輝く断片 の商品レビュー
自分の中に潜む、何か別のものが蠢く感覚へ……。 シオドア・スタージョンといえば“少し不思議”系SF短編、ということで、再編集後の短編集として大森望訳『不思議のひと触れ』を呼んだ後、ずいぶん経ってこの『輝く断片』と読んでみた。 この短編集は“SF( Science Fictio...
自分の中に潜む、何か別のものが蠢く感覚へ……。 シオドア・スタージョンといえば“少し不思議”系SF短編、ということで、再編集後の短編集として大森望訳『不思議のひと触れ』を呼んだ後、ずいぶん経ってこの『輝く断片』と読んでみた。 この短編集は“SF( Science Fiction)系ではなくミステリー(Ⅿystery)系”ということだそうだが、もうミステリーだとかSFだとかなんて……。 SF(Suckosi Fusigi)系ではなく、CF(Chokotto Fusigi)系からZF(Zuibunto Fusigi)系まで、スタージョンの生み出す物語は、呼んだ後にどれも妙な感覚を覚える。 特にこの短編集では、読者自身も自分の中の“ワル”が、ちらっと覘く……。 ククク… ムムム… フフフ…
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短編集。 前半3作は軽めの作品らしい。 後半5作はサイコサスペンス。 「マエストロを殺せ」は「死ね、名演奏家、死ね」というタイトルで有名な作品。文体が特徴的。 最も印象的だったのは表題作。序盤から刺激的な描写が続き、引き込まれた。 サイコだけど真面目で悪人ではない、という主人公の...
短編集。 前半3作は軽めの作品らしい。 後半5作はサイコサスペンス。 「マエストロを殺せ」は「死ね、名演奏家、死ね」というタイトルで有名な作品。文体が特徴的。 最も印象的だったのは表題作。序盤から刺激的な描写が続き、引き込まれた。 サイコだけど真面目で悪人ではない、という主人公の物語が多く、逆にリアルでありそうで不安になった。 1冊を通して、感情を揺さぶられる作品でした。好き。
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初めてのスタージョン。真面目で優しくて痛々しい男の人が頻繁に登場する印象を持った。表題作が強く心に残る。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
●…前回読んだ『ベスト・アメリカン・ミステリ』があんまりと言えばあんまりだったので、癒されたい一心でこれにしたんですよねー。 確かに『取り換え子』には若干癒された。 しかるにあとの作品はなんだよ(泣) ●後書きに拠れば、編者はミステリ作家としてのスタージョンを紹介したかった模様。 …だから、ミステリって犯人と犯罪と探偵と解決が要るんじゃないのかあ!? 自分の概念が間違ってるのかあ!!?(゜Д゜) まあいいや。面白かったです。 『君微笑めば』:ざまあwってこれの読後感のことですかね。嫌いじゃない。 『ニュースの時間です』:いらんことしいなや。わりと好き。 『マエストロを殺せ』:“Die,Maestoro,Die!”って原題が、なんでこの邦題になるんだ? 旧訳では「死ね、名演奏家、死ね」だそうですが、印象としては『くたばれマエストロ、くたばっちまえ!!』て感じ。マエストロって日本語訳しにくいですね。本訳の口語体自体は、主人公のメンタルをとっても素敵に表していて好きです。 本作品集のベスト1。なぜなら自分の共感度がもっとも高いから。←うわあだめだ 『ルウェリンの犯罪』&『輝く断片』:「クラック・コカイン・ダイエット」集にくらべると、主人公達はずいぶんとピュアでその分おそろしい。異常じゃない。素直なだけです。 ●『不思議のひとふれ』集でスタージョンに関心を持った人には、まったくもって向かない一冊。 作家には複相がある事を知らしめるにはもってこい。 他の作品集も読みますよ!
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全編通してキラキラ分はずいぶん控えめ。表現が地味。 ・取り替え子 ・ミドリザルとの情事 なんだか、マッチョな男がでてくる。君微笑めばも同様。 なんだか、肩肘張ってる印象。 ・旅する巌 ビックリするほどのSF!おいおい、マジかという展開。 ・君微笑めば マッチョな男が滔々...
全編通してキラキラ分はずいぶん控えめ。表現が地味。 ・取り替え子 ・ミドリザルとの情事 なんだか、マッチョな男がでてくる。君微笑めばも同様。 なんだか、肩肘張ってる印象。 ・旅する巌 ビックリするほどのSF!おいおい、マジかという展開。 ・君微笑めば マッチョな男が滔々と喋るが、実は結構惜しいところにいってた、という不思議な驚き。 自分が人間じゃないとか言い出した時点で、あいたた ・ニュースの時間です 最初と最後がすごい。読後にもやもやが残る。 ・マエストロを殺せ 既読。忘れていたが、再読すると壮絶な一人相撲。 ・ルウェリンの犯罪 これは作られすぎている。ただ、キャラクターが皆憎めない。 ・輝く断片 皿を投げるところからは嫌な予感しかしない。これを力強いと自評するのか。
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サイエンス・フィクションってゆうよかサイエンス・ファンタジー。 なかなかのサイコパス登場率で、ハラハラしながらよんじゃう。 毎朝ちょっとずつ読むのにぴったり。夏の朝はSF!
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雨降る夜に、瀕死の女をひろった男。友達もできず顔も醜い孤独な男は決意する。おれやる、全部やる…。「自分がいままで書いた短篇の中でももっとも力強い作品」と著者みずからが語る表題作「輝く断片」、スタージョン・ミステリの最高傑作「マエストロを殺せ」、先駆的なサイコサスペンス「君微笑めば...
雨降る夜に、瀕死の女をひろった男。友達もできず顔も醜い孤独な男は決意する。おれやる、全部やる…。「自分がいままで書いた短篇の中でももっとも力強い作品」と著者みずからが語る表題作「輝く断片」、スタージョン・ミステリの最高傑作「マエストロを殺せ」、先駆的なサイコサスペンス「君微笑めば」ほか、高密度なミステリを5篇、さらに彩り豊かなオードブルとして、コメディ調ファンタジー「取り替え子」、奇妙な味の「ミドリザルとの情事」、愛すべき「旅する巌」の3篇をとりそろえた名作の饗宴。
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スタージョンの文章には破壊力がある。 特に「ニュースの時間です」は良かった。 この主人公が精神異常なのか、それとも 我々の社会のほうがおかしいのか。 もどかしそうに切羽詰まった文章で つきつけられる純粋。
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初めてのスタージョン。後味の悪い話ばっかりだけどズブズブはまった。これが1番読み応えがあって好きかも。
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ずーーーっと前から気になっていた作家さんの本をようやく。 SFの人だとばかり思っていたけど、これはSFから幻想からミステリぽいのからいろいろ入った短編集でした。 『取り替え子』『君微笑めば』が好きでした。 『取り替え子』はたとえばグリムの初版本に通じる気味の悪さのある大人向け童話...
ずーーーっと前から気になっていた作家さんの本をようやく。 SFの人だとばかり思っていたけど、これはSFから幻想からミステリぽいのからいろいろ入った短編集でした。 『取り替え子』『君微笑めば』が好きでした。 『取り替え子』はたとえばグリムの初版本に通じる気味の悪さのある大人向け童話。 『君微笑めば』はもちろんあえてそういう書き方をしているんだろうけれど、読んでいる途中で腹が立ってしょうがなかったのが最後ですっきり……と言い切っていいのかなーこれ。そんなサイコパスの話。 『旅する巌』も割りと好きだったけど、SF…なのかな、これ。 何よりインパクトがあったのは最後に載っていた表題作。でもああいう話だと先に注意書きをしてくれていれば……前半はまんまグロというかスプラッタだったので。これもまた最後の数行で息を飲んだ話。私にはちょっとパンチが効きすぎの一品でした。
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