きみの友だち の商品レビュー
はじめは「いい本に出会ったな」と思っていたのですが、 どうも語り手の芝居がかった話し方が鼻について仕方がありませんでした。 私はこういった演出が苦手のようです。 とても重松さんらしい作品だと思います。 そして最終話はきれいにまとめ過ぎです^^;
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久しぶりに傑作を読んだ気がする。 小中学校時代の「友だち」に関連した重松清の連作短編小説。 「恵美」という女の子とその友だちのエピソード。 それぞれの話が微妙に関連し合っていて、最後には1つにまとまっていきます。 うまく説明できないけど、とにかく心に響く作品。 電車で読んだ...
久しぶりに傑作を読んだ気がする。 小中学校時代の「友だち」に関連した重松清の連作短編小説。 「恵美」という女の子とその友だちのエピソード。 それぞれの話が微妙に関連し合っていて、最後には1つにまとまっていきます。 うまく説明できないけど、とにかく心に響く作品。 電車で読んだので何とかこらえたものの、 本当に泣きそうになった。。。 「友だち」ってなんだろう・・・。 この年になって、そんなことを真剣に考えさせられました。 10代の子ども達の微妙な友人関係。 子どもだっていろんな事に悩んでいる。 いや、子どもだからいろんな悩みがあるんだろう。 そんな複雑な心情を見事に描き出している。 重松清のよさが十二分にでている作品なんじゃないかな。
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'友達'の在り方を考えさせられる。 オムニバス形式で、其々の話で主人公が変わるので飽きずに読みやすい。
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2012年 初っぱなに読んだのが この本だった きみのともだち 重松清 この本の中には あたしが リアルで出会っても 大好きになれると思われるひとも 出ては来たけど どちらかというと プライベートでは 多分ともだちにはならないし 社会で関わらざるをえないことが あったと...
2012年 初っぱなに読んだのが この本だった きみのともだち 重松清 この本の中には あたしが リアルで出会っても 大好きになれると思われるひとも 出ては来たけど どちらかというと プライベートでは 多分ともだちにはならないし 社会で関わらざるをえないことが あったとしても 苦しくなって近付けないであろうひとも 沢山 出てきた でも なんかさ それぞれに あるのよね そのひとの視点から あるのよね いろいろ 後輩に 威張り散らさなきゃ 保てない 先輩 クラスの中で 上手に立ち回って 嫌われないように振る舞う 立場の強いひとを ひたすら 持ち上げるクラスメイト あたしなら 嫌悪して 関わらないことを 早々に 決めてしまいそうな誰か というか実際 そう決めてきた 誰か 多分今でも そうしている誰か それでも 彼らには彼ら それぞれの やり方があって 気持ちがあって 『そうなってしまう』があって 良心がある 優しさもある いろんなひとがいて それぞれに やり方があって 気持ちがあって 『そうなってしまう』があって 良心がある 優しさもある あたしは 恵美ちゃんと由香ちゃんの かかわり合いには 憧れるけれど 他の ひとたちの やり方も 気持ちも 『そうなってしまう』も 良心も 優しさも 決して 間違いではないんだと思う あたしの中にも あたしのやり方も 気持ちも あたしなりの良心も あたしの『そうなってしまう』も 考え方も あって あたしには 大抵 自分のそれらは見えてても 他者にも それがあることは よく わからなくなってしまう 多分 他者のことについては あたしは 疎いところがあると思うから 尚更だと思う ひとりのひとの 行動や言葉など ひとつひとつの 表出されてしまうもの には いろんなひとがいて それぞれに やり方があって 気持ちがあって 『そうなってしまう』があって 良心が 優しさが 埋まってる あたしが それを感じられないとしても そうなのかもしれなくて 実は 表出されていないのではなく 表出は されていても 相手の アウトプットから あたしの 認識までの間の いくつもの フィルターによって ただ 消去されてるだけかもしれなくて そんなことを 感じる作品でした この感覚を 現実の誰かと関わるときに 覚えていられたら と 思いました
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【この本を提供してくれた人】 Ryo Shimizu http://www.facebook.com/r.shimmm 【この本を読んでくれる人へ】 この本は重松清さんの小説です。ある雑誌でこんな記事を読みました。「東野圭吾など今流行りの作家を好きだという人はたくさんいる。そん...
【この本を提供してくれた人】 Ryo Shimizu http://www.facebook.com/r.shimmm 【この本を読んでくれる人へ】 この本は重松清さんの小説です。ある雑誌でこんな記事を読みました。「東野圭吾など今流行りの作家を好きだという人はたくさんいる。そんな中、重松清が好きだという人を見つけるとほっとする。この人は優しい心の持ち主なんだと知ってほっとするのだ。」 中学生のときの先生にすすめられて読み、それからずっとずっと大好きな物語です。この本を読むたびに、友だちへの「ありがとう」で胸がいっぱいになります。ぜひ読んでほしい1冊です
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何度も何度も涙が自然にあふれてきました。 どの話も良かったので、最後の章は少し残念な感じでした。 私の好きな終わり方ではなかったからです。 いつも思いますが、小説って終わり方がすごく難しいですね。 最後の締めくくり方で、それまでの全てが決まってしまうくらいに大切ですね。
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ぼろぼろ泣きました。 周りから寂しくないの?って聞かれるより自分たちが寂しい方がよっぽど悲しいね。 いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい。って恵美ちゃんの言葉が刺さったなあ。
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恵美ちゃんと由香ちゃん、ブンとモトの関係がすごくいいなあと思う反面、いろんな友達との関係とか思いとかでせつなくなったり。自分のことを読んでるようで、小さいときのこと思い出して痛くなったり。物語がすすんでくと主人公たちの成長を少し感じられるのもいい。いつ読んでも素直な気持ちになれる...
恵美ちゃんと由香ちゃん、ブンとモトの関係がすごくいいなあと思う反面、いろんな友達との関係とか思いとかでせつなくなったり。自分のことを読んでるようで、小さいときのこと思い出して痛くなったり。物語がすすんでくと主人公たちの成長を少し感じられるのもいい。いつ読んでも素直な気持ちになれる本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
たくさんの“きみ”の物語。 そして、自分自身の物語でもある。 つまりはたぶん、わたし自身が恵美ちゃんであり、由香ちゃんであり、ブンちゃんであり、モトくんでもあって、堀田ちゃんでもあるのだと思う。 友達ってなに? 親友ってなに? どこからどこまでが友達? … きっと答えなんてない。 わたしの周りにいる人たちは、「友達」だとか「親友」なんて言葉じゃあ、おさまりきらないと思う。 あの子はあの子で、あの人はあの人で、一人ひとり違ってて、ひとくくりに同じ言葉にまとめられるものじゃない。 きみの友だち。 一見単純なようで、実はとても深い。 最後の最後で、本当の意味がわかります。
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