再び女たちよ! の商品レビュー
著者が離婚~再婚した…
著者が離婚~再婚した時期に書かれたものだけに、恋愛についての話が多いように思います。猫についてのエピソードがとにかく楽しい。
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別々に暮らしている女性と、遠隔だけどお互いがどの方角を向いて寝れば向かい合って眠れるかと電話でやり取りをしたエピソードが素敵だった。 今の時代なら簡単に寝落ちビデオ通話もできるけど、昔は当然そんなことはできない。 電話を切った後、相手はこっちを向いて眠っていると想像しながら眠り...
別々に暮らしている女性と、遠隔だけどお互いがどの方角を向いて寝れば向かい合って眠れるかと電話でやり取りをしたエピソードが素敵だった。 今の時代なら簡単に寝落ちビデオ通話もできるけど、昔は当然そんなことはできない。 電話を切った後、相手はこっちを向いて眠っていると想像しながら眠りにつく…なんだかあったかい。
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固さと軽さ。 人の生き方、人の考え方。 物静かな人でも、うちに考えていることはその人が出る。 多才な人なんだろう。 映画も見てみたい。
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服装や食事、生活に密接する慣わしやこだわりは、人それぞれである。したがってこれが正解なんてひとつの選択肢ではなく多様に存在する。その多様性が現代のジェンダー意識や生活形式にも通じているのではないか。筆者伊丹十三にその先見は無かったにしろ、宗教右派が掲げるような伝統的家族観にはせせ...
服装や食事、生活に密接する慣わしやこだわりは、人それぞれである。したがってこれが正解なんてひとつの選択肢ではなく多様に存在する。その多様性が現代のジェンダー意識や生活形式にも通じているのではないか。筆者伊丹十三にその先見は無かったにしろ、宗教右派が掲げるような伝統的家族観にはせせら笑うだろう。彼の謙虚と自虐が、確固たる信念を柔軟にみせてしまうのも一興である。
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「女たちよ!」より読みやすかったです。 伊丹節炸裂。この時代の雰囲気が伝わってきます。 浮気論のところの「たとえば、自分自身と粗雑にしかつきあってない人というのは、必ず他人とも粗雑につきあってると思うわけ。あるいはまた、浮気相手とは粗雑なつきあい、女房とのは特別製の全然違う深いつ...
「女たちよ!」より読みやすかったです。 伊丹節炸裂。この時代の雰囲気が伝わってきます。 浮気論のところの「たとえば、自分自身と粗雑にしかつきあってない人というのは、必ず他人とも粗雑につきあってると思うわけ。あるいはまた、浮気相手とは粗雑なつきあい、女房とのは特別製の全然違う深いつきあい、なんてそんなことできるわけないんだよ。浮気してる罪悪感を、でも、女房を愛してるからというので、帳消しにしようとしてるのかもしれんし、愛してるんだという建前にさえしておけば、女房を傷つけてる自分を自分でゆるす口実にもなる。こんなのは愛でもなんでもないわけで、要するに、私が言いたいのは、自分とどこまで深くつきあうか、自分自身のペテンにかからないということで、つまり自分自身と深くつきあうことだけが、他人を愛する道へつながるんじゃないかということね」 というところになるほどーと思いました。説得力がありますね。何をもって浮気とするかは人それぞれだし、簡単に愛してるなんて言っても愛するの定義もよくわからないけど、自分自身との付き合いかたが他人との付き合いかたに出るのはわかるような気がしました。
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確かに、処女作の「女たちよ!」の時とは全然違う。30代中盤になってしまった伊丹十三。 実は、身体があまり強くなくなってしまったのか。 繊細なところがかなりあって、自分と近いものを感じる。 これはこれで味わい深かった。 お正月は、伊丹映画を観てみたい。
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前に読んだ作品より、辛辣さが和らいだ感じ。どこに本気を出して、どこで肩の力を抜くか、ということを思う。
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約40年前の出版。軽妙なエッセイでも、深淵とでも言うべき教養が横溢、もう敵わないなと思う。知識も経験も掛けているコストも違う。こういう超一級品に触れると、今のエッセイの9割方は「自分はこう思う、そして自分は正しい」だけの浅薄なものばかりだと思えてくる。
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隠れたエッセイの鬼才、故伊丹十三監督が俳優時代(ベトナム戦争のさなか)に書いたエッセイ。前作では旅行と料理と自分の主張という感じだったけれども、本作では普通の生活が中心。うち1/3程が猫の話。 普通のエッセイは、本当に普通でありまして、日常の変なことを自分の考えと交わらせる、「心...
隠れたエッセイの鬼才、故伊丹十三監督が俳優時代(ベトナム戦争のさなか)に書いたエッセイ。前作では旅行と料理と自分の主張という感じだったけれども、本作では普通の生活が中心。うち1/3程が猫の話。 普通のエッセイは、本当に普通でありまして、日常の変なことを自分の考えと交わらせる、「心象の交わるところにある文」とは随筆であるが、その随筆にちょっとした、それもピリッと刺激的なオチが待っている。また、本エッセイではいろいろと文章の実験が含まれていて、ひとつはべらんめえ調の落語のような語り(故小沢昭一風?)、もう一つはインタビューを模した架空の他人の体験談。 構成も含めて、さほど新しいものはなく(しかしベトナム戦争なので、1970年頃だ)、前作に比べてやや物足りないのも事実。美麗極まりないデッサン画ももうちょっと見たかったな。 とはいえ、途中で「辞書を引くマニアだ」と公言しているとおり、語彙力がとてつもない。挙句に英語やらフランス語まで引用するのだから、最近の作家のぬるいエッセイとは出来が違います。やや荒削りではあるけれども、その文章や言葉の選び方を読むだけでも一見の価値がある。
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伊丹さんのエッセイ大好き。すっかりファン☆ これはねえ、「女たちよ!」みたいに食ネタはなしです。 伊丹さんは猫がお好きなのね。そして女は猫みたいであってほしいんですと。 「捨てる!」で一円玉を捨てる話とか面白かったなあ。ヒッピーもお札を焼いたりしていたと聞いたことがあるよ。 ...
伊丹さんのエッセイ大好き。すっかりファン☆ これはねえ、「女たちよ!」みたいに食ネタはなしです。 伊丹さんは猫がお好きなのね。そして女は猫みたいであってほしいんですと。 「捨てる!」で一円玉を捨てる話とか面白かったなあ。ヒッピーもお札を焼いたりしていたと聞いたことがあるよ。 「労働がどうして神聖なの?国会議員だって高利貸しだってみんな労働してるよ。あれも神聖なわけ? 労働なんてのはさ、時にはつらいし、時には退屈だし、時には食うためやむをえずだし、時には穢いし、時には楽しいし、まあそんなもんであってさ、神聖とはまるで関係ないじゃないの」 あーほんとその通りだ。 「辞書」では辞書好きであられるとわかった。 ご存命なら三浦しおんさんの「舟を編む」を読んで感動されるのではないかしらと思った。
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