1,800円以上の注文で送料無料

エコノミカル・パレス の商品レビュー

3.1

75件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2022/05/10

書く仕事に重きを置いて、バイトで生活費を稼ぐ…女強しの作品が多い中、違った強さの主人公であった… タマシイの感じどころは人それぞれ

Posted byブクログ

2018/07/25

登場人物誰一人魅力的でもなく、特に主人公意味わからなすぎて共感もできなかった 多分この人の作品が合わないのかもしれません

Posted byブクログ

2018/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 フリーター文学、と呼ばれているらしい。とにかく細かい金勘定が妙にリアルなんやけど、考えるべきことは他にあるやろ、と心の中でツッコミが止まらない。  34歳と35歳のフリーター同士の同棲生活。男の方のヤスオは典型的ダメ人間で、基本的には働かない、やっと就いた仕事も数日で辞めてしまうという有様。生活費を折半しようという取り決めもなし崩し的に破られている。タイで知り合った同じような人種を勝手に家に居候させたり、失業手当の受け取りを意味のわからない理由で放棄したり。とにかくあかん奴なのである。  主人公の女は働いているものの、なぜかこんなヤスオをあるがまま受け入れているようだ。消費者金融で金を借りたり、たかってくる母親を正そうとしなかったり、生きることに対する真剣さが皆目見当たらない。いや、やっと真剣になったと思えば、年下の男の子に救いを見出そうとしたり…。ヤスオの態度はどうかと思うがまだ“あるある”で、この女の態度はありえない“怖さ”があった。  日本にも貧困にあえぐ人たちがたくさんいる。一応大学までの教育を受け、平凡ながらも就職した自分の周りにはあまり見当たらないが、見当たらないからと言ってなきものとして考えていなかったか。この小説にはフリーターの苦渋を伝えようという意図はないが、やっぱりうんと考えさせられるものはある。  彼らに足りないのは、お金でもなく、仕事でもなく、情報や教育や思考なのかななんて思った。

Posted byブクログ

2017/10/30

ちょうど私たちが若い頃に、柴田翔や庄司薫がもてはやされたように、今の30半ばの人には角田さんがもてはやされるのだろうか。 感想を書こうとして何を書けばいいのだろうと途惑ってしまう。この本に関する書評をネットで検索しても、30代のフリーターの生活を淡々と綴ったこの作品についての...

ちょうど私たちが若い頃に、柴田翔や庄司薫がもてはやされたように、今の30半ばの人には角田さんがもてはやされるのだろうか。 感想を書こうとして何を書けばいいのだろうと途惑ってしまう。この本に関する書評をネットで検索しても、30代のフリーターの生活を淡々と綴ったこの作品についての、これという書評は発見できない。 強いて言うなら挫折の物語なのか。社会人になって10数年、特に目標もなく豊かな社会に埋もれ、その日その日を生きていく男女。しかし、その先には何かが待ち受けていることもなく、次第に若さだけが失われていく。。。。 世相を映したこのような作品に、書評など不要なのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/10/06

この物語を初めて読んだのは確か高校生の頃だった。その頃は読み終わった時に、「えっ、もう終わり?何が面白かったんだろうこの本??」となんだか腑に落ちない気分になったのを覚えている。けれど、成人し、社会人になり、働いてお金を稼ぐ生活をおくるようになって数年ぶりにもう一度最初から読んで...

この物語を初めて読んだのは確か高校生の頃だった。その頃は読み終わった時に、「えっ、もう終わり?何が面白かったんだろうこの本??」となんだか腑に落ちない気分になったのを覚えている。けれど、成人し、社会人になり、働いてお金を稼ぐ生活をおくるようになって数年ぶりにもう一度最初から読んでみると、その感想はまったく変わっていた。 大人の女性に是非読んでもらいたい一冊

Posted byブクログ

2017/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんでこんなに切実なんだろう?角田さんの文章は、自分にとっては、あまりにリアルすぎて、切実過ぎて、もう読んでいてこう、辛い。面白い。辛い。読みたい。辛い。好きだ。こう、本当に、ビックリするほどに、ビックリするほどに、「わかる!」という錯覚を、抱かせてくれるのですよね。この切実さは、凄い。 本当にこう、ヒリヒリすんですよ。「他人事じゃねえ!」って感じ。読んでて辛いが、でも読まずにはいられねえなあ、って感じ。素晴らしい。うん、素晴らしい。これ、好きな人はトコトン好きだろうし、ピンとこない人は、とことんスルーする作家さんではなかろうか?どうなんだろうか?謎ですね。でもまあ、これはまごうことなき真実ですが、僕は角田さんの小説が、超絶に好きです。これは真実だ。 主人公の「私」は、ちょいと気になる年下の男の子「立花光輝」に、本当に真心から?いやまあカッコつけとか感謝からの恋愛発展?みたいなんは絶対期待しただろうけども、とりあえず、大学行くための(だっけ?)お金を援助してあげようとして、バッチバチにキレられて、全ての人格を否定されちゃうくらいに罵られるんですが、が。 あれだ。同じ角田さんの著書「紙の月」では、あっちの本では、主人公の女の人、年下の男の子に、お金援助したやん。成功した、ようになったやん。一旦は。何故にこの話では、こんなに駄目だったんだろう。年上女が年下男にお金を援助するのは、あっちは成功してこっちは失敗した。なんでやねん。まあ、それが、人間の個性、っちゅうヤツでしょうかね?まあ、作品の違い、といいますか。 でも「紙の月」はアレはアレでオッケーで良かったですし、こっちの話でも、主人公の「私」は、「立花光輝」と出会ったのは、絶対にええことだと思うんですよね。タチバナコウキ、間違いなく、良いヤツだと思いますし。いやあ、人生って出会いだなあ。 とにかく、よーわからん感想になりましたが、この小説は間違いなく面白かった。自分にとっては。本当に「リアル」でした。マジで。

Posted byブクログ

2017/01/29

角田さんは基本題材が面白くて、暗くて重いネタなのに軽快に書いていて、さらさら読むことができる。 今回も同じで重いテーマをあたかもなんでもないかのように書いていた。だからこそ余計辛く感じた。

Posted byブクログ

2016/10/16

これといった特徴がないのに何だか不思議と引き込まれた。平凡な日常の先に何があるのだろうと思ったら話が終わってしまったのに不満はなく暖かな余韻に包まれた。

Posted byブクログ

2015/11/10

角田さんのこの頃の作品をフリーター文学と言うらしいのですが、雑文を書き、レストランでアルバイトをして暮らしている主人公にしろ、タマシイのない仕事はしたくないと言って失業中のヤスオにしろ、フリーターという割にはお金に縛られて自由にも思えずという、行き詰った生活で将来の展望も見えない...

角田さんのこの頃の作品をフリーター文学と言うらしいのですが、雑文を書き、レストランでアルバイトをして暮らしている主人公にしろ、タマシイのない仕事はしたくないと言って失業中のヤスオにしろ、フリーターという割にはお金に縛られて自由にも思えずという、行き詰った生活で将来の展望も見えない。若いともいえないフリーターの生活が、よく描かれているなとは思ったが、読んでいて気が滅入った。

Posted byブクログ

2015/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユリイカの角田光代特集で何度も取り挙げられていた本。 フリーター文学と言うらしい。 この主人公ほどではないけどお金の不安を感じているときに読んでしまい、なかなかきつかった。 ひりひり痛くて苦しいのに、もっともっと読みたいと欲してしまうような中毒性のある角田作品。 ラストは物足りないような、でもしびれるような。 はしもっちゃんはどこへ行くんだろう。

Posted byブクログ