので、次作に続く伏線もあるものの、これだけでも楽しめると思います。
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ヤマトタケル伝説を下敷きにした長編小説の下巻。 ジャンルとしてはYAなんだろうけど、母の愛とか、ちょっと すごすぎないだろうか・・・。 長かったけど、読み終わってしまうのが残念な物語。 主人公以外の登場人物もみな魅力的で、細かなところまで人物像が 作りこまれているので、 その後...
ヤマトタケル伝説を下敷きにした長編小説の下巻。 ジャンルとしてはYAなんだろうけど、母の愛とか、ちょっと すごすぎないだろうか・・・。 長かったけど、読み終わってしまうのが残念な物語。 主人公以外の登場人物もみな魅力的で、細かなところまで人物像が 作りこまれているので、 その後が気になって仕方ないです。(笑)
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これは結構面白かったです。 難があるとすれば、若干「ハーレクインっぽさ」が鼻につくあたりでしょうか(笑) せっかく日本の古典、それも記紀で描かれる世界を舞台にしているわりには記紀を読んで感じる素朴さ・荒々しさとか万葉集を読んで感じる大らかさはなりを潜め、現代っぽい「綺麗さ」が...
これは結構面白かったです。 難があるとすれば、若干「ハーレクインっぽさ」が鼻につくあたりでしょうか(笑) せっかく日本の古典、それも記紀で描かれる世界を舞台にしているわりには記紀を読んで感じる素朴さ・荒々しさとか万葉集を読んで感じる大らかさはなりを潜め、現代っぽい「綺麗さ」が大手をふるっているように感じられ、ちょっと嘘っぽい(苦笑) でも日本神話とはあんまり接点を持たずに育っているだろう(よくは知らないけれど)現代の中高生あたりにこの物語を読むことによって日本神話に興味を持ってもらうきっかけにはいい本なんじゃないかなぁ・・・・と。 作品のプロット自体にはさほど独創的なものを感じないのですが、「大蛇の剣」や「勾玉」と言った小道具類の扱い方が見事だなぁと感じます。 個人的には歴史の教科書なんかで「勾玉」の写真を初めてみたとき、「これのどこがよかったんだろうか??」と感じていた KiKi ですが(とは言いつつも、大人になってからはあの太極図の片割れみたいな形に魅せられていたりする)、こういう形で出てくると「ああ、そういうこともあったかもしれない・・・・・」と妙な納得感みたいなものが得られます(笑) (全文はブログにて)
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2011年8月29日読了 下巻に来て、遠子が小倶那に対して抱く矛盾があらわにされて(本人認めてないけど)周りが強く心配しているのが印象的。けれど、大王と直接対面してからの彼女はまたどこか違っているようにも思える。散々指摘されて否定し続けた気持ちの矛盾を、彼女自身きちんと理解していたのかもしれないな。 御統を手に入れてからの遠子の行動は早い。 菅流すら遠子に圧倒されてる。菅流は遠子にとって兄みたいな存在なんだろうな。頼りになって、でも頼りにならないように見えるところが。そのせいで小倶那と共にいることになった時や、そこに遠子が加わった時など不思議に思われるわけだ。 しかし、"女"になってしまってからの遠子はまるで別人だった。確かに絶望して、以前の自分を捨てようとしたせいもあるえけれど。なんか違うんだよね。芯の強さは一緒でも柔らかさが違うというか。 小倶那も何も知らないような顔して、実は色々知識を詰め込んでいるのかと思うと面白かった。ちょっとルーンに似てるかもしれない(笑) 終わりはあっさりしているものの、誰もが傷つかない終わりだったように思う。もうちょっと宿禰の話が欲しかったなと思ったけど。 小倶那が狭也たちの子孫であるならば、薄紅天女は小倶那と遠子の子孫が主役のような気がする。 勾玉3部作とも、次作でお別れだ!
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