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すきまのおともだちたち の商品レビュー

3.9

51件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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2011/11/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新聞記者をやっている私があるとき突然異世界に迷い込んでしまうおはなし。 9歳の女の子とお皿とが住むおうちや、単線しか走らずどこの世界にも行けない街など不思議だが行ってみたいほんわかした感じもする。 あるとき突然迷い込む異世界もまた抜け出すときも突然で現実世界に戻るが月日は異世界に行く前と全く同じ。 江國さんらしい文体とその世界に引きずり込まれる感じがたまらず半日で読んでしまった!

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2011/10/22

不思議ででもふんわりした世界。 旅先で自宅でふとした瞬間に落ちてしまうすきまの世界。 小雨の降る日の昼下がりに読みたい本。

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2011/09/19

ぱんぱん。凛としたおんなのこが、シーツを干している。 でも、ここはさっきまでいた場所とはちがう。 私は、まよいこんでしまった。 かわいらしい。 私も会えたらいいのに。強さを分けてもらえたらいいのに。

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2011/03/21

私がはじめて彼女に会ったのは、もう随分前のことです。そのとき彼女は小さな女の子でした。小さな、とはいっても赤ん坊というわけではなく、十歳か、九歳にはなっていたでしょうか。すくなくとも私には、そのくらいに見えました。

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2011/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

創作物語は、少し苦手だけれど、 イラストが素晴らしくて、 愛しくて、ちょっと、ひねくれていて? 大好き。 自分の部屋の本棚には、表紙を見せて飾っています。

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2011/01/11

私と小さな女の子とお皿の物語。小さな女の子は小さな女の子のまま、お皿はずっとお皿のまま。「私」はすきまに落ちるように唐突に、彼女たちの世界へいき、唐突に帰ってくる。緑色の靴、ハーモニカ、旅。「過去の思い出って淋しいのね」。思いがけなく癒されました。辻褄なんてものは、なくてもよいの...

私と小さな女の子とお皿の物語。小さな女の子は小さな女の子のまま、お皿はずっとお皿のまま。「私」はすきまに落ちるように唐突に、彼女たちの世界へいき、唐突に帰ってくる。緑色の靴、ハーモニカ、旅。「過去の思い出って淋しいのね」。思いがけなく癒されました。辻褄なんてものは、なくてもよいのです。ファンタジーには。

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2010/05/01

内容(「BOOK」データベースより) 「過去の思い出って淋しいのね」旅先で出会った勇ましい女の子と私との、いっぷう変わった友情の物語。

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2010/02/17

予期せず癒されてしまった。 あーでも、なんと切なく、茫漠とした話なのでしょう。 優しいよーかわいいよーさみしいよー。 女の子は大人としか旅行に行けない! みんなに、こんな場所があればいいのに。 とくに私に。私に今欲しい。

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2013/10/23

(2005.06.06読了)(2005.06.04購入) 挿絵が20数枚カラーで入っている。切り取って額に入れて飾っておきたいような挿絵です。 物語は、ファンタジー。主人公は、新聞記者の女性。 二泊三日の取材旅行の際、絵葉書を郵便局で投函しようと来た道を戻ったつもりが、さっき通り...

(2005.06.06読了)(2005.06.04購入) 挿絵が20数枚カラーで入っている。切り取って額に入れて飾っておきたいような挿絵です。 物語は、ファンタジー。主人公は、新聞記者の女性。 二泊三日の取材旅行の際、絵葉書を郵便局で投函しようと来た道を戻ったつもりが、さっき通り過ぎたはずの郵便局が見つからない。時間の隙間に入り込んだらしいのです。 洗濯物を干している女の子に、道を聞くことにして、声をかけて、庭に入ろうとしたら「ミミズを踏まないように注意してね」と女の子は言いました。 郵便局まで車で連れて行ってくれるといいます。 「あなたが運転するのと?」と聞くと、「あたしは小さな女の子よ。自動車はお皿が運転するわ。彼女は十分なだけ、年をとっているから」と答えます。 家の中に入ってみると、テーブルにお皿が載っており、お皿は喋れるし、よく見ればお皿には顔があり、はかなげな、細い手足もあります。 郵便局に連れて行ってもらったけど、探していた郵便局とは別の郵便局でした。別の世界に迷い込んだなどとは、普通思わないので戸惑うばかりです。 この世界に住んでいる女の子にとっては、物分りの悪い大人と見えて、「そんなの、生まれたばかりの蛇の赤ちゃんにだって分かることよ」と何かにつけ言われてしまいます。 郵便局が見つかれば、帰り道も分かると思ったのですが、探していた郵便局とは違うので、女のこのうちに厄介になることにしました。 電話機があったので、恋人の電話番号を回してみたけど「薬局」でした。自分の勤める新聞社、両親の家、お友達と電話をかけてみたけど、「映画館」「金物屋」「モグラ不動産」でした。 がっかりしていると、女の子は、「元気を出すために、海辺に出かけてみる?」といいます。電車に乗れば行けるといいます。電車が走っていて、駅があるなら、帰れるかと思いましたが、駅の名前は、「広場」「動物園」「野球場」「墓地」「酒場」などでした。 「となり街」という駅もあるそうです。 しばらく女のこのうちに厄介になっているうちに、不意にもとの世界に戻ってしまいます。元の世界では、時間が少しもたっていませんでした。 普通に生活していると、何年かに一度、隙間の世界に紛れ込んでしまいます。自分は、年をとってゆくのに、隙間の世界の女の子は、何時までも同じ年齢です。9歳だそうです。 隙間の世界に行くたびに、女の子は、お客様として扱って突然いなくなってしまうまで相手をしてくれます。ミス郵便局という名前で呼ばれています。 女の子は、全然年をとらないので、「過去の思い出」というものが無かったようです。 ところが、ミス郵便局が来るたびに年をとってくるので、「過去の思い出」ができたそうです。 「過去の思い出って淋しいのね。それに悲しい。じれったくもあるし、絶望的でもある」 登場するものたちの意外性、もっともらしい会話、荒唐無稽そうで、実はありそうな、結構気を休めるにはいい話かもしれない。 挿絵 こみね ゆら 1956年 熊本県生まれ 1985年 フランス政府給費留学生として渡仏 2005年 「さくら子のたんじょう日」で日本絵本賞を受賞 ☆江國香織さんの本(既読) 「とるにたらないものもの」江國香織著、集英社、2003.07.30 「号泣する準備はできていた」江國香織著、新潮社、2003.11.20 「スイートリトルライズ」江國香織著、幻冬舎、2004.03.25 「雨はコーラがのめない」江國香織著、大和書房、2004.05.20 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」江國香織著、光文社、2004.06.25 「間宮兄弟」江國香織著、小学館、2004.10.20 「赤い長靴」江國香織著、文芸春秋、2005.01.15 「パンプルムース!」江國香織著・いわさきちひろ画、講談社、2005.02.23 (「MARC」データベースより)amazon 「過去の思い出って淋しいのね」 旅先で出会った勇ましい女の子と私とのいっぷう変わった友情の物語。『MOE』連載に加筆・修正しまとめる。挿絵はこみねゆら。

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2009/12/29

同じクラスの千絵ちゃんが、私の鞄の中に入っていたこの本を発見して「さとーさんって本読むんだ~」って言った。

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