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九月が永遠に続けば の商品レビュー

3.2

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    4

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2011/10/15

新潮社ホラーサスペンス大賞受賞作。1人の離婚した中年女性を中心に、数々の死が発生する。ちょっとグロテスクな部分が多く読後感はあまり良くないし、いくつか疑問点は残ったままだったが、小説としては面白かった。

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2011/09/12

 登場人物に無駄がなく、すいすいと読み進めることができた。就寝前の2~3時間程度だろうか。色やにおいを想起させるような表現力は感じないが、その分ストーリーに集中できると考えたい。  ストーリーとしては、ピースが徐々にはまっていくスタイルであり、なかなか楽しい。オチはあっけないも...

 登場人物に無駄がなく、すいすいと読み進めることができた。就寝前の2~3時間程度だろうか。色やにおいを想起させるような表現力は感じないが、その分ストーリーに集中できると考えたい。  ストーリーとしては、ピースが徐々にはまっていくスタイルであり、なかなか楽しい。オチはあっけないものではあるものの、意外性も十分。  もしかしたらテーマとは異なる部分かもしれないが、美人というわけじゃないが男がほっておかない魔性の女性っていう登場人物にとても興味を持った。その感じなんとなくわかるようなわからないような、じれったい感覚が残る作品だった。 9/12追記  後半にかけて真犯人はだれかという謎解きがある。ストーリーから言えば、すでに真犯人なんて誰でもいいじゃないのって感じるのだが、それはそれで(実は)興味深いメッセージが読み取れる気がする。  魔性と純情無垢が交差する「点」で事件が起こる。どちら側にも悪意はない。純粋だからというのは理由にはならないかもしれないけれど、そこに怖さを感じる。

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2011/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語的に読後さわやかにはなりそうにないのに、 不思議とさわやかでした。 キャラクターが物語りで役割を与えられている感じではなくて、 一人一人に清濁が内在しているあたりすごいなあと感じました。

Posted byブクログ

2011/08/21

うーん物語としては面白かったんだけど、結局何が言いたいのか良くわからなかった。一番フォーカスしたかったのってあさみさんなのかな。なんとなくお色気ミステリとしてテーマ性はあるんだけど、読んでる側にカタルシスをもたらさないタイプの、完全に劇場型というか読んでる方はふーんって見てるだけ...

うーん物語としては面白かったんだけど、結局何が言いたいのか良くわからなかった。一番フォーカスしたかったのってあさみさんなのかな。なんとなくお色気ミステリとしてテーマ性はあるんだけど、読んでる側にカタルシスをもたらさないタイプの、完全に劇場型というか読んでる方はふーんって見てるだけで置いてけぼり系。あと最後カンザキさんってなんであんなに罵られてるのかな?そこが女性のENVY性の醜さを強調していて私は嫌な感じがした。もっと悲哀があっていいお話だったと思うんだけどな。最後雪を払う演出も別に要らないと思うし主人公の人の主張が伝わってこなかった。あさみさんと冬子ちゃんが読んだ後印象に残るキャラクターと思う。

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2011/08/08

たったか読了。力量のある方だな、と思う。 いなくなってしまった息子の居所には びっくりした。 けど、この物語の核って結局何だったのかな...。 奇異な事件や事象の後、 人間の感情はどういう風に収束していくのか 所詮分からないけど、 出来事だけがあふれてて、 なんだかすとんと心に...

たったか読了。力量のある方だな、と思う。 いなくなってしまった息子の居所には びっくりした。 けど、この物語の核って結局何だったのかな...。 奇異な事件や事象の後、 人間の感情はどういう風に収束していくのか 所詮分からないけど、 出来事だけがあふれてて、 なんだかすとんと心に落とし込むものがなかった。

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2011/09/17

第5回ホラーサスペンス大賞    ひたすらに、ただひたすらに重い!!    読んだ人に感想を聞いて、  「これ、ダメだ。俺つまらなかった」って言う人がいたら「分かる」と言えるし、  「これは最高でしょ!!」って言う人がいたら、それも「分かる」と言える。  この重さに耐えれるなら...

第5回ホラーサスペンス大賞    ひたすらに、ただひたすらに重い!!    読んだ人に感想を聞いて、  「これ、ダメだ。俺つまらなかった」って言う人がいたら「分かる」と言えるし、  「これは最高でしょ!!」って言う人がいたら、それも「分かる」と言える。  この重さに耐えれるなら名作です、本当に。  ただ、私がもし、この重さが大嫌いだとしても「☆3」を切る事は無いです。  何故なら、伏線の貼り方、登場人物、その周辺で起きた事象  全てにムダが無いからです。  「鮮やかです、見事です、終わると思ってからの転がし方も絶妙です。」  考えつくされて書いてます。     それにプラスして、文章力がとてつも無い!!  新人じゃないですよね?ってくらい上手いです。  それがベースラインにあるんで、嫌いな内容だとしても「☆3」を切る事は無いです。  もし重い話が好きだと言えるなら、この本を薦めます!!  私は重すぎて「マイナス☆1」です。  実写化は無理じゃないかな~

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2018/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

突然、息子が失踪。離婚した後、別れた夫の妻の娘のBFと肉体関係になっていた。翌日、BFが中野坂上の駅から突き落とされて転落。 夫、精神科、は二度の強姦にあった女性を診察。その女性は妊娠していた。 父はその女性、阿紗美と結婚。生まれたのは冬子。冬子は実の父のことは知らない。 阿沙見は、狂っていた時は人前で自慰をしていた。 阿沙美の兄は冬子を生むのに反対していた。息子と冬子が会っていたのを知る。二人に血のつながりはないことを二人は知らない。 アサミは兄の友人宅にいた。精神科の夫から遠ざけたかった。 冬子は、両親が頭に黒い頭巾をかぶり(強姦された時と同じ)居間で性交しているのを見てしまった。 冬子は、BFの殺人の疑いをかけられ服毒自殺。劇薬を送られていた。 冬子の死を告げにアサミに会いにいくと息子がいた。 息子が恋していたのは、冬子ではなくてアサミ。 BFをつきおとし、劇薬を送ったのは、息子に片思いする女子高生。

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2011/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 離婚後、息子と二人暮らしをしていた佐知子。その息子が突然行方不明に。単なる家出とは考えられず、手を尽くして探すが、一向に見つからない。  自分の浮気相手の事故死、息子の母には言えない隠れた女友達、元夫雄一郎の現在の妻の衝撃的な過去・・。複雑に入り組んでいるようにみえて、結局現この妻が全ての原因を作りだしている。  服部とナズナがもっと絡んでくるのかと思ったけど、あまりインパクトを残さなかったなぁ。

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2011/04/18

巧いなぁ、と読み進んでいたら、 中盤からズンッと一段深いところへ惹きこまれた。 優れた文章表現力で読者を引きつける力量は、 まるで熟練の作家のようだ。 ワシワシと読み手の心に踏み込んでくる秀作。 服部のおっちゃんに告白し過ぎは、気になった。 2004 年 第 5 回ホラーサスペ...

巧いなぁ、と読み進んでいたら、 中盤からズンッと一段深いところへ惹きこまれた。 優れた文章表現力で読者を引きつける力量は、 まるで熟練の作家のようだ。 ワシワシと読み手の心に踏み込んでくる秀作。 服部のおっちゃんに告白し過ぎは、気になった。 2004 年 第 5 回ホラーサスペンス大賞受賞作品。

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2011/09/29

著者の名前に惹かれて読んでみた最後まで読めばたしかに「九月が永遠に続けば」だけど途中ではあんまり九月って感じしないヨネ?けれど 最初から最後までドキドキしながら読める内容はちょっとありえない感じもしなくもないけど(なんつうか 昼ドラ風味?)主人公の気持ちが二転三転しながら確信に迫...

著者の名前に惹かれて読んでみた最後まで読めばたしかに「九月が永遠に続けば」だけど途中ではあんまり九月って感じしないヨネ?けれど 最初から最後までドキドキしながら読める内容はちょっとありえない感じもしなくもないけど(なんつうか 昼ドラ風味?)主人公の気持ちが二転三転しながら確信に迫っていくところはハラハラしたお兄さんと対峙するときが一番グッときた私の中でお兄さん役は三宅弘城さんだな〜それにしても みんなモテモテすぎるぜ!

Posted byブクログ