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あの人と和解する の商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2019/08/16

再読中。バイブルにしようと思います。 和解に関する仕事をしていますが、どうしても妥協点 落とし所という認識です。 もう少し丁寧に聞いて伝えれば、満足度も上がるのでしょうか? 私は和解を仲介する立場じゃないけど。 むしろ身近な世界でこれまでとは違う結果が導き出せるのではないか...

再読中。バイブルにしようと思います。 和解に関する仕事をしていますが、どうしても妥協点 落とし所という認識です。 もう少し丁寧に聞いて伝えれば、満足度も上がるのでしょうか? 私は和解を仲介する立場じゃないけど。 むしろ身近な世界でこれまでとは違う結果が導き出せるのではないかと思います。 この学問どこに行けば習えるんだろう?

Posted byブクログ

2018/06/12

トラセンド法という手法を用いて「和解」する手順を心理学者が解説した一冊。 夫婦間や会社の同僚との衝突をどのように解消して行くのか、実例を挙げて説明してある。これら個人間の問題の解決と和解へのプロセスはわかりやすい。 特に親しい同士であれば、表面に現れている問題ではなく、その根...

トラセンド法という手法を用いて「和解」する手順を心理学者が解説した一冊。 夫婦間や会社の同僚との衝突をどのように解消して行くのか、実例を挙げて説明してある。これら個人間の問題の解決と和解へのプロセスはわかりやすい。 特に親しい同士であれば、表面に現れている問題ではなく、その根底にあるわだかまりを解消する必要があるという主張は正しいように思えた。 個人の問題だけではなく、国際間についての問題にも触れているが、個人間においては「みんなと仲良く」という価値観を「批判」しながら、国と国との問題は「市民レベルで話し合えばお互い分かり合える」的に読める結論付けは、いわゆるお花畑な雰囲気を感じなくもないし、「日本人には努力が必要」という安直な結びも「本当に必要なものは努力なのか?」と考えると違和感がある。 ネイションや民族間の問題は個人間の問題と違い、自分は「他者の争いに巻き込まれてその争いを引き継ぐ」ことにあると考えていて、個人間の問題解決にはトラセンド法というのは最適なのかもしれないが、ネイションの問題が解決できるというのはちょっと大げさすぎると感じる。

Posted byブクログ

2014/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

◆和解というとき、一般には妥協によって解決されることが多いでしょう。しかしそれは「落としどころ」というように、双方に禍根が残るところも少なくありません。そこで著者は、妥協を超えた和解の方法としてトランセンド法(超越法)を提案しています。 【例】毎週日曜日に、妻はリビングで料理教室を開催したいが、夫はリビングでゴロゴロしたい(p. 48周辺から勝手にまとめてみる) 勝利:妻 100 : 夫 0…………夫がリビングを立ち去る   → 夫「休みの日までおれの居場所はないのか」 妥協:妻 50 : 夫 50…………妻の料理教室は隔週にする   → 妻, 夫「やっぱり毎週好きなようにすごしたい」 撤退:妻 0 : 夫 0…………妻と夫の双方があきらめる   → 相手への不満や徒労感が残る 超越:妻 100 : 夫 100…………妻の料理教室に参加してみる   → おたがいの苦労や欲求を理解し、心から納得する。新たな関係の構築 (この数値は、両者の要求の実現度を便宜的に数値として勝手に表現してみただけです) ◆ただし、超越法で焦点をあてられているのは、双方の利害を満たすことではなくて、「自分や相手との対話」によって問題を深め、相手への共感を得ることによって解決を図るということです。それまでたまらなく不快だった相手が、自分自身や相手の内面を知ることで見え方が変化し、そこから本当の問題がみえてくる。その対話は苦痛で大変なことだけれど、それを避けて妥協や我慢をするのは解決になっていない(だからといって、超越法が唯一の解決策だとは言っていない)。 ◆日本などでは、共同体のなかで三日三晩とことん話し合うことによってこの超越法を実践するような習慣(寄合)もあったのだけれど、きわめて非効率的なこの解決方法は、明快かつ効率的で表面的な解決方法によって淘汰されてゆきました(例えば、懲罰によるいじめの解決。いじめ”すなわち”悪とする二元的な考え方)。それは、対話と共感の喪失も意味していました。こうした現状に大して著者は、この超越法による解決を、組織や国家といったより広い範囲に適用する可能性をみています。 ◆対話と共感、そして和解、個人にとっても組織にとっても言うは易し行うは難しの一冊ですが、その考え方と実際例だけでも大いに刺激になる一冊でした。

Posted byブクログ

2013/03/28

隣人とのトラブル、同じ職場の人との衝突。 それが一段落した時に、 この本で読んだエピソードを思い出し、はっとしました。 対人関係の苦手な人は、 「どちらが正しいか」で解決しようとしがちです。 でも、そうじゃない方法もあるんですよね。 人とぶつかった時に、また読み返したいです。...

隣人とのトラブル、同じ職場の人との衝突。 それが一段落した時に、 この本で読んだエピソードを思い出し、はっとしました。 対人関係の苦手な人は、 「どちらが正しいか」で解決しようとしがちです。 でも、そうじゃない方法もあるんですよね。 人とぶつかった時に、また読み返したいです。 次は上手に付き合っていけるように。

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2012/03/12

タイトル通りの本ではない。いい意味で裏切られた。 国家、民族、友人、家族の間のコンフリクト(紛争、争い)はあらゆるところに見られる。そこで、「和解」をどう図っていくか。こじれにこじれているからこそ、不信や断絶は深く、和解は不可能に思える。 しかし、カウンセリング心理学が培...

タイトル通りの本ではない。いい意味で裏切られた。 国家、民族、友人、家族の間のコンフリクト(紛争、争い)はあらゆるところに見られる。そこで、「和解」をどう図っていくか。こじれにこじれているからこそ、不信や断絶は深く、和解は不可能に思える。 しかし、カウンセリング心理学が培ってきた、傾聴や「私~」アプローチ、意味への応答、コンサルテーションの技術は「和解」にも、応用できることを本書は示している。事例を通して、そのことをまざまざと感じさせてくれる。 ガルトゥングの平和学では、構造的暴力などの概念は学んでいたが、紛争解決のためのトランセンド法(超越法)は知らなかった。無知を恥じたい気持ちだが、本書を端緒に、さらなる学びを深めたい。妥協や対立ではなく、解決に向けて、第3の選択肢へと超越していくのは、やりがいのある活動だと思えたから。

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2011/02/26

妥協ではない和解の方法。理論的な交渉ではない方法が分かりやすく書かれていて読みやすかった。特に同情と共感の違いについて、色々な考え方があると思うが、私にはしっくりきた説明だった。共感とは相手の固有性を尊重する事。なるほど。

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2010/12/19

その対立から、「謝罪」や「妥協」ではない、「超越」による和解をめざす、トラセンド法について、実例などを交えて解説する。 これを読んでいると、対立は理解に到るための必要な通過点のような気がする。 しかし現実は、私も含めて、あまりにも対立を避けようとしすぎてかえってそれぞれの中にスト...

その対立から、「謝罪」や「妥協」ではない、「超越」による和解をめざす、トラセンド法について、実例などを交えて解説する。 これを読んでいると、対立は理解に到るための必要な通過点のような気がする。 しかし現実は、私も含めて、あまりにも対立を避けようとしすぎてかえってそれぞれの中にストレスが溜まっている状態のような気がする。 この社会の雰囲気では、確かに国際間の対立などうまく解決できないわなぁ・・・。

Posted byブクログ

2014/10/26

[ 内容 ] 誰かと争いや衝突を起こしたとき、あなたはいつもどんな形で仲直りしているだろうか。一方的な謝罪? 妥協? それとも「もう、付き合わない」というあきらめ? 世界的な平和学者ガルトゥング氏が提唱する和解のための理論(トランセンド法)-この理論を応用すれば、考え方の枠組みや...

[ 内容 ] 誰かと争いや衝突を起こしたとき、あなたはいつもどんな形で仲直りしているだろうか。一方的な謝罪? 妥協? それとも「もう、付き合わない」というあきらめ? 世界的な平和学者ガルトゥング氏が提唱する和解のための理論(トランセンド法)-この理論を応用すれば、考え方の枠組みや気持ちの方向をほんの少し変えるだけで、身近な人間関係の葛藤を解消できると著者はいう。 対立する両者に不満を残さず、新たな解決地点を見いだすこの方法は、まさに“目からウロコ”の和解へのアプローチといえるだろう。 夫と妻、上司と部下、親と子…今、対立に疲れているあなたにお勧めの一冊。 [ 目次 ] 第1章 日本人は和解が下手なのか(和解を避ける現代人 自分と向き合うことからの“逃避” ほか) 第2章 関係を再生するトランセンド法(こころの対話 夫婦の日曜日 ほか) 第3章 どうすれば和解できるか(上司と部下のコンフリクト 母親と娘のコンフリクト ほか) 第4章 現代人に求められる和解(「虫が好かない」 根底にあるのは自分とのコンフリクト ほか) 第5章 「共感力」を育てる(話し方がわからない “共感”って何? ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/12/02

誰かと争いや衝突を起こしたとき、あなたはいつもどんな形で仲直りしているだろうか。一方的な謝罪?妥協?それとも「もう、付き合わない」というあきらめ?世界的な平和学者ガルトゥング氏が提唱する和解のための理論(トランセンド法)―この理論を応用すれば、考え方の枠組みや気持ちの方向をほんの...

誰かと争いや衝突を起こしたとき、あなたはいつもどんな形で仲直りしているだろうか。一方的な謝罪?妥協?それとも「もう、付き合わない」というあきらめ?世界的な平和学者ガルトゥング氏が提唱する和解のための理論(トランセンド法)―この理論を応用すれば、考え方の枠組みや気持ちの方向をほんの少し変えるだけで、身近な人間関係の葛藤を解消できると著者はいう。対立する両者に不満を残さず、新たな解決地点を見いだすこの方法は、まさに“目からウロコ” の和解へのアプローチといえるだろう。 夫と妻、上司と部下、親と子…どうすれば反目しあう相手と仲直りすることができるのか。誰もがこころに葛藤をもつ今、新たな和解をめざす提案の書。そういう方法もあったか、と思わず納得。今、対立に疲れているあなたにお勧めの一冊。 人とうまく生活していくために、読んで非常にためになった。

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2009/10/04

「和解するとは、互いの違いを理解することである」という言葉が印象的。 筆者は、裁判の調停などを通して多くの対立しあう人々を見てきたという人物。 実際に調停委員をしている私の母が、一緒に仕事をしている方からすすめられた本。 ある事例に対し、互いにゴールが違う相手同士の対...

「和解するとは、互いの違いを理解することである」という言葉が印象的。 筆者は、裁判の調停などを通して多くの対立しあう人々を見てきたという人物。 実際に調停委員をしている私の母が、一緒に仕事をしている方からすすめられた本。 ある事例に対し、互いにゴールが違う相手同士の対立を軸に例えての説明がわかりやすかった。 目標とする到達点が対立するもの同士が、それぞれ妥協することなく、そしてゴールを超越した所に解決を見出す方法。 互いの目標を超越し、近づくためには、多少の妥協も必要と感じるので、若干理想論のようにも思える。 だが、今後の人生において、人間関係を円滑に進めるためにも知っておくといいことが沢山書いてあった。

Posted byブクログ